2000年7月21日(金) 朝のうち雨のち曇りと晴れ

なにしろ寝たのが28時過ぎなので、6:30の目覚ましは夢うつつでした。「ここは誰? 私は何処?」状態(笑) 有に五分くらい掛けてやっと意識を取り戻し、目覚ましを止めました。カーテンを開けると街はすっかり濡れています。しかし既に雨はあがったようで、隣のタワーパーキングへ行くのに、傘は要らないようです。

その後目覚ましTVを見ながら、出発の準備。今日の占いカウントダウンでは第一位!! よっしゃと11Fのレストランで、朝食です。早い時間で空いていましたから港が見渡せる席で、やはりバイキング形式の朝食。朝に一番食欲がある私には、ホテル滞在でこれが一番嬉しいかも(笑) 斜め後ろにはうら若い女性がやはりお一人で朝食。なかなか現実には「おぜうさん…」とはならないんですな、これが(笑) 人目を盗んでおやつ用にゆで卵を一つポケットへ滑り込ませます。ま、人目を盗まなくても大丈夫でしょうけど、やっぱ意地汚そうに思うので、「人目を盗んで」(笑)

部屋に戻って荷物を最終チェックしながら、一服。いよいよ北の大地ともお別れと思うと、感慨深いものがあります。最後まで天気に悩まされましたが、台風の直撃は避けられたのがせめてもの救いです。それでも鏡に映った自分を見ると腕と顔の日焼けが増していました。

8時を回って、チェックアウト。料金はJTBのwebからカード決済で予約してあるので、消費税かサービス料分の僅かな金額だけをフロントで支払います。よし、行くか!!

フェリーターミナルへは車で10分程度でした。往復で予約しているため、復路の乗船手続きは既に往路で済ませています。従っていきなり乗船待ちの駐車場へ。係員さんがやはり「車高が低いので下の甲板に入れましょう」とのこと。往復とも「下に入れるので乗船時間が遅くなります」との説明だったのですが、実際は往復とも他の乗用車と同じようなものでした。往路と同じくサイドスカートなどエアロパーツで最低地上高に不安のある数台が私に続きます。

往路で手順は分かったので、早速船内インフォメーションカウンタで部屋のキーを頂きます。復路では一等船室二人部屋を占有。一等船室は基本的に二段ベッド二組の4人部屋なのですが、船内中央に少しだけ二人部屋があります。これを貸し切りました。お値段は往復割引があるので往路の数千円増し。これで他人に気兼ねなく、日記を書けます(笑)

「あ! 船内にコインランドリーがあるやんけ!!」と初めて気づきました。出航前なので、まだ車両甲板へ降りることができます。慌てて降りてトランクの中の秘密袋(笑)を持って上がりました。ついでに飲み忘れた酔い止めの薬を服用。往路では全く船酔いしませんでしたが、これが元々の体質のおかげなのか、薬のせいか分からなかったので、取り敢えず薬を使うことにしました。いつの間にやら船体には細かい振動が始まっており、離岸したようです。カメラを持って外に出て、さようなら北海道!!

2000年7月21日 小樽出港直後のフェリーから小樽を臨む

さて、コインランドリーのおかげで、これまでの汚れ物も綺麗すっきり。勝負パンツ(*)や、お気に入りのアロハも洗濯できました(笑) 最初は洗剤も自動かと勘違いして水洗いしてしまいました(笑) 二度目でやっと洗濯完了。

(*) 注:勝負しない人にはあまり意味はない呼称です(笑)

洗濯待ち時間にすっかりできあがった私は、取り敢えず睡眠不足の解消を図ることとしました。やはり台風の影響か、少しだけ揺れが大きいようです。なんだか酔いそうな揺れだなぁ。船内放送では昼食の案内などをアナウンスしていますが、私は部屋を真っ暗にしてベッドに潜り込みました。

21.8ノット(約40km/h)ってのは遅いような気もするけど、30時間で1200kmも進むのですね。船内には日本地図にLEDを配置した航路が表示されており、時刻と場所の目安表も出ています。でもその表の地名が地図側に出ていないから、どの辺を航海しているのか分かりづらいです。

15時過ぎになんとなく寒さを感じて目が覚めます。毛布は二枚用意されていますが、とりあえず一枚だけ使いました。往路では二枚の毛布で丁度いいという感じだったのですが、昼間だし天気も関西に向かうにつれ暖かくなるはずだという読みがはずれたようです。腕時計の気圧計履歴を見ると、夕べは図ったように2時間に1hPaの割合で気圧が下がっていき、8時に大きく反転したので当然天気が回復してくるものとばかり思っていましたが、8時以降にはまた単調減少傾向のようです。デッキでサマーベッドに横になって、ビール片手にリゾート気分満喫のもくろみは、今日もおあずけのようです。

取り敢えずプロムナードでビール片手に(また飲むんかい(笑))、往路で読みかけだった加納朋子さんの「いちばん初めにあった海」の続きを読みました。文庫本一冊に二つの話が収められていますが、まずは表題の一編目を読了。二編目で全部の謎解きがあるようです。

相変わらず揺れもあって頭はぼーっと… 取り敢えずまた寝ます(笑) 20時頃に船内放送で「夕食は19:30まで…」と言っているので、レストランへ。いくら丼とイカの塩辛とモツ煮込みとスイカとコーヒーという、好きなものの節操のない組み合わせになってしまいました(笑) で、揺れと頭ぼーで、再度ベッドへ。旅行中の日記の推敲をと思っていたのですが、なかなかパソコンに向かう気分にはなれません。いいや、寝ちゃおっと… お休みなさい…