2001.7.16//日本フライ級タイトルマッチ VS 内藤
〜後楽園ホール


今日は坂田健史選手、初防衛戦。 相手は宮田ジムの内藤大助選手。
実はこの二人、いまだ無敗。負けなしなのです。
パンフレットやポスターにも「無敗対決」の文字。
それを見るだけで、なんだか緊張感が思いきりアップしてしまう気の弱い私…。
しかも内藤選手…パンフレットの紹介欄を読むと、
軽量級にはめずらしくKO率が7割近い選手…とのコメント。
いや、大丈夫。坂田選手なら大丈夫。

そして、選手入場! まずは青コーナーから、内藤選手の登場。
第一印象・・・なんかフットワーク軽い選手だなぁ。。。
しかも今日調子よさそうだし、、ちょっと不安。
そして次はお待ちかね、坂田選手!!
前回のタイトルマッチ同様、黒づくめで登場。
もちろん入場曲は坂田選手が以前組んでいたバンドのオリジナル!
これがなかなかかっこいい曲で、あの入場時のスタイルにもピッタリ!なんだよね。

…しかし、相手選手の応援団の多さと言ったら・・・凄かったです。
なんか坂田選手の人気がないんじゃないか?って思われるぐらいの応援団が来ていて
あぁ、この雰囲気に負けないでくれ〜〜〜〜っと祈るばかり。。

そして1R。予想通り、相手のフットワークは軽い。
足を使って動きまわる内藤選手を、坂田選手が追う形でスタート。
そしていきなりの右フックをもらってしまう。
いや、まだまだ。こんなの。
この内藤選手、自信があるからなんだろうけど、不気味に笑いながらガードを下げてる。
なんか、とっっっっっても坂田選手をバカにしてるみたいに見えて気に入らないっ!!!!
おかげで、お前だけには負けてたまるかっ!!って闘争心沸き上がりました。←私が沸いてどうする(笑)

常に坂田選手は前に、前に追う感じ。
3R、内藤の強いストレートが当たって、首が少しグラつく…。
それに続き、連打を浴びる坂田選手。。。
KO率が高い・・・って言葉がチラっと横切ってしまう、少し危険な場面でした。

4R、坂田選手は相変わらず前に出て応戦。
この時から坂田選手の勢いが良くなった感じがしました。
パンチをもらった後も、グローブを叩き合わせて「もっと来てみろ」っぽいアクションをしてたし。
ただ、少し手数で負けてる気が…。これも作戦のうちだったのかな。

5R、再び足を使い出した内藤に、坂田選手が距離を詰めてショートパンチの連打。
ボディを徹底的に攻めて、猛ラッシュ。
内藤の当初の余裕顔は消え、このラウンドから表情が変化し始めてくる。

6Rから接近戦が多くなって、坂田のワン・ツーが続いて決まる!
その後ラッシュを受けるも、セーフ。
このあたりから、坂田選手の冷静さが際立って良く見えました。
相手の事もよく見えてるし、パンチも的確。さすが坂田選手・・・。素晴らしいです。
内藤は飛び込んで来るもパンチあたらず、坂田選手の連打でグラつき始める。

8R、また足を使い出す内藤を、確実に追う坂田選手。
相手の手数が減り、明らかに疲れている様子。
打ち合いの末、グラつくのは内藤。

9Rの中盤でバッティング。坂田選手が左の額をカット。
とにかく、凄い流血で…、視界は悪くなってしまわないか、、傷が広がらないか、、
もうあらゆる心配事でいっぱいの私。
しかも10Rには左目からも流血。(新聞によると8Rにカットしていた様です)
もうプロレスラー並みにまで…(泣)
が、そんな流血はもろともせず、ボディを狙い接近戦に持ち込む坂田選手。
相手はクリンチで逃げようとして、、かなり疲れている様子でした。
最後は坂田の攻撃で、ゴング。試合終了。

結果は判定、一人のジャッジが2ポイント差で内藤。
他二人がドローで、結果は引き分け。ドロー防衛でした。
ベルトは守ってくれました(^^)ありがとう、坂田選手!!素晴らしいファイトでした。

今日のこの試合、坂田選手の真面目なボクシングスタイルがとても印象的でした。
真面目で確実で冷静で…素晴らしい選手だなぁって改めて再確認です。

『僕も精一杯やったけど、相手もとても強くてこういう結果になってしまいました』
『これからも、みなさんの応援で僕の背中を押して下さい』
『よろしくお願いします』