直線上に配置


BOOTLEG DIO HOLY COLLECTION (3CDR)
Disc 1
1. Introduction
2. Stand Up And Shout
3. Straight Through The Heart
4. Shame On the Night
5. Children Of The Sea
6. Holy Diver
7. Drum Solo
8. Stargazer
9. Guitar Solo
10. Heaven And Hell
11. Rainbow In The Dark
12. Man On The Silver Mountain
13. Starstruck/Man On The Silver Mountain
Civic Auditorium, San Jose, CA. USA 5th October 1983(Pre-FM Broadcast Version)
Disc 2
1. Intro.
2. Stand Up And Shout
3. Straight Through The Night
4. Shame On The Night
5. Holy Diver
6. Rainbow In The Dark
7. Stargazer
8. Guitar Solo
9. Heaven And Hell
10. Man On The Silver Mountain
11. Starstruck/Man On The Silver Mountain
12. Evil Eye
Civic Center, Santa Monica, CA. USA 7th October 1983(from Radio show LP "Captured Disc")
Disc 3
1. Stand Up And Shout
2. Shame On The Night
3. Children Of The Sea
4. Holy Diver
5. Rainbow In The Dark
6. Man On The Silver Mountain
7. Starstruck/Man On The Silver Mountain

8. Stand Up and Shout
9. Straight Through the Heart
10. Children Of The Sea
11. Rainbow In The Dark
12. Holy Diver
13. Stargazer
14. Guitar Solo
15. Heaven And Hell
16. Man On The Silver Mountain
17. Starstruck/Man On The Silver Mountain
Track1-7 ; Civic Auditorium, San Jose, CA. USA 5th October 1983(FM Broadcast Version) Best Version!
Track8-17 ; Donington Park, UK 20th August 1983(Monsters Of Rock Festival) STEREO SBD
【レビュー】
 POWER GATEレーベルからリリースされた作品です。


ディオ初期の極上ステレオ・サウンドボード音源を集結した決定的3枚組。合計3時間20分に渡る極上音源集。3ディスクともピッチもジャストに補整されています。ディスク1には近年登場し話題となった1983年10月5日のサン・ホセ公演のロング・ヴァージョンを収録。ラジオ音源として有名な公演でしたが、Straight Through The Heart, Stargazer, Heaven And Hellを含んだテイクで、これまでの倍以上の収録分数で収録された決定版です。本盤は、このロング版の決定的マイナス点であったシンバル系のシャカシャカした音の問題のない高品質なマスター・クオリティ・ヴァージョンを収録しており、ダイレクト感溢れるストレートなサウンドでこの最強テイクを楽しむことができます。ディスク2には10月7日のサンタ・モニカ公演を高音質ステレオ・ライン録音で収録。こちらはラジオ番組「CAPTURED LIVE !」の原盤落しのテイクを収録しています。微細なスクラッチ・ノイズも聞こえ、ウルトラ・クリアーなサン・ホセに比べると若干地味目な音像ですが、単体で聴けば、十分な高音質ライン録音です。音の鮮度もパンチも申し分なく、聴き応え満点のパフォーマンスを安定した音像で堪能できます。注目はディスク3で、こちらはディスク1に収録されたサンホセ公演のキング・ビスケット音源のマスター・ヴァージョンを収録しています。キッチリと細部までミックスされ、歓声音を効果的に加えた太くパンチの効いたサウンドは、音質だけ考えれば、間違いなくサン・ホセ公演のDefinitive Versionです。勿論、この放送テイク(エアチェック音源)を収録した既発盤と比較してもそのクオリティは雲泥の差であり、理想的なサウンドでこの時期のライブを堪能できます。更に更に、ダメ押しでラストに1983年8月20日のモンスターズ・オブ・ロック公演でのライブを超高音質ステレオ・ライン録音で収録。Langley盤で有名な音源ですが、ノイズを落し、音像をしっかりと整えた最良のヴァージョンを収録しています(ベースがしっかり出ており、より引き締まった強固なサウンドです。)。オフィシャルのシングル等にも使用された怒涛のパフォーマンスを楽しめるディオ史上最強の音源と言っても過言ではありません。ハードロック史上最も熱いパフォーマンスを過去最高のステレオ・ライン録音でたっぷりと楽しめる怒涛のコレクション。1983年のディオがいかに凄いバンドだったかが良く分かるセットです。

BOOTLEG DIO - DEFINITIVE 1983: PRE-FM MASTER COLLECTION(3CD)
Disc 1 (65:27)

1. Intro.
2. Stand Up And Shout
3. Straight Through The Heart
4. Shame On the Night
5. Children Of The Sea
6. Holy Diver
7. Drum Solo
8. Stargazer
9. Guitar Solo
10. Heaven And Hell
11. Rainbow In The Dark
12. Man On The Silver Mountain
13. Starstruck / Man On The Silver Mountain(reprise)
Live at Civic Auditorium, San Jose, CA. USA 5th October 1983
Disc 2 (50:16)

1. Intro.
2. Stand Up And Shout
3. Straight Through The Night
4. Shame On The Night
5. Stargazer
6. Guitar Solo
7. Heaven And Hell(reprise)
8. Holy Diver
9. Rainbow In The Dark
10. Man On The Silver Mountain
11. Starstruck / Man On The Silver Mountain(reprise)
12. DJ Outro.
Live at Civic Center, Santa Monica, CA. USA 7th October 1983
Disc 3 (71:16)

1. Intro.
2. Stand Up And Shout
3. Straight Through The Heart
4. Shame On The Night
5. Children Of The Sea
6. Holy Diver
7. Drum Solo
8. Rainbow In The Dark
9. Heaven And Hell
10. Guitar Solo
11. Heaven And Hell(reprise)
12. Don't Talk To Strangers
13. Man On The Silver Mountain 
14. Starstruck / Man On The Silver Mountain(reprise) 
Live at Selland Arena, Fresno, CA. USA 28th December 1983
【レビュー】
 Zodiacレーベルからリリースされた作品です。


 希代の名シンガー:ロニー・ジェイムズ・ディオ。彼の人生で“特別な年”だった1983年の超・極上サウンドボード・セットが登場です。
 本作に収められているのは3公演。「1983年10月5日サンノゼ」「1983年10月7日サンタモニカ」「1983年12月28日フレズノ」。いずれも古くからラジオ放送が知られるカリフォルニア・ライヴばかりですが、本作はそんな名サウンドボードをプレFM放送マスターの究極サウンドで永久保存した3枚組なのです。
 ここで「あれ?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。そう、この3公演はShadesレーベルの名作『CALIFORNIA TRILOGY』で発表済み。しかし、本作はそのコピーでもリマスター再発でもあ・り・ま・せ・ん。すべて新発掘マスターによるアップグレード盤なのです。
 そんな本作最大のポイントは、素晴らしすぎる“1983年のロニー”にあるわけですが、まずは既発との違いについて詳しくご紹介していきましょう。

【ディスク1:10月5日サンノゼ公演】
 まず登場するのは、サンノゼ公演。公式『HOLY DIVER』のデラックス・エディションにも採用されたサウンドボードですが、本作はその公式盤やFM放送よりも長い発掘プレFMマスター。かつてPower Gateレーベルの『HOLLY COLLECTION』として登場した長尺サウンドボードで、放送では(公式盤でも)聴けなかった「Straight Through The Heart」「Stargazer」「Heaven And Hell」やギーソロ、ドラムソロも収録。このディスクは、その決定的なサウンドボードを最新・細心リマスター・バージョンで磨き上げたものなのです。
 元々、この発掘サウンドボードはオフィシャル級のクオリティを誇るのですが、“1983年”は超絶サウンドボードの大豊作年。他の超傑作たちに比べると、ややサウンドが平板でモサッとしたサウンドでもありました。そこで『CALIFORNIA TRILOGY』では、短いFM放送と組み合わせることで「ベストテイク集」を指向したのです。それはそれで素晴らしかったのですが、“プレFM版”と“放送版”はミックスが異なっていた。そのため、1本のライヴアルバムとして聴くと曲によってサウンドが微妙に変わり、FM放送の大歓声が突然飛び込んでくるなど、違和感もあったのです。
 本作は、そんな『CALIFORNIA TRILOGY』とは異なり、一気貫通の“プレFM版”を最新リマスターで向上を図ったもの。その効果はバツグン! ヘッドホンで聴くと格段にステレオ感が増し、スネア1発でさえ、本来あるべき正しい位置・方向になっているのが分かる。もちろん、サウンドも鮮やかに生まれ変わり、他の傑作群にも引けを取らない完全オフィシャル級サウンドにして、マスター切り替えの違和感もゼロの決定盤に仕上がっています。

【ディスク2:10月7日サンタモニカ公演】
 続くサンタモニカ公演こそ、最高の超アップグレード! 実はこのライヴ、長年2つのエアチェック録音が知られていました。1つは長尺放送ながらノイズまみれ、もう1つは音が良いものの、短い放送。『CALIFORNIA TRILOGY』では、その双方を組み合わせた「ベストテイク集」を目指していました。
 しかし、その後になって長尺版放送の放送原盤が発掘。しかも、当時の放送を聴いていた人しか知らなかったDJまで入った完全版だったのです。本作は、その完全版をリマスター収録しています。リマスターとは言っても、それは極わずかにあった針パチを除去し、ディスク1・3と統一感を持たせただけ。それだけで済むほど、この発掘マスターは凄まじかったのです。実際、そのクオリティは幾多の既発を軽ーく凌駕。これまでの最高峰『CALIFORNIA TRILOGY』でさえ、各種放送の瞬間最高テイクをツギハギしたために曲によってノイズが噴出していていましたが、それも皆無。統一感にしても、瞬間最高値にしても、すべての既発を圧倒している。まさに完全オフィシャル級……いえ、それ以上。実のところ、DIOはウェンディが今いちクオリティにこだわっていないため、たとえ公式発掘でもアングラ級なことが珍しくない。そんな歯がゆいオフィシャルを一蹴してしまうほどに素晴らしいのです。

【ディスク3:12月28日フレズノ公演】
 最後に登場するのは、“1986年の最長放送”の誉れ高きフレズノ公演。他放送にはない「Don't Talk To Strangers」や長尺バージョンの「Heaven And Hell」も収録された超極上サウンドボードです。これまた『CALIFORNIA TRILOGY』以降に発掘された未使用プレFMの放送原盤からダイレクトにデジタル化。この放送は既発エアチェックも超ハイクオリティだっただけにサンタモニカ公演ほどのアップグレードぶりではありませんが、原盤起こしだけに間違いなく“頂点”。これ以上はありません。
 ただし、決定放送とは言っても、放送自体に欠点があった。それは「Heaven And Hell」のリプライズ部分。放送局側が大雑把でブツッと突然ぶった切られる編集になっていたのです。それも放送の真実ではあるものの、ここまで失点皆無のノーヒットノーランが続いてきただけに、できれば完全試合に持ち込みたい。本作では放送局のブツ切り編集をシームレスに繋げ、パーフェクトなライヴアルバムに仕上げました。

【あまりに特別な“1983年のロニー”】
 そんな“てっぺん”クオリティの超絶サウンドボードで描かれるのが、特別すぎる“1983年のロニー”。当時のロニーは、音楽にこそ自信を持っていたものの、レコード会社からの支援は得られず、自宅を二重抵当に入れてツアーの費用を捻出。失敗したら後はない、という背水の陣で臨んでいたのです。その決死の覚悟はヴォーカリゼイションにもアリアリと現れており、とにかく強烈。一流のロマンティシズムも発散しつつ、キャリア・ハイの激しい歌声で吠える、吠える! 吠える!! まさに“歌の鬼”。もちろん、ロニーですから滴り落ちる情感もたっぷりと味わえはするものの、同時に覇気に充ち満ちているのです。この歌声は、成功を収めた“THE LAST IN LINE TOUR”以降とも違う。成功後のロニーは勝利者の余裕を見せていましたが、この“1983年”はあくまでも挑戦者。全身全霊で世界に挑みかかる歌声なのです。

 艶やかロマンティックなRAINBOW時代よりも激しく、重く厳かなBLACK SABBATH時代よりも鋭く、丸裸の勝負心もムキ出しだった“1983年のロニー”。その最高峰サウンドボードをプレFMでこれ以上なくアップグレードした“てっぺん”です。希代の名シンガーの人生でも、特別すぎるライヴアルバムの絶頂盤。どうぞ、永久保存プレス3CDでいつまでもお楽しみください。

BOOTLEG DIO - CALIFORNIA TRILOGY 1983(3CD)
Disc 1
1. Introduction
2. Stand Up And Shout
3. Straight Through The Heart
4. Shame On the Night
5. Children Of The Sea
6. Holy Diver
7. Drum Solo
8. Stargazer
9. Guitar Solo
10. Heaven And Hell
11. Rainbow In The Dark
12. Man On The Silver Mountain
13. Starstruck/Man On The Silver Mountain(reprise)
Live at Civic Auditorium, San Jose, CA. USA 5th October 1983
Disc 2
1. Introduction
2. Stand Up And Shout
3. Straight Through The Night
4. Shame On The Night
5. Stargazer
6. Guitar Solo
7. Heaven And Hell(reprise)
8. Holy Diver
9. Rainbow In The Dark
10. Man On The Silver Mountain
11. Starstruck/Man On The Silver Mountain(reprise)

Bonus Tracks
12. Stand Up And Shout
13. Straight Through The Heart
14. Rainbow In The Dark
15. Man On The Silver Mountain
Live at Civic Center, Santa Monica, CA. USA 7th October 1983 STEREO SBD
Live at Rock Palace, Hollywood, CA. USA 4th January 1984 STEREO SBD
Disc 3
1. Introduction
2. Stand Up And Shout
3. Straight Through The Heart
4. Shame On The Night
5. Children Of The Sea
6. Holy Diver
7. Drum Solo
8. Rainbow In The Dark
9. Heaven And Hell
10. Guitar Solo
11. Heaven And Hell(reprise)
12. Don't Talk To Strangers
13. Man On The Silver Mountain
14. Starstruck/Man On The Silver Mountain(reprise)
Live at Selland Arena, Fresno, CA. USA 28th December 1983 STEREO SBD
【レビュー】
 Shadeレーベルからリリースされた作品です。

BOOTLEG DIO - WE ROCK(3CD)
Disc 1
1. Intro.
2. Stand Up And Shout
3. Straight Through The Heart
4. Shame On The Night
5. Children Of The Sea
6. Holy Diver
7. Drum Solo
8. Stargazer
9. Heaven And Hell
10. Guitar Solo
11. Heaven And Hell (reprise)/The Last In Line
12. Rainbow In The Dark
13. Man On The Silver Mountain
14. Starstruck/Man On The Silver Mountain
Live at Muziekcentrum Vredenburg, Utrecht, The Netherlands 4th December 1983 STEREO SBD(Upgrade)
Disc 2
1. Evil Eyes
2. Don't Talk To Strangers

Live at Spectrum, Philadelphia, Pennsylvania, USA 25th August 1984
3. Intro.
4. Stand Up And Shout
5. One Night In The City
6. Don't Talk To Strangers
7. Mystery
8. Egypt (The Chains Are On)
9. Holy Diver
10. Drums Solo
11. Heaven And Hell incl. Guitar Solo
12. The Last In Line
13. Heaven And Hell (reprise)
Live at Spectrum, Philadelphia, Pennsylvania, USA 25th August 1984 STEREO SBD(Upgrade)
Disc 3
1. Rainbow In The Dark
2. Man On The Silver Mountain
3. Long Live Rock'n'Roll
4. Man On The Silver Mountain (reprise)
5. The Mob Rules
6. We Rock

From "Rainbow In The Dark" 12" Single
7. Evil Eyes(Alternate Version)
Live at Spectrum, Philadelphia, Pennsylvania, USA 25th August 1984 STEREO SBD(Upgrade)
【レビュー】
 IMPORT TITLEによる海外からのレーベルからリリースされた作品です。

BOOTLEG DIO - HAMMERSMITH TRILOGY(3CD)
Disc 1
1. Stand Up And Shout
2. One Night In The City
3. Don't Talk To Strangers
4. Mystery
5. Egypt (The Chains Are On)
6. Holy Diver
7. Heaven And Hell
8. The Last In Line
9. Rainbow In The Dark
10. Man On The Silver Mountain
11. Long Live Rock 'N' Roll
12. We Rock
Live at Hammersmith Odeon, London, England 5th October 1984 STEREO SBD(Upgrade)
Disc 2
1. DJ Intro
2. King Of Rock And Roll
3. Like The Beat Of A Heart
4. Hungry For Heaven
5. The Last In Line
6. Holy Diver/The Last In Line (reprise)
7. Sacred Heart/The Last In Line (reprise)
8. Rock 'n’Roll Children
9. Long Live Rock 'n’Roll
10. Man On The Silver Mountain
11. Rainbow In The Dark
12. DJ Outro
Live at Hammersmith Odeon, London, UK 13th May 1986 STEREO SBD(Upgrade)
Disc 3
1. Stand Up And Shout
2. Dream Evil
3. Neon Knights
4. Naked In The Rain
5. Last In Line incl. Temple Of The King
6. Holy Diver
7. Heaven And Hell
8. All The Fools Sailed Away
9. Rock 'n' Roll Children
10. Long Live Rock 'n' Roll
11. Rock 'n' Roll Children
12. Rainbow In The Dark
13. We Rock
14. Don't Talk To Strangers

Live at Hammersmith Odeon, London, UK 5th December 1987 STEREO SBD(Upgrade)
【レビュー】
 Shadeレーベルからリリースされた作品です。

BOOTLEG DIO NIGHTMARE (2CDR) (Live at Muziekcentrum Vredenburg, Utrecht, The Netherlands 4th December 1983)
Disc 1
1. Intro.
2. Stand Up And Shout
3. Straight Through The Heart
4. Shame On The Night
5. Children Of The Sea
6. Holy Diver
7. Drum Solo
8. Stargazer
9. Heaven And Hell
10. Guitar Solo
11. Heaven And Hell (reprise)/The Last In Line
12. Rainbow In The Dark
13. Man On The Silver Mountain
14. Starstruck/Man On The Silver Mountain

Disc 2
1. Evil Eyes
2. Don't Talk To Strangers

De Montfort Hall, Leicester UK 8th November 1983 (AUD)
3. Intro.
4. Stand Up and Shout
5. Straight Through the Heart
6. Shame on the Night
7. Children of the Sea
8. Holy Diver
9. Vinnie Appice Solo
10. Stargazer
11. Heaven and Hell
12. Heaven and Hell (cont.)
13. Rainbow in the Dark
14. Man on the Silver Mountain
15. Starstruck - Man on the Silver Mountain
16. Don't Talk to Strangers
【レビュー】
 LANGLEYレーベルからリリースされたものです。


 オフィシャルVHS「LIVE '83」と同じステージの増補版SBDで、Stargazer、Man on the Silver Mountain〜Starstruck、Evil Eyesが追加されています。「HOLY DIVER」ツアーでは最長のライン録音で、この時期のEvil Eyesは珍しい上に格好いい…のに、ギターソロにテープの歪みが。貴重なテイクだけに惜しいっ! ちなみにDisc 2の残りには'83年11月8日Leicester公演のAUDを収録してます。
 ギターが少々遠く、ベースが妙にクッキリと浮かぶミックスは公式VHS「LIVE '83」やDVD「WE ROCK」でお馴染みのあの感じ。好みの分かれそうなバランスですね。その点も含め「公式の裏側をのぞき見る」事をどう考えるかで価値も大きく変わってくるところですが、「HOLY DIVER」ツアーを知るには打ってつけの代表作でしょう。同日ブートに「EARLY DIO & EARLY RONNIE」もありますが未聴。こっちはどうなんでしょ?

BOOTLEG DIO THE SPECTRUM 1984 - COMPLETE EDITION (Live at Spectrum, Philadelphia, Pennsylvania USA 25th August 1984)
Disc 1
1. Introduction
2. Stand Up and Shout
3. One Night in the City
4. Don't Talk to Strangers
5. Mystery
6. Egypt (The Chains are On)
7. Holy Diver
8. Drums solo
9. Heaven And Hell (Incl. Guitar Solo)
10. The Last in Line
11. Heaven and Hell (reprise)

Disc 2
1. Rainbow in the Dark
2. Man on the Silver Mountain
3. Long Live Rock'n'Roll
4. Man on the Silver Mountain
5. The Mob Rules
6. We Rock
【レビュー】
 オフィシャルVHS・DVDでも有名なSpectrum公演の音だけ完全版。VHSで観れなかった6トラック(6曲ではない:笑)の他、DVDで削られたStand Up and Shoutも当然収録しています。そのStand Up and Shoutでは危うく曲を見失いそうになる瞬間もあり、DVDでカットされた理由が分かる(笑
 Spokane公演はちょっと変わったセットでしたが、この頃にはStand Up and Shoutがポールポジションに戻り、One Night in the City、Egypt (The Chains are On)も演奏される「THE LAST IN LINE」ツアーの標準的な流れになっています。Shame on the Night、Children of the Seaといった「HOLY DIVER」ツアーの名残やEat Your Heart Outも消えていますね。この後は多少の入れ替えがあっても基本は変わらなかったようです。
 オフィシャル用の録音だけあって音質は素晴らしくクリア。ところどころ瞬間的な音飛びもなくはないし、わずかにシュワシュワ感もあるのでパーフェクトではありませんが、ほぼパーフェクト(笑)。この音質にして堂々たる完全フルセットは極めて強力で、このツアーの決定盤、代表作と言っていいでしょう。同じ意味合いのある「NIGHTMARE」と併せてぜひ押さえたい大傑作です。

BOOTLEG BBC Treasures
GARY MOORE (Live at Paris Theatre London England 18th March 1983)
1. Nuclear Attack
2. Wishing Well
3. Rockin' Every Night
4. Cold Hearted
5. I Can't Wait Until Tommorrow
6. Falling In Love With You
7. Hurricane Incl. Drum Solo
8. White Knuckles
9. Rockin' Every Night
10. Back On The Streets

DIO (Live at Hammersmith Ddeon London England 5th October 1984)
1. Stand Up and Shout
2. One Night in the City
3. Don't Talk to Strangers
4. Mystery
5. Egypt (The Chains are On)
6. Holy Diver
7. Heaven and Hell (cut)
8. The Last in Line
9. Rainbow in the Dark
10. Man on the Silver Mountain
11. Long Live Rock'n'Roll
12. We Rock
【レビュー】
 POWER GATEレーベルからリリースされた作品です。


 以前からの定番音源ながら最近(と言っても具体的にいつなのか分かりません)BBCで再放送されたヴァージョン。同じくBBC放送のGARY MOOREとのカップリング盤ですが、なんで年も会場も違うGARYと組み合わせなのか……番組が一緒だったのかな? 3年後の同じHammersmith公演と組み合わせてくれた方が嬉しかったのに。
 曲数こそ「THE SPECTRUM 1984 - C.E.」に劣るものの、サウンド・演奏は実に素晴らしい。わずかにザラついた感触も感じられる音ですが、シュワシュワ感よりイイ(笑)。Heaven and Hell途中のカットやLong Live Rock'n'Rollで一瞬左チャンネルが消える等、アラを探せばなくもないですが、どれもえらく贅沢なレベルですね。
 Vivian時代には高品質な音源が多いですが、そのほとんどは公式ビデオやシングルB面の増補版。オフィシャルに1曲たりとも使用されていない高品質ライヴは、それだけで貴重なわけです。公式との被りをマイナスに考える方ならコレがツアーNo.1になるでしょう。

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BOOTLEG DIO Evil Monster (Live at "Monsters Of Rock", FCP Stadion, Pforzheim, West Germany 30th August 1987)
1. Opening S.E.
2. Stand Up and Shout
3. Dream Evil
4. Neon Knights
5. Naked in the Rain
6. Rock'n'Roll Children
7. Long Live Rock'n'Roll (cut out)
8. Rock 'N' Roll Children (reprise)
9. The Last in Line medley
10. Temple of the King
11. Holy Diver
12. Drum Solo
13. Heaven and Hell
14. We Rock
15. Man on the Silver Mountain
16. All the Fools Sailed Away
17. Sunset Superman
18. Rainbow in the Dark
【レビュー】
 クレイグ時代のサウンドボード音源でもうひとつ忘れてはならないのが、'87年8月30日にドイツ・プフォルツハイムで行われたドイツ版モンスターズ・オブ・ロック出演時の模様です。ここでのライヴを放送音源ならではの優れたサウンドコンディションで全曲収録した本作「EVIL MONSTER」も、「DEFINITIVE EVIL」と並ぶ「DREAM EVIL」ツアーのマスターピースとして、ぜひ押さえておきたい一本です。
 「DEFINITIVE EVIL」ではライヴ序盤のバランスや曲ごとの感触の微妙な違いが“玉に瑕”でしたが、本作はオープニングを飾る「Stand Up And Shout」から極上のバランスと聴き応えで突っ走ります。切り込むような鋭さ、ぶつかったら怪我をしそうなエネルギーを放つロニーのヴォーカルはいきなりド迫力。やはりDIOライヴのオープニングはこの曲の爆発力がなければいけません! クレイグが持てる実力をフルに発揮した「Neon Knights」はライヴ前半の見せ場です。鋭さと華麗さが同居したプレイはまったく見事で、ソロでは誰もが耳を奪われてしまうでしょう。ショウ中盤に置かれた「Rock'N'Roll Children」そして「The Last In Line」のメドレー二本では、クレイグを始めバンドメンバーの息の合ったコンビネーショの素晴らしさに圧倒されてしまいます。また「Heaven And Hell」と「Man On The Silver Mountain」に挟まれた位置の「We Rock」というのもこの日くらいで、この珍しい位置づけも聴き逃せないポイントでしょう。
 ラストの「Rainbow In The Dark」まで、ライヴ全編通してまさに盤石の演奏で、ほど良いワイルドさも堪りません! 聴き手はネガティヴ要素を感じる事無く白熱のステージを聴き通せます。本作で強いて難点を挙げるとすれば、「Dream Evil」途中にフェイドが見られる事と「Long Live Rock 'n' Roll 」終盤に短い欠落がある点、そしてフェスティバルのため当時のフルセットではない事くらいでしょう。ヴィヴィアン時代の演奏と比較してもまったく引けを取らないクレイグ時代のピークを、「DEFINITIVE EVIL」とこの「EVIL MONSTER」とで、ぜひお楽しみください!

BOOTLEG DIO Definitive Evil (Live At Le Zenith, Paris, France 23rd November 1987)
DISC 1
1. Stand Up and Shout
2. Dream Evil
3. Neon Knights
4. Sunset Superman
5. Naked in the Rain
6. Graig Goldie Guitar Sold - Naked In The Rain
7. The Last in Line
8. Holy Diver
9. Vinny Appice Drum Solo

DISC 2
1. Heaven and Hell
2. Man on the Silver Mountain
3. All the Fools Sailed Away
4. Keyboard Solo - Instrumental
5. All The Fools Sailed Away(Return) - Last In Line(Conclusion)
6. Night People
7. Rock'n'Roll Children
8. Over Love
9. Long Live Rock 'n' Roll - Rock 'n' Roll Children
10. Rainbow in the Dark
11. We Rock
12. The Mob Rules
【レビュー】
 クレイグ・ゴールディ参加後のDIOにとって最初のフルレンス・アルバムとなった1987年の「DREAM EVIL」ヨーロッパツアーでは、11月23日のフランス・パリ公演を極上のサウンドボード音源で収録した「DREAM EVIL IN PARIS」(Langley)が、古くから大定番として親しまれてきました。この音源により磨きを掛け、さらなるクリアさと整理されたサウンドを実現した本作「DEFINITIVE EVIL」は、Langley時代の既発を聴けなかったファンだけでなく、前作と聴き比べたファンからも「ツアーを代表する絶品のサウンド」として支持を受けています。今回は“DIOサウンドボード祭り”の目玉として、バンド屈指の名音源が限定再入荷いたします!
 感触的にはミキシングデスクからアナログカセットに録音したようなサウンドで、パートによっては音像のバランスが部分的に変化する部分もありますが、音の鮮度はマスター・クオリティを確信させる高さ。ライヴ冒頭は若干オフ気味なベースも徐々に鮮明となり、「Dream Evil」からは理想的なバランスに変貌します。
 DIOの作品でも特筆されるほどマジカルムード全開な「DREAM EVIL」に相応しく、ロニーのヴォーカルとクロードが奏でるキーボードはこれまで以上にファンタジックな世界観を醸しています。さらに'86年ツアーでは他人の曲ばかりを弾かされていたクレイグも水を得た魚のように優雅に舞い、ヴィニー&ジミーのストロングなリズムとの絡みは、この時期ならではのDIOサウンドを活き活きと輝かせています。彼らメンバーの演奏が細やかな点まで聴き取れるのは、本作のような優れたライン録音ならではの旨みです。それでいて曲間ではしっかりと歓声も聴こえるのが本音源の特徴で、「Heaven And Hell」の劇的なイントロでも伝わるように、各所で聴けるロニーと観客のコール&レスポンスがライヴらしい素晴らしい雰囲気を演出します。
 優れた音質とともに本作を特徴付けているのが、ショウ後半に演奏される「Night People」「Overlove」といった、このツアーでしか聴けない「DREAM EVIL」ナンバーの数々です。さらに公式ライヴ・アルバムでは何故か未収録だった名曲「Sunset Superman」、キーボードソロからメドレー的に演奏されるバンドのインストなど、当時のDIOライヴをフルセットで丸ごとパッケージした価値は大きいと言ねばなりません。このツアーならではの計算され尽くした圧巻のセットとそれを引き立てる最高の演奏を、クリアで分離感抜群のステレオ・ライン録音で楽しめるのは、DIOファン冥利に尽きるというものでしょう!
 '87年のサウンドボード音源は公式ライヴ「AT DONINGTON UK: LIVE 1983 & 1987」等でも聴く事ができますが、当時のレギュラー・ライヴを“極上の音質・フルセット収録・レア曲の貴重度”の三拍子で捉えた内容は「'87年ツアーを聴くならまず本作!」と評価されるのも頷けます。本作はまさに「DEFINITIVE」の名にふさわしい名盤。ファンなら是非コレクションしたい一本が、鳴り止まない熱烈なラブコールを受けて完全限定再入荷決定です!

直線上に配置


BOOTLEG DIO Wild Nights (Live at The Ritz, New York City, NY. USA 21st & 22nd August 1990)
Disc 1
1. Intro.
2. Wild One
3. Children Of The Sea
4. Man On The Silver Mountain
5. Tarot Woman incl. Keyboard Solo
6. Stargazer
7. Long Live Rock 'n' Roll
8. Born On The Sun
9. Stand Up And Shout
10. Why Are They Watching Me incl. Guitar Solo

Disc 2
1. Don't Talk To Strangers
2. Lock Up The Wolves
3. Hey Angel
4. The Last In Line
5. Heaven And Hell
6. Rainbow In The Dark
7. Egypt (The Chains Are On)
8. Holy Diver
9. We Rock
Live at The Ritz, New York City, NY. USA 21st August 1990
Disc 3
1. Intro.
2. Wild One
3. Children Of The Sea
4. Man On The Silver Mountain
5. Tarot Woman incl. Keyboard Solo
6. Stargazer
7. Long Live Rock 'n' Roll
8. Born On The Sun
9. Stand Up And Shout
10. Why Are They Watching Me incl. Guitar Solo
11. Don't Talk To Strangers

Disc 4
1. Lock Up The Wolves
2. Hey Angel
3. The Last In Line
4. Heaven And Hell
5. Rainbow In The Dark
6. Egypt (The Chains Are On)
7. Holy Diver
8. We Rock
Live at The Ritz, New York City, NY. USA 22nd August 1990
【レビュー】
 ZODIACレーベルからリリースされた作品です。

 1983年のバンド結成から最後のライヴ活動を行った2008年までちょうど25年間。DIOは各時代で素晴らしいパフォーマンスを披露してきました。ヴィヴィアン・キャンベルやヴィニー・アピスを擁したオリジナル・メンバーに始まり、ファンタジックな要素を強調したクレイグ・ゴールディ時代、個性的だったトレイシー・G時代、さらに名手ダグ・アルドリッチとの共演など、ファンの思い出に残る編成は、音源や映像がそれぞれ公式作品で残されています。
 しかし、唯一「LOCK UP THE WOLVES」のローワン・ロバートソン時代だけは、公式ライヴ作品が残されていません。ツアー1回・アルバム1枚で崩壊した事実だけ見れば「トレイシー・G在籍時よりも地味」と思われそうですが、実はこの時代こそが「最強のDIO」と呼ばれているのです。さり気なくテクニカルなフレーズを挟むテディ・クックのベース、かのリズムモンスターAC/DCで名を轟かせたサイモン・ライトのドラムによるリズムセクション。そこに様式美のベスト・キーボーディストであるイェンス・ヨハンソンが加わる目も眩むような豪華ラインナップ。さらに当時17歳だったローワン・ロバートソンの才気溢れるギター・・・・・・ここに御大ロニーが歌うのですから、音楽家・実演家のポテンシャルは強烈。実際、バンド結成当初のフレッシュなムードを取り戻し、良い意味で荒々しくヘヴィな演奏は、ロニーの「若手バンドに負けない」という気概や意欲を感じさせるものがありました。
 残念ながら「最強のDIO」は、現状コレクターズ・アイテムでしか楽しめません。しかもその演奏を収めたアイテムは、'90年8月28日のミネアポリス公演を収めた「HOWLING WOLF」(Shades)が代表格として知られる程度。他にも10月のアトランタ公演を収録した「CERBERUS RULES」といったライン音源は存在するものの、そもそものアイテム数が乏しく、未だ一部のマニアしか魅力に気づいていないという状況です。
 今回登場する本作は、そんな「最強のDIO」の魅力をたっぷりと味わえます! アメリカのDIOマニアが「同年ツアーでも屈指の内容」だったと評価する8月21日と22日のニューヨークでの2日間連続公演を、いずれも海外テーパー提供による1stゼネレーション・マスターから音盤化! ストリート的なイメージに路線変更したDIOが、名門ライヴハウス"ザ・リッツ"で披露したステージを、熱気に満ちた臨場感で、見通し・均整ともに極上のオーディエンス・サウンドにより追体験させてくれるのです!

 ディスク1・2では8月21日のライヴを収録しています。ディスクを再生すると、この'90年ツアーのみの不気味なオープニングSEがスピーカーいっぱいに、それもライン・ソースのようなリアルさで轟き、いきなり聴き手をノックアウト! サイモンのドラムから勢い良く始まる1曲目「Wild One」から、ロニーのヴォーカルやローワンのギター、さらにイェンスのキーボードなど、すべてが抜群のクリアさと優れた均整に裏付けられた、極上のサウンドで飛び出します(中盤で聴けるテディ・クックのベースは鳥肌モノ)! さらに細やかさとヘヴィネスが交錯する「Children Of The Sea」(演奏後に湧きあがる「DIO!」コールは名場面!)、「Man On The Silver Mountain」そして「Tarot Woman」へと連なるRAINBOWメドレーなど、たまらない聴き応えの連続! アルバム「LOCK UP THE WOLVES」では「どこにいるの?」と言われてしまうイェンスですが、ライヴでは大活躍。特に、このRAINBOW組曲では目覚ましく、数あるDIOのライヴ組曲でも最高傑作と言える仕上がりです!!
 その後も壮大でメロディアスな「Born On The Sun」や、ローワンのワイルドなギターを満喫させる「Why Are They Watching Me」など、新曲もライン並みのサウンドで楽しめます。ライヴの後半、会場を大興奮させる「Heaven And Hell」や「Rainbow In The Dark」,「We Rock」の白熱ぶりは圧倒的。ロニーの歌唱も終始絶好調で、どんな聴き手も「ローワン時代は凄かった!」と驚くはずです!

 そしてディスク3・4では、2日目に当たる8月22日のステージを収録。こちらはややテープのアナログな質感を湛えながらも、前日以上に中低音の迫力が出たパンチ力ある音像が印象的。演奏のダイレクト感も21日以上に強く、オープニングの「Wild One」から関係者録音のようなリアルさで演奏を聴き込めます(演奏中は観客の話し声もほとんど気になりません)。イェンスのキーボードが曲想にフィットした「Tarot Woman」に、サイモンのドラムがパワフルな「Stargazer」・「Long Live Rock 'n' Roll」は問答無用にファンを喜ばせるでしょう。さらに「Stand Up And Shout」のスピード感と荒々しさは、バンドの結成当初に通じるものがあります。
 BLACK SABBATH的な不気味さとヘヴィネスにアプローチした「Lock Up The Wolves」は本作中でも大きな聴き所。一体感と広がリが程好いサウンドもこの曲が持つ世界観にマッチし、アルバム以上の壮大さで"物語"を紡いでいきます。ライヴ後半を盛り上げる「The Last In Line」と「Heaven And Hell」の組曲、「Egypt (The Chains Are On)」・「Holy Diver」のメドレーも、本録音の音像が理想的に作用。DIO以外ではありえないマジカルな世界を、鋭くヘヴィなメタル・サウンドで再現します! エンディングの「We Rock」ではバンドも観客も完全燃焼! 誰もが「この会場でライヴを観たかった!」と思わずにはいられない、最高の余韻でライヴを締めくくります!

 熟練の旨みと完成された世界観を背景に、ローワンが持ち込んだ若々しいワイルドさと、ロニーの超人的なヴォーカルがせめぎ合うライヴは、ある意味初期の「HOLY DIVER」期にも共通するものがあります。この時期アメリカツアーでは通常7,000人規模の会場をサーキットしていたDIOが、2,000人規模の"ザ・リッツ"に乗り込んだのも、初期のムードを取り戻そうとした意欲の反映なのかも知れません。そしてその意欲が、アメリカのマニアに「'90年ライヴでも屈指」と表現されるライヴに結実したのでしょう。
 「最強のDIO」による「LOCK UP THE WOLVES」ライヴの魅力を知りたいのなら、本作は絶対にして格好のライヴ・ソース! 沸騰する熱気と無敵の演奏を、合計193分間に渡り封じ込めた完全限定プレスCD4枚組が、ここに堂々のリリース決定です!

BOOTLEG DIO LOCK UP THE HAMMERSMITH (Live at Hammersmith Odeon, London, UK 29th May 1990)
Disc 1
1. Introduction
2. Wild One
3. Children Of The Sea
4. Man On The Silver Mountain
5. Tarot Woman
6. Keyboards Solo
7. Stargazer
8. Long Live Rock'N'Roll
9. Born On The Sun
10. Stand Up And Shout
11. Lock Up The Wolves
12. Why Are They Watching Me
13. Guitar Solo
14. Why Are They Watching Me (Reprise)

Disc 2
1. Band Introduction
2. Don't Talk To Strangers
3. Hey Angel
4. The Last In Line
5. Heaven And Hell/The Last In Line (Reprise)
6. Rainbow In The Dark (with Nicko McBrain)
7. Egypt (The Chains Are On)
8. Holy Diver
9. We Rock
【レビュー】
 '83年から'90年まで続いた"前半期のDIO"にとって最後のハマースミス・オデオン公演となった、1990年5月29日のライヴ。本作ではDIO史上でも重要な本ライヴを、貴重なオーディエンス・マスターで楽しめます!

 DIOの1990年ライヴ音源は、近年少しずつ発掘されてはいますが、それでもまだ数が限られている状況。その中でも優秀な録音は、今回登場する「WILD NIGHTS」や、ギーザー・バトラーが飛び入り参加したミネアポリス公演を収めた「HOWLING WOLF」に代表されるように、今のところアメリカツアーに偏重している印象。依然としてヨーロッパツアーからの音源は乏しいのが実情です。
 そんなDIOの'90年ヨーロッパツアーを解き明かす重要な手がかりが本作「LOCK UP THE HAMMERSMITH」です。本作は「DIOヒストリーのダークゾーン」にスポットライトを照らす一本として、約3年前のギフト・リリース時に大きな話題となりました。再度のリリースを希望する声が大きかった一本だけに、今回のボーナス・リリースはファンにとって朗報でしょう!

 新作「LOCK UP THE WOLVES」を引っさげた新生DIOは、'90年5月16日のオランダ・ズヴォレ公演からワールドツアーを開始しました。本作に収録されたロンドン・ハマースミス公演は、全5公演が行われたイギリスツアーの3公演目に当たります(この日のショウはDIOがそれまで「オデオン」だったハマースミスで披露した、最後のショウでもあります)。
 オープニングの「Wild One」から抜群のクリアさと見通しをもつ録音は「歴代最強」の呼び声も高い'90年型DIOの演奏を見事に再現します。ロニーの歌を中心として、安定したバランスや音の定位は、最後までライヴを安心して楽しませます。ロニーは終始好調なヴォーカルを会場中に響かせており、特に'80年のSABBATH時代を思わせる熱唱を披露する「Children Of The Sea」は前半の聴き所の一つです。続く「Man On The Silver Mountain」・「Tarot Woman」・「Stargazer」のRAINBOWメドレーでは新加入のイェンス・ヨハンソンがその力量を発揮し、'80年代のDIOには無かったカラフルなタッチのキーボードで、これら名曲に鮮やかな彩りを添えています。
 「Born On The Sun」から「Stand Up And Shuot」を挟み、「Lock Up The Wolves」・「Why Are They Watching Me」と連発されるこの時期ならではの新曲パートでは、ローワンのギターがロニーを相手に堂々と渡り合っています。若さゆえの大胆さ、思い切りの良さがプラスに作用した「Why Are They Watching Me」と続くギターソロパートは聴き応えたっぷりです。バンド結成直後の'83年にも通じるフレッシュな魅力は、他のどの時期とも異なる「オンリーワンのDIO」として、聴き手を圧倒するでしょう!

 若さと目新しい曲構成で驚かせるディスク1に対し、「Don't Talk To Strangers」から始まるディスク2は名曲のオンパレードでファンを酔わせる。「The Last In Line」と「Heaven And Hell」、さらに「Egypt (The Chains Are On)」と「Holy Diver」のメドレーでは、ギターやキーボードが新しい切り口を見せつつも、従来のDIOらしさもしっかりと織り込まれています。これら名曲の変わらぬ威厳とドラマ性に満ちた演奏は、いかなる聴き手もひれ伏す事でしょう。
 またロニーのMCでも判るとおり、この日の「Rainbow In The Dark」にはIRON MAIDENのニコ・マクブレインが飛び入り参加しています。これはいかにもイギリス公演らしい突発的なドキュメント。ファンならずとも絶対に聴き逃せないポイントになっています。ギーザー・バトラーが飛び入り参加した同年ミネアポリス公演における「Neon Knights」同様、ここは'90年ツアーの名場面です。

 プレスCDタイトルの「WILD NIGHTS」と共に、本作は'90年ツアーでしか聴けない楽曲とバンド・アンサンブルを思う存分堪能させます。伝統の会場に降り立った「最強のDIO」、さらにサプライズ・ゲストの登場という、何もかも特別ずくめの録音は、間違いなく全てのDIOファン必聴! 本来ならば通常リリースされて然るべき一本を、プレスCDタイトル「WILD NIGHTS」と併せ、この機会にじっくりとお楽しみください!

BOOTLEG DIO Cerberus Rules (Live at Civic Centre, Atlanta, GA. USA 2nd October 1990)
1. The Mob Rules
2. Children of the Sea
3. Man on the Silver Mountain
4. Tarot Woman
5. Stargazer
6. Long Live Rock'n'Roll
7. Stand up and Shout
8. Don't Talk to Strangers
9. The Last in Line
10. Heaven and Hell
11. Rainbow in the Dark
12. Holy Diver
13. Lock up the Wolves
14. We Rock
【レビュー】
 クレイグ時代のライン・ソースに続いては、ローワン・ロバートソンをギタリストとして迎えた'90年の「LOCK UP THE WOLVES」ツアーからの音源です。'90年アメリカツアーの終盤、ジョージア州アトランタでのライヴを素晴らしいサウンドで収めた本作「CERBERUS RULES」は、既発を圧倒する極上ライン・ソースがファンの大好評を呼び、前回のボーナス・リリース直後より「'90年ツアーの新たな大定番」として位置づけられている一本です。
 '90年ツアーからの音源はここ最近で何種類かが発掘されたものの、このメンバーでの「The Mob Rules」は、現時点でもここでしか聴けないレアテイク。ローワンがトニー・アイオミ顔負けのプレイを聴かせる「Children Of The Sea」と共にこのSABBATHナンバー連発はいきなりの聴き所です。
 当時のセットの目玉である「Man On The Silver Mountain」から始まるRAINBOWメドレーも、既発とは見違えるようなカラフルで艶やかなサウンドが絶品。クリアでスカッと抜けるサウンドが晴れ晴れとした心地よさを感じさせ、最高の演奏をそれにふさわしい音で楽しめます。これらで鮮やかに浮かび上がるイェンス・ヨハンソンのキーボード捌きには今さらながら驚かされるでしょう!
 「LOCK UP THE WOLVES」からのチョイスは後半のタイトル曲のみ。音が良いだけに当時の新曲が乏しいのは残念ですが、クラシック志向が貫かれたセットをこの時だけのラインナップで楽しめるのは本作最大の旨みです。特にロニー入魂の歌唱が並ぶものなき説得力で迫る「Stand Up And Shout」から「Heaven And Hell」そして「Holy Diver」への流れは、すべてのDIOファンがひれ伏すに違いありません! DIOのライヴで欠かせない名曲群を最高の聴き応えで満喫できるのは嬉しいの一言です。
 '90年型DIOの魅力を凝縮した70分間は全編が聴き所の連発。公式ライヴ作品が存在しないローワン時代では、本作が「公式替わりのライヴ音源」として尊重されているのも道理です。ローワン時代もDIOは変わらず強烈だった事を証明する極上テイクを、未所有の方は今度こそゲットしてください!

BOOTLEG DIO The Silence Of The Wolves (Live at Bronco Bowl, Dallas, Texas USA 7th October 1990)
1. Intro.
2. Lock up the Wolves
3. Don't Talk to Strangers
4. Hey Angel
5. The Last in Line
6. Heaven and Hell
7. The Last In Line (reprise)
8. Rainbow in the Dark
9. Egypt (The Chains are On)
10. Holy Diver
11. We Rock
【レビュー】
 今回の特別企画を締めくくるのは、'83年から7年間続いたDIOのラスト・ライヴを収録した貴重なサウンドボード音源です。「CERBERUS RULES」同様、既発音源を上回る最上位のマスターを使用し、さらに入念なリマスター作業において可能な限りの音質向上を実現したこの「THE SILENCE OF THE WOLVES」は、'90年のDIOライヴを知る上で絶対に欠かせない音源のひとつです。
 元素材の都合から当時のセットリストの半分程度という収録時間ですが、中味の濃さは「CERBERUS RULES」にも劣りません。'90年ツアーのみで用いられたオープニングS.E.がはっきり確認できるライヴ冒頭から聴き所で、ここから本当にライヴ序盤に位置していたかのような「Lock Up The Wolves」への流れも大変興味深いです(当時のセットで「Lock Up The Wolves」は中盤?後半で演奏)。さらに続く「Don't Talk To Strangers」で、聴き手はDIOの世界へとガッチリ取り込まれてしまいます。
 '90年ラインナップの長所を見事に表現した「Hey Angel」は前半の聴き所です。ローワンのギターを優良な立体感と質感で捉えた音像に加え、堅実でありながらストロングなアンサンブルは、これが同曲のベストテイクと断じても過言では無いはず。公式ライヴ音源が存在しない“ワン・ツアーのみのメンバー”で“ここだけの曲”を楽しめるのは、まさにコレクターズ・アイテムの特権と言えるでしょう。劇的な「The Last In Line」と「Heaven And Hell」の組曲は、ロニーの歌唱が'90年ツアーの集大成とも言える圧巻ぶりで、メンバーのプレイとロニーの歌が一点に集約され昇華するクライマックスは何度聴いても最高の一言です。さらにイェンスのキーボードが前任のクロード・シュネルとは異なる世界観をパノラマのように広げる「Egypt (The Chains are On)」と「Holy Diver」のメドレーも絶品で、アンコールの「We Rock」とともに「これが'90年DIO最後の演奏」というのが信じられないポジティヴなエネルギーを放っています。
 トータルで52分弱ではやや短く感じるでしょうが、楽曲の配置や展開は見事な起承転結の計算上に構築されているので、この収録時間でも充分なエキサイトメントを味わえます。過去の既発から格段に向上した音質、「CERBERUS RULES」以上に公式感覚を備えたミックスで味わう演奏と、本作は極めて重要な本ライヴをすべてのファンがじっくりと聴き込める、文句なしの必聴盤です!

直線上に配置


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