ntp.conf 等の説明
ntp.confについて、その後調べた結果を記述します。
サーバの指定方法
動作
server 時刻源サーバ・アドレス 時刻源サーバをクライアント・モードでポールするよう指示する。つまりそのホストに同期をとる時間を提供するよう要求しながら時刻源サーバには自分の時間に同期させたくないことを伝える。 peer 時刻源サーバ・アドレス 時刻源サーバを対称アクティブ・モードでポールするよう指示する。つまりそのホストに同期をとる時間を提供するよう要求するとともに時刻源サーバを自分の時間に同期させたいことを伝える。 broadcast ブロードキャスト・アドレス 指定するアドレスにローカル・デーモンがブロードキャストNTPを送信するよう要求する。アドレスは通常、ローカル・ネットワーク(複数ある場合はそのうちの 1つ)のブロードキャスト・アドレスを指定する。 それぞれのアドレスの後ろにはオプションが記述できる。
[key # ] [version # ] [minpoll interval ] [prefer (broadcastは指定できない) ]
key アドレスに送信されるすべてのパケットに、指定のキー番号を用いて暗号化した認証フィールドを含むよう指示する。 (キー番号の範囲は、符号なし32ビット整数の範囲)。デフォルトでは、暗号化されていない。 version このオプションでは、発信NTPパケットに使用するバージョン番号を指定することができる。バージョン1、2、3のいずれかを選択でき、デフォルトはバージョンは3。 minpoll ポーリング間隔を指定する。 interval の有効な値は6から10までの範囲で、ローカル・デーモンが同期にリモート・サーバのデータを使用しなくても最小ポーリング間隔が 2** interval 秒であることを指定する。デフォルトのminpoll間隔値は、6 (64秒)。 prefer ホストを優先ホストに指定する。優先ホストはPPSシグナルの有効性を判別し、適切な同期ソース・セットで見つかった場合に最初に選択されて同期化に使用される。 driftfile filename
計算したドリフト(周波数誤差)値の記録に使用するファイルの名称を指定する。起動時にファイルが存在すると、それが読み取られ、その値が周波数誤差の xntpd の内部値を初期化するのに使用される。その後ファイルは1時間に1回ずつアップデートされ、周波数誤差の現在の値が入った新しいファイルで置き換えられる。
<ntpq について>
ここでは、 ntpq -p のコマンド入力したときの表示を説明します。
# ntpq -p
remote refidst t when poll reach delay offset disp
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*yyyy.yyy.kyutec .GPS. 1 u 415 1024 377 3.81 0.867 0.70
+zzzz.zzz.kyutec .GPS. 1 u 878 1024 377 22.22 -1.340 3.01
+clock.tl.fukuok .GPS. 1 u 886 1024 377 19.39 1.348 0.82
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使用例の記号説明
左端の記号
"*" :現在,参照同期中のサーバー
"+" :現在,クロック誤り検査に合格したサーバー
"#" :現在,参照同期中ですが,距離が遠いサーバー
" " :現在,参照していないサーバー
"x" :現在,クロック誤り検査で不合格になったサーバー
"." :現在,参照リストからはずされたサーバー
remote :サーバー・アドレス
refid :参照ID(サーバーが参照しているマシンID.不明の場合は0.0.0.0)
st :サーバーのストラータム(一次サーバーは1,二次サーバーは2)
t :ピアの型 (l:local, u:unicast, m:multicast, b:broadcast)
when :いつ最後のバケットを受信したか(秒単位).
poll :ポーリングの時間間隔(秒単位).
reach :到達可能性に関するレジスタ・データ(8進数:到達実績が多いと大)
delay :推定遅延(ミリ秒単位).
offset :偏差補償(ミリ秒単位).
disp :分散(ミリ秒単位).