多津丘〆葉的「ポケモン図鑑」
〜君は、全部GET出来るかな? (※無理)〜
1.「ベーザンヌ」(ヒトカゲ)
「うおおっ!? 目が覚めたらなんか儂の身体が大変なことにっ!」
おはようございます輝煌竜帝ベーザンヌ陛下! 今回、ポケモンを開始するにあたりまずは頼りになるパートナーをということで、内輪ネタではございますがTRPGダルセニアン・ヒーローズの世界より貴方様においで頂きました次第であります!
「や、それはいいんじゃが、この身体は!?」
は。ベーザンヌ様は最終的には「リザードン」という飛んで回って潜って火も吐く素敵に河内音頭なポケモンになっていただこうと思いまして。
「それって、進化した先じゃろ?」
はあ、まあ。ええと、ですからぶっちゃけた話、今はただのヒトカゲなんですねこれが。
「……うわ。「ひっかく」と「なきごえ」だけかい。今の儂にできること全て」
たのんますよー。すぐにリザードにはしますからー。
「ま、よかろ。たまにはな」
恩に着ます。では、ええと、慣例なんであの台詞をお願いします。
「この歳でハズいのう……。では。コホン。えー、『ポケモン、あGETじゃぜー♪』」
よっ! 日本一!
「……微妙に違う気がする」
2.「だんしゃく(男爵)」(ポッポ)
早速仲間を増やしましたよ!
「はじめてお目にかかりますな。ポッポの、男爵と申します。以後よろしく」
「おお。礼儀正しい」
イヤー、フクロウと言えば男爵でしょう! 博士にして家庭教師にするのとどっちにしようか迷いましたが、やっぱ忍術でですねー……。
「盛り上がってるところ失礼ですが……、わたくし、ポッポと言う以上鳩でございますが」
……。
「そう言えば、フクロウはホーホーとか言うのがおったなあ」
……。
「不愉快です。あの、わたくしは、帰ります。ええ、こんなやらせ番組でみのもんたにデカい顔は、あの、させておれませんの。ええ、そうですとも」
デビ婦人!?
(何で詳しいんだそんなことに!?)
3.「マッピー」(コラッタ)
ネズミポケモンを捕まえましたよー。
「ネズミか。なんか、素早くて身軽な感じだろうな。どれ、会ってみるか」
制服のネズミ警察官がやってきて、ベーザンヌに敬礼をする。
「はじめまして! 本官は、マッポのマッピーであります! 特技は猫の逮捕、及び遠くにあるドアを開け、その際に場合によっては超音波を発します!」
「……オイ」
いや、アレなんスよ。ナムコの。
「学生時代は、体操部でトランポリンをやっておりました。体力には自信があります。よろしくお願いいたします! 押忍!」
「もぉーの凄い体育会系が来ちゃったなー」
イメージと全然違うですね。
4.「バニやま(バニ山)」(ニドラン)
「ウサーっ! バニやまは昔ひとみ悟空のポケステに入っていたけれど、色々意味不明な言葉を教えられて腹が立ったので脱走したウサ!」
「……オイ」
確かに、「ぞくぎいん」とか「デジキャラ」とか、ひとみ悟空に内緒で嫌ワードをたんまりと教え込みましたっけねー。
「ねえねえ知ってる? 今日、「アキハバラ」で「デジキャラ」があったらしいウサ! ああ、バニやまも「デジキャラ」大好きウサ! 行きたかったウサー……」
「……怒られるぞ、これ。方々から」
か、関係各位には寛大な対処を……。
「望むウサ!」
5.「ゼロせん(零式艦上戦闘機)」(オニスズメ)
「問題のあるキャラクターばかりが集まりつつあるな。戦闘力が疑問だ」
いや、今度のはマトモっスよ! なにせ元軍人! 航空隊!
「……嫌な予感しかしないが」
「そこの年寄りの言うとおりだ。戦争なんざロクなもんじゃねえ。勝っても負けても、な。良く覚えておけよ、新米」
うわ。俺、部下ですか。
「渋すぎて浮いてるぞ、彼……」
「俺はただの戦闘機乗り、自分の仕事もわかっている。「なきごえ」で相手の攻撃力を削ぎ、「にらみつける」で守備力も減らす。そして主力に交代さ……。そう、捨て石ってヤツさ」
「悲壮だな、日本軍」
いや、そこまでやってもらう気はないんですが……。
「♪東洋平和のためならばー なんの命が惜しかろうー」
「軍歌だし」
……なんかノリ違いますね、ホントに。
6.「むしけら(虫けら)」(キャタピー→トランセル→バタフリー)
「ちょっと、この名前はあんまりじゃありませんかっ? なんか、凄いザコっぽいっていうか、全然期待されてない感じが」
お前、キャタピーから育ててやったよな?
「ええ、まあ」
トランセルの時に、「かたくなる」って特殊能力覚えるはずだよな。
「はあ。7レベルで覚えると攻略本には」
覚えなかったジャン! 守備力の上げられる蝶なら役にも立ったろうけどよ! 今のお前ってまさにTHE・半端者! お前なんか虫けらで十分だ!
「ぐわ。そりゃあんたが進化させないようにすりゃいいだけのことでしょうが! トランセルであと1レベル上げとけば覚えたかもしれないでしょうが!」
だって! 攻略本には七レベルで覚えるって書いてあったじゃん! 任天堂の嘘つき!
「……しかし、こういうことって結構あるんですかね。私はたまたまだとしたら、これはこれで貴重なケースでしょう」
そういやそうだね。……でも、今やどこ行っても金銀の話題ばっかりで青のことなんかわかんないからなあ。
「検索かけても良くて黄色ですもんねえ……」
7.「すずき(鈴木)」(トランセル)
あーあ。なんか、間違ってトランセル仲間にしちゃったよ。もうむしけらがいるっつーのに。しょーがないから、てきとーな名前つけて一生PCに預けとこ。そうしよ。それでいいよな。君、なんか意見ある?
「……呪ってやる」
え?
「……不幸になれ」
……。
「「ブギーポップ」のアニメの主人公みたいにな……」
そして延々クスクスと笑い続ける鈴木。
……。
ステキナナカマガフエマシタ。
8.「アドミラヴ(海竜王)」(コイキング)
海竜王アドミラヴ。
海王神、大海王に次ぐ地位の海神。四海を守護する四海王の一人。西の海王。妖精森林セブローンの王、インフィニティ=ヴィシュナス=ダ=セブローンの守護者にして式神……。
ええと、ダルセニアからベーザンヌさんについでまたもや一人来て貰ったわけですが……。
「跳ねる」
「……。」
ええと、アドミラヴさん、今のところできることは何ですか?
「跳ねる」
「……。」
ええと、でもコイキングはギャラドスに進化すると結構かなり強いらしいんですよ。とにかく、そこまで育成をがんばってですね……。
「跳ねる」
「……ちなみに、ギャラドスになるのは?」
レベル、二十は必要ないと思うんですが……。
「それまで、できることは?」
「跳ねる」
……。
「……ダメじゃん」
9.「いはろん(仮)」(イシツブテ)
「……どうも。O川高校のいはろん(仮)です」
……。
「だから! 友達の本名を平仮名でつけるのはやめろとあれほど言ったろうがーっ!」
ショーがないジャン。そんな百五十匹も考えてらんないって! 何人かは犠牲になって貰わないとネー。
「貴様、まさかすでに具体的な候補案がっ!?」
まーねー。「カワムラー」とか語呂もいいし。
「ああ……っ。くっ、もうっっ!!!」
10.「ズババット」(ズバット)
男爵と零戦が話している。
「ほほう。新しく鳥型ポケモンが入るそうですね」
「我々の後輩というわけか。使えるヤツだと良いが……」
パラパー パパラパパパパパ パララー♪
「むうっ!?」
「なんだ? この管楽器の音色……、あそこだっ!」
二人の振り仰いだ岩山の上に、トランペットを片手に佇むポケモン一匹。
「あんた達、どっちも鳥ポケモンとしては大したもんだが……」
チッチッチ。と人差し指を振ってみせる新ポケモン。
「日本じゃぁ……、二番目だぁ」
「何だとぉっ?」
「大きな口を叩いてくれる。では、一番は誰だと言うのだっ!」
フッ、とニヒルな笑みを浮かべるズバット。
「この、オ、レ、さ……。トウッ!」
大跳躍! 三回転宙返りの後スタッと着地し、帽子をなおして二人に指を突きつけるズバット!
「ズババッと参上! ズババッと解決! ……俺の名は怪傑ズババッと! 俺に触ると、吸血するぜぇ……」
「素敵! ズババッと!」
「好きだぁ!」
「ヤレヤレ。人気者も楽じゃあない……」
「……。」
いや、お前、何なの?
11.「にくじん(肉人)」(プリン)
「内輪ネタを使うなぁーっ!」
いや、似てるんですって。マジで!
「せっちんとその他数名くらいしかワカランだろうがぁっ!」
でも! どうせこのコーナー見てる人なんて数えるほどだし! マルチな掲示板はまだしも感想掲示板なんて誰も書いてくれないし! どうせ日記しか読むものないし! せめて内輪の人だけでも確実に楽しめるようにって、ぼ、僕は……。
「……あ、ごめん。別に、そういうつもりじゃ。……ヤバ」
12.「ファンガス」(パラス)
なんか、昔の怪奇ものの特撮かなんかで「キノコ人間ファンガス」ってのがいませんでしたっけ?
「うわ。それ、円谷かなんかのだろ? 透明人間とか色々いた気がするなぁ……。儂も良くは覚えてないけど。懐かしいを通り越してピンとこないほどだぞ」
まあ、そんなわけで君はファンガスだ。キノコ。よろしく。
「……や、俺は生まれつきキノコ背負ってるわけで、別に人体実験の結果とかで不幸にもキノコポケモンになったわけじゃないっスよ」
「まあまあ。……あ、今急に思いついたけど「マタンゴ」の方がキノコ人間じゃなかったっけ? ファンガスってどっかべつの元ネタだった気がしてきた」
あ、そう言われると僕も急に自信ないです。あれぇ……。どっちだっけかなあ。
「あの、どっちにしろ、失敗するとキノコ人間になる実験ってぇのは一体なんなんスか? 倫理上問題あるような気がするっスよ」
まあ、ねえ……。
「昔のSFは荒唐無稽だったからなあ……」
「そう言えば。……ああいうノリって、ちょっと懐かしい気もしますよね」
確かに、今はないよなあ。ああいいう無茶さは。
13.「ウタダ(宇多田)」(ピッピ)
あんた歌うんでしょ?
「はあ、まあ」
「それで、アイドルなんだよな?」
「あ、そういうことになってます」
じゃあウタダ。
「ウタダ」
「……別にいいですけど。じゃあ、こんな感じですか?」
おお!
「そうそう! その謎な踊り! 肩が固定されてるような!」
素晴らしい! その歌で相手が寝てる間に撲殺か捕獲だ! これぞ現代の歌姫!
「……いいですけどねぇ。ええと、こんな歌だったっけ? ♪いつ おーと まーてぃ……」
うわ。
(歌、下手っ!)
14.「セロリ」(ナゾノクサ)
ダメ! カスミに全然勝てない!
「水ポケモンじゃからなあ。儂が行っても消し殺されて終いじゃ」
ああ、もう! どっかに草ポケモンいないかなあ。こんなんだったらはじめっからフシギダネ貰ってくれば良かったぜ! こんな痛風持ちの年寄りじゃなしによー。
「……わしゃ温泉が好きなだけで別にリウマチじゃないぞい」
そですか。
「ところでおい、あそこの草むらにあからさまに挙動不審な草ポケモンがおるぞい」
ナイス! ベーザンヌさん! 逃がさないようにしましょう。
「そういうことなら、本官にお任せください」
おお。マッピー。
「何か策があるのか?」
「はい。まず間違いなく仲間にできますよ。モンスターボールを一つ貸してください」
捕獲にはモンスターボールが必要だもんな。ハイよ。
「良し、行って来い!」
「ハッ!」
さりげなくナゾノクサに近づくマッピー。警官の制服を見て、別にやましいこともないのだろうがなんとなく目を逸らす普通の市民的反応をするナゾノクサ。
「ちょっと、君!」
「ぼ、僕ですか?」
突然、官憲に強く出られたもの特有のオドオドした挙動のナゾノクサ。腰がひけている。
「今、万引きしたろう」
「し、してませんよ! こんな大草原の真ん中で……」
「いいから、ちょっと見せて!」
ナゾノクサの鞄を取り上げ、中に手を入れる。そして逆さに振ると、中からモンスターボールが出てくる。
「これは? 何!」
「……え? でも、僕じゃ、ない、です! こんな……、だって」
「言い訳は署で聞こう。とにかくちょっと来て貰うよ」
連行されるナゾノクサ。こちらへ向けて親指を立ててみせるマッピー。
……。
「モンスターボールで捕獲って、ああいう風にやるのか?」
いや、僕の記憶だと違います。つーか、あの警官、仲間にしておいていいんでしょうか?
「……。」
(一応、続く予定)
……いや、こんなんでも感想あれば感想掲示板へ。
「来るかぁ?」
書かないよりマシっしょ。期待しましょうよ。