サウンドレスノベルツクール
PAGE02
作:田中 (GREAT SANTA HUNTER & MASTER of KIRAMEKI HIGH SCHOOL)
僕は舌打ちして、一言文句を言いに行くことにした。
あいつとは、友人「K」ことだ。奴は、悪い奴ではないのだが、お調子者のところがある。オレの下駄箱にラブレターを入れておくことなどしょっちゅうで、バレンタインデーの時など必ず女の 偽名を使い、怪しいものを送ってくる、去年は確か「片一方だけのサンダル」だったような気がする。まぁ、悪い奴では、ないのでいまでもクサレ縁と言う奴だ。
オレは考えるまでもなく、その手紙の犯人を「K」と断定した。このまま、黙殺してもよかったのだがオレのこころの中で都合のいいストーリーが描かれているのも事実だった。この手紙がラブレターだったら? 密かにオレを慕ってくれる女の子がいたら? このラブレターが二人のすべての始まりだったら? etc,etc・・・・・・・・・・・・・・・
いままで、「 K」のいたずらにつき合ってきたのもこの都合のいい妄想があったからで、今回も「K」への文句99パーセント、都合のいいストーリー1パーセントで体育館の裏に行くことにした。
体育館裏は、閑散として人の気配もない。まさか、Kは、バックレたのか? 自分で いたずらをしておいてその責任を負わないとは、なんということか? オレはKとのつきあい方を本気で考え直そうとしていたその時・・・・
「あの・・・・・・」
オレは、相手を確認せずに振り向きざまにそう言った。
弐:(Kがオレに対して「あの・・・・」などと言うはずはない、まさか!?)
オレの中で都合のいいストーリーが99パーセントに急上昇していた。