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くちゅ、と絡めた舌に耐えられない、と言わんばかりに体を震わせるカナダがかわいくてかわいくて仕方がなくて、目を開けたままキスを交わす。口の中を蹂躙すると、震えるまぶたがうぶで、甘やかしたくなる

舌を解放して、カナダの眼鏡をとって、サイドテーブルに置いて、軽く体重をかける。
軽い彼の体は、簡単に倒れて。
カナダ、と名前を呼ぶ。口付けだけでとろけた顔に見上げられ、その色気に、ぞくっとした。

自分が着ているのと同じバスローブを、少しずらすと、この上なく白い肌が姿を現して、目がくらみそうになる。
「ふ、フランス、さん、」
紐を解いて素肌に手をはわせていると、恥ずかしそうにあ、あんまり見ないで下さい、と言われた。どうしていいのかわからないのか、困ったように、きゅう、とシーツを両手で握り締めている。
愛しい、愛しい愛しい。胸に満ちる思いに、カナダをかき抱いて。
「見せて。カナダの全部」
「や、だって、そんなに綺麗じゃないし、」
「綺麗だよ。…世界中で一番」
本心を告げると、恥ずかしそうに顔を隠すカナダの体を撫で、舌をはわす。
「あ……っや…」
かわいらしい声が響く。
胸の突起に吸い付いて柔らかい肌を撫でる。夢にまで見た、夢よりずっと柔らかくて白くていい匂いがして甘くて美しい体を、堪能しようと手をはわせると、いやいやと首を振りながら体をよじるカナダに、小さく笑いながら、する、と手を下に伸ばす。
「やっ、ダメ、」
自身を指先でなぞると、体をよじってうつぶせになってしまった。
真っ赤な耳に苦笑して、後ろから覆いかぶさる。
「…ダメ?」
本当に、ダメ?カナダ。そう、尋ねながら、背中を舌でなぞる。
ひゃあん、と高い声が上がって、跳ねる体を押さえ込んで、もう一度ダメか?と尋ねる。

…本当はわかっている。恥ずかしくて恥ずかしくてたまらないだけだっていうのは。だけど、無理強いなんかできない…というのもほんとはウソ…ではないけれど、まあ割合は少ない。
ただ、カナダの承諾が欲しいだけだ。してほしい、と言わせたい。うなずくだけでもいい、ただ、自分を求めて欲しい。

再度、ダメか?と聞きながら、弱いらしい、先ほど過敏な反応を見せた背中をすす、と手を走らせる。
震える腰を避けるように撫でると、腰が揺れた。…指摘して、恥ずかしがらせるのもいいけれど、今の目的はあくまで求めさせること。カナダ、とうながすに留める。
「…ダメ、じゃない、です」
小さな声。けれど、しっかりと聞こえた。
少し頬を緩めながら、ぐ、とカナダの体を抱き寄せる。
「…欲しい?」
低く尋ねると、彼はだいぶためらった後にうなずいて。
それだけで十分だったのに、その後、
「…欲しいです、…フランスさん、が…。」
なんて付け足されて、年長者としての余裕とか初心者に対する気遣いとか全部一気に吹き飛んだ。

それでも、痛い思いなんてさせる気はなかったし、甘やかしてやりたい気持ちも強かったので、とりあえず、恥ずかしい、とか、本気で嫌がっていないいや、やダメ、は全部聞かないことにした。
そうしないと、日が何度昇ったって先には進めない。
「や、ダメ、あ…っ!」
びくびく、と精を吐き出したカナダに、苦笑しながら、秘部を攻めたてていた指の動きを緩やかなものにする。
「嫌、か、ダメ、ばっかりだな。カナダ。…お兄さんとするのはそんなに嫌?」
そうでないと知っていながら尋ねる。別に答えが欲しいわけではない。
けれど、真面目はカナダは、ふるり、と首を横に振って、いやじゃ、ない、けど、と荒い息の中で呟いた。
「けど?」
「…恥ずかしい…っ」
…なるほど。
顔を隠してしまう腕をはずさせて、秘部に入れていた指を抜く。
カナダの目に涙がたまっているのが、なんだか扇情的に感じてしまうのは何故か。
頬に、手を伸ばす。
「…カナダの初めて、もらってもいいか?」
まっすぐに、間近で見ると紫がかっているのがわかる瞳を見つめ、尋ねる。
彼は、かあ、と顔を真っ赤にしてしまって。
それでもこくん、とうなずいてくれたのがうれしくて、ぎゅ、と目を閉じたカナダにキスを送った。
ゆっくり、と中に入れると、うねるような内部の熱に、思わず息を吐く。
「あ、…う…。」
眉を寄せたカナダに、大丈夫か、痛くないかと尋ねる。
大丈夫なわけがない。痛くないわけが無い。知っている。
なのに、カナダは、痛くないです、と笑って見せて。
思わず抱き寄せて、ゆっくりと自身を埋め込んでいく。
「…ああ…っ!…はい、った…?」
「ああ。」
奥まで入れて、はあ、とため息をついた。
満ちる。満たされる。足りなかった部分が、やっと。そんな、感覚が、胸をいっぱいにして。
「愛してるよ、カナダ。」
そう告げる。心からの本心。それに、僕も、です、とそう返事をしてくれて、ああ、これ以上の幸せなんて在り得ない!
動いてもいいかと聞いて、うなずくのを見てから、ゆっくりと動かしだす。
そのとたんに絡み付いてくる中に、思考など働かなくなって、ただただ彼を求めた。
「あ、ああああっ!」
「は…っ、…!」
しがみついてくるカナダと深く口付けを交わして、腰を深くまで穿つ。
それに合わせて自身を扱き上げると、くぐもった声に甘さが宿った。
その声がもっと聞きたくて、唇を離すと、あふれだす甲高い声。
「あ、やあっ、、らんすさ…っ!」
「カナダ…っ!」
白濁を吐き出したと同時に、きつく絞められた中に、一番奥にたたきつけ、果てた。


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3000hitリクエストより、
「仏加で、初めての夜」でした。
ええと、仏兄ちゃん視点で書き始めたのがそもそもの間違いだと思うのですが、全然初めてっぽくない気がするのは、私だけですか。

…と、とりあえず、こんなんですが、気に入っていただけたらうれしいです。
リクエストありがとうございました!













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「ロマーノ、おいで。」

両手を広げて待つその姿が、あまりに小さい頃と同じで、おまえは俺を家族と思っているのか違うだろ、こ、恋人だろ、(思っても言えないけど)ふい、とそっぽを向くと、しゃーないなあ俺のアモーレは、と、呟く声がして(は、恥ずかしげもなく恋人とか言うな!)、座っていたソファが揺れて、隣から伸びてきた腕に抱きしめられた。
「はー…落ち着くわー…。」
ロマーノの匂いがする、と抱きしめられて、うれしいけれど、素直にそれを言うこともできなくて、離せよ、とそんな気もないのに言ってしまう。ああ、また、と後悔する前に、いやー。とスペインの能天気な声が聞こえて、ほっとするのはいつものこと。

「ロマーノは相変わらず細いなあ。ちゃんと食べてる?」
「当たり前だちくしょー。」
料理をすることと食べることは、何よりの楽しみだ。欠かすわけがない。
そう思いながら、こそーっと、ばれないようにそーっと、スペインの胸に体重を預けてみる。
俺なんかよりずっと高い、子供みたいに体温の高い体の感触と、スペインのにおい。
深呼吸をすると、なんだかスペインに包まれているような気になった。いや、実際そうなんだけど。

ほう、と息をつくと、ロマーノ、と呼ばれた。
体を、深く抱きこまれて、あ。と気づく。気づいた途端、心臓が高鳴りだした。


だって、これは。


「シたい。…あかん?」
こいつが、そう言い出す、合図。

「……キス、したって。」
精一杯の答えを返すと、ええよ、いーっぱいしたる。とうれしそうに笑われた。

深く交わされるキスは、たまに少し怖くなる。全てを奪いつくされる感覚。激しい、キス。他のヤツがどうかなんて知らないけれど。
舌を絡められて、じゅ、と吸われるのには、本当に弱い。抵抗も何も、体から力が抜けて何もできなくなる。
やっと離された唇に、はあ、とため息のような息を吐いて、呼吸をする。
見上げると、そんなやらしい顔で見んといてや、と苦笑された。…どんな顔をしてるんだろう。

そんなことを考えていると、今度は耳元にキスが落ちた。
びくん、と思わず震える。
「耳、弱いねんなあ…。」
舌を差し込むように動かされて、間近で聞こえる水音にいたたまれなくなって、スペインにしがみついた。

途端、今度は別の感覚に襲われる。
「あ、ああ、スペイン…っ!」
自身を、包み込むように扱かれて、強すぎる快楽に、思わず首を横に振った。

「いや、ちゃうやろ?」

優しい声色。まるで、子供に言い聞かせるような、それ。
「ロマーノ?」
促されて、手の力を緩められたら、今にも上り詰めそうな体が耐えられるはずもない。
「あ、…っと、もっと…っ!」
「いい子。」

ちゅ、と額にキス。
それとともに、緩んでいた力がまた込められて、自身を上下に刺激されて、ロマーノはあられもない声を上げた。
「やぁ、だめ、だ、んっスペイ、ひああっ!?」
一層高い声は、髪を口に含まれたから。
通常の状態でもそのくせ毛を触られるのには弱いのに、弱点を二つも同時に攻められたら、どうしようもなくて。
「や、スペインっ!も、あっ、イクっ!」
「ええよ。」
返事とともに強くされた愛撫に、ロマーノは体を震わせて、あっけなく上りつめてしまった。

は、と荒い息を吐いて、手が白くなるまで握り締めたシーツを離す。
「かわええなあ、ロマーノ。」
にこにこと余裕たっぷり、にスペインが笑うのが悔しくて、くそう、とにらみつける。
それも、スペインにはまったく効果をなさず、そんなに見つめんといて、と頭のわいたセリフが返ってきた。このばか!

ちゅ、と額にキスがひとつ。
それから、スペインが体をずらしていくのを、見ていられなくて顔を腕で覆う。
「何で隠すん」
残念そうな声が聞こえるが、両足を大きく広げる動作を止める様子はない。
「…っ」
羞恥に顔が火照る。
けれど、後ろの入り口をなぞるように舐められ、そんなもの消えた。
「あ、あーっ!」
思わず、スペインの頭を押し返す。ダメだ、腕に力が入らない。
「や、やめ、あっ、い、入れ、な、で、あ、あああ!」
中を舐められる感覚に、押し返していた手でスペインにすがりつく。
「腰、揺れてる」
「ゆ、揺れてな、あっ!ひい、」
否定しても聞いてないのか、腰を深く抱き込まれて、舌の代わりに指が入ってきた。

もうだめだ、と腕を思い切り噛む。
「ロマ。傷になるやろ?」
ぐい、と腕をとられて、それと同じ瞬間に一番弱いところを押しつぶされて、甲高い声が出た。
「や、無理、むり、も…っ!」
気持ちはいい。けれどこれでは、イけない。足りなくて、奥が物足りなくて、たまらなくなって、スペイン、と呼んだ。
「ん?」
「も、ほし…っ!スペイ、入れ…っ!」
「わかった。」

に、と笑う顔はそこそこ余裕あるように見えるのに、求められた口付けが激しくて、なんだかおかしくなる。
けれど、そんなことを考える余裕なんて、割入ってくるそれを感じてしまえば、すぐ消えて。

「ロマーノ…っ!」
余裕無い声に求められて、揺らされて、貪られて、高まってしまわないわけが無くて。

「あ、…あっ、…っペイン…っ!」
名前を呼んで絶頂へ上りつめると、一拍遅れて膜越しにスペインが吐き出したのを感じた。



ぐた、と力の抜けた体を、スペインに預ける。
「ロマーノ、」
すり、と抱きしめられて、それに答えようと、ぎゅう、としがみつく。
目の前の肩に、噛みついた痕を見つけて、それがこの間というか昨日感じすぎて耐えられなくなった自分がつけたものだと気づいて、いたたまれなくなる。

うろうろ、と視線を動かしていると、ちゅ、とキスが降ってきた。
「ロマーノ感じすぎでアンアンいうてるのめっちゃかわい、いだだだだっ!」
「あんあんなんか言ってねーよこのやろっ!」

思いっきり耳を引っ張ってやった。ふん、変なこと言うからだ馬鹿野郎!

「うう…痛い…」
ぷい、とそっぽを向くと、それでもへこたれないスペインに後ろから抱きしめられた。
「なーこのまま寝よ?」
「…しょーがねーな…」

もそもそ動いて、スペインの方に向き直る。すると、いつものように優しいキスが降ってきて。それがあると、さっきまでそうでもなかったのに、眠くなってくるから不思議だ。
「おやすみ、ロマーノ」
「…おやす、み…」
もぞり、と動いて、スペインの胸に抱きついて、ロマーノはとろんとしてきた意識を手放した。

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アンケートリクより、「西ロマでいちゃいちゃエロ」でした

なんか…やりすぎたんじゃないかっていう危惧が。
そして、「いつも」こんなんかよっていうつっこみが。

夜中のテンションで書きあがってからいろいろ浮上したのですが、まあいいや、とアップ。すみません…

リクエストありがとうございました!