川のできごと2012年4月8日

元上司に懇願し、半日だけやまめ釣りをすることにします。写真を撮るといってくれた元上司を置いて、一番好きな薮沢へ向かいます。

少し水が少ないので、水深がありそうな所に毛鈎を放り込みます。今日はフライなので毛鈎もよく見えます。今日のために新しくこさえた毛鈎です。

キラキラ輝く瀬や、透明感を増した深みに毛鈎を流しながら、のんびりと上っていきます。

大岩に流れが当たるところから、少し大きなやまめが毛鈎をくわえてくれます。

腹部に黒点がいっぱいある、マダラでしょうか。サビが少し残っています。

大きなやまめが、毛鈎をコツンとつついて流れ出しの岩の下へ隠れます。白泡の横から小さなやまめが毛鈎の横に飛び出します。渓いっぱいに幸せがあふれます。

大岩に囲まれた白泡から小さなやまめが尾鰭を出して毛鈎をくわえてくれます。

バラしたり、すっぽ抜けたり、毛鈎の横を飛んでいったり、渓魚も釣り人もなかなかうまく行きません。

中間点にある、大きな淵から少し大きなやまめがのんびりと出てきます。

約束の時間を少し過ぎてしまいます、今日はこれまでにします。

山の神様、川の神様、森の神様、空の神様にお礼をして流れから上がることにします。

部屋に戻り、昼食をこさえることにします。

昨日、西本さんからいただき焼きすぎて鰹節のようになった鹿肉をみじん切りにします。

とても高価なベーコンを炒めて味を出したオリーブオイルに放り込み、ローズマリーを加え赤ワインで煮込んでいきます。

パスタが茹で上がる頃に、ソースの泡がねっとりしてきました。

ちょうど良い頃合いなので、ソースにパスタを絡めたくなりますが、昔風のミートソース・スパゲティーにすると最初から決めていました。

パスタを皿に盛り、上からミートソースをかけ、粉チーズをふっていただくことにします。

鹿肉にいろんな味がしみこんだ、とても美味しいソースです。

日に干していた寝袋や毛布をしまい、部屋の片付けをして帰宅することにします。

中川集落では、チューリップ祭が催されています。

昨日朝早く通過するときは確認できませんでしたが、チューリップが矢筈岳をバックに咲き乱れています。

とても幻想的な風景です。

峠を越え、何時ものように福岡市内より１０円程度安いガソリンを給油し国道２１８号線を西に向かいます。

「五平太」も「富士ラーメン」もしまっています。宇城市に入りあと少しで松橋ＩＣ、というところに昔から気になっていた看板があります。

私の直前を右折した対向車がお店のすぐ横に駐車したので、後方の安全を確認しブレーキを踏みます。

お店に入ると、地元の酔っ払いが３人います。ぐたぐた飲んでいます。

創業３６年の一龍ラーメンです。看板が台風で吹っ飛んだので地元の人が呼ぶ「ラーメン屋」の看板にしたそうです。

３人は、「ラーメンは食べたことがない」とか、「チャンポンがうまい」とか、酔っ払い特有の支離滅裂な助言をしてくれます。

屋号に敬意を表しラーメンをいただくことにします。酔っぱらい達が奥の間でカラオケをはじめたので、そそくさと店を出ることにします。