寂然法門百首 87

2024.1.22

 


 

 


水渚不常満

いつまでかかくても住まむ播磨潟みちひる潮(しほ)の定めなき世に

半紙

【題出典】『往生要集』大文一

【題意】 水は渚に常には満たず

水は渚に常に満ちていることはない。

 

【歌の通釈】


いつまでこのように住もうか。播磨潟の潮が満ちては干上がるような定めのないこの世の中に。

【考】


潮の満ち引きによって無常の世を表現した。

(以上、『寂然法門百首全釈』山本章博著 による。)

 

 

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