2000年7月17日(月) 曇りときどき雨

「御乗船の皆様へご案内いたします…」 午前3時に船内放送で叩き起こされました(笑)。小樽4時到着で、3時には照明を着けますとは聞いていましたが、大ボリュームの船内放送とは油断していました。あたふたと準備をして、ロビーでコーヒーを飲みながら車両デッキへ降りるのを待ちます。暫くして周りのお客さんが段々減っていくことから、デッキへ降りることが許可されたと知りました(^^;

私は特等席で先頭なので(笑)、ゲートが開くのを間近で待ちました。係員がゲートを開けると潮の香りが… いよいよ北海道へ到着しました!! 早速道端に停めてナビをセット… 「目的地まで8○○kmです。24時間以上掛かります…」 おぃおぃ、なんでや!? あ、立ち寄り地点の順番が間違っていました(笑) 400km強といったところでしょうか。小樽の港で早朝のいくら丼… という手もなくはないのですが、初日が一番距離が長いので先を急ぐことにしました。

R5〜R337〜R231 と北海道の西海岸をたどります。真夏だというのに路肩を示す電光表示が延々と点灯しています。真夏は雪は積もらないよねぇ…(--; しかし天気は悪く、今にも泣き出しそう。早朝のためか霧も出ています。

地元のトラックなどはとっても、かなり、すんごく飛ばしていますが、街中は控えめにというガイドブックなどのアドバイスを忠実に守って、私は控えめに淡々と走ります。とはいえ7時前にすでに130kmを走破。増毛町というところです。なんか縁起がいい名前かも(笑) セブンイレブンでサンドイッチを買って、朝食。なんか日常と同じだなぁ(笑)

2000年7月17日 増毛町にて朝食

でも、日本海を眺めながらというのが、非日常です。車に隠れて見えませんが、漁師さんがすでにお仕事をしていました。7時過ぎということで早いのですが、友人や会社の同僚へメールを発信。嫌味かなぁ。でも同僚の一人は、「一人で寂しくないの?」とのこと。ま、寂しいのは慣れているし、男のロマンってやつさ(笑)

しかし家族ってのもある意味憧れる面もあるけど、年がら年中家族としか行動できない生活ってのは、私には辛すぎる気も… ま、友人の中には休日の一部は自分の趣味に当てている人も当然いるけどね。彼は今日は丹沢登山だそうです。

さて、R232を淡々と走ります。左は広い海、右は広い大地。前には国道が延々と続く… 海沿いドライブと言っても、これまで私はこんなに延々というのは経験がありません。ほとんど速度規制表示無し(つまり60km/h規制)なのですが、プラスαプラスβの私を、圧倒的な速度差で地元ナンバー(旭川)の車がぐんぐん追い越していきます。

時々、右手の牧草地帯に牧草ロールが沢山転がっていたり、牛が食事していたり、突然とても大きな風車(風力発電用?)が現れたり… 本州の人間には見慣れないものが多くて、なんだかSFチックです。FFで初めてフィールドに出て歩き回っているような感覚です。

さて、順調すぎて、早くも天塩(てしお)町。R232に一旦別れを告げて、道道106号稚内天塩線へ。R232から道道106は、オロロン鳥の生息地であることから、日本海オロロンラインと呼ばれているようです。オロロン鳥ってどれ?(笑) あの沢山飛んでいるカモメみたいなやつかなぁ?

しかしどうでもいいけど、順調すぎ。初日は400km超の行程なので、稚内経由で浜頓別では日が沈んでからやっとこさ到着かと思っていたのですが、このままひたすら走るだけだとお昼についてしまいます(笑) もっとのんびり、観光しながら行かないと駄目ですわ。

で、延々と直線が続き、ちょっと曲がってまた延々の106号です。電信柱もないので、とっても異国情緒なんだかSFチックなんだか…

やっと天気も少しだけですが回復してきて、薄日も差してきたので、初めてのオープンドライブ。うへ〜、ボディはどろどろですわ。よっしゃ時間も使わなきゃ行けないし、ノシャップ岬〜洗車場(笑)〜宗谷岬〜浜頓別コースに変更!!

洗車場以外は観光地なので、ナビにセットは簡単ですが、洗車場も検索したら稚内市内に2件ありました(笑) よっしゃ、まずはノシャップ岬へ。う〜ん、なんかつまんない… 海も汚いし… 沖をフェリーが通るので一枚パチリ。うわ、やっぱ車が汚いや。当然ドアノブも汚れているので、自分でドア開けるのも少し躊躇するくらいです。次だ次!!

ナビに従って稚内市内のとある洗車ポイントへ行くとそこは… 洗車専門業者の事務所でした… が〜ん。取り敢えずガソリンスタンドで給油がてら聞いてみようと、カードを持っている日石三菱へ。あ〜!! スタンドの敷地内にコイン洗車機がある!! さすが北海道!!(なのか?) 339kmで26.6Lでしたので、12.7km/Lといまいち。やっぱ土曜日フェリー乗船待ちのときに、散々(1時間以上?)アイドルのまま待っていたのがいけなかったかな?(アイドルストップ運動に協力しましょう)

早速洗車機で洗車。おぉ、4分の水だけコースが100円だ(ToT) しっかり手洗いしてピカピカ。計200円也!! 最北の地で洗車したマツダマン第一号かも(馬鹿…) さて、ここまで盛りだくさんこなしても、まだ正午です。どーするよ、おい… ま、取り敢えず宗谷岬に行かねばなるまい。

で、やって参りました日本最北端の地、宗谷岬。最北端の地碑の脇にはサハリンへ渡航した間宮林蔵の銅像も建っています。当然ながら記念撮影ラッシュ。どこから沸いてくるのかというくらい観光バスが入れ替わり立ち替わり駐車場へ押し掛け、髪を振り乱したカメラマンが記念写真の大量生産をしています。私にしては珍しく碑の前で写真でも撮ってもらおうかと思いましたが、げんなりしてパス。

それでもミーハーな「日本最北端到着証明書」(1枚100円也)を買ってしまいました(笑) 腹も減ったから昼飯かな? 向かいのラーメン屋で、最北端ラーメン1300円也を食す。蟹、海老、帆立、わかめなどが入ったみそラーメン。まずくはないけど… ま、観光地だしね… しかし、まだまだ時間はあるよなぁ…

取り敢えずホテルのある浜頓別に向かいましょう、R238を南下。やっぱり地元の車がバンバン抜いていきます。ただし皆さんあまり下品に煽ったりしません。チャンスが来ると一気に抜いていきます。時々とてつもないスピードで抜かれたり、対向ですれ違ったりします。こえ〜!! ま、地元の人は観光客慣れしているのでしょうね。確かに九州から関東辺りのナンバーがごろごろ走っています。単車は95%以上が道外ナンバーって感じで、みんなテントやらなにやら大荷物のバイクばかりです。こんなのにいちいち腹を立てていたら、きりがないのでしょうな。

で、浜頓別3km手前で睡魔に負けて、パーキングスペースでお昼寝。ま、今朝は3時起きですから(笑)

15時過ぎに浜頓別の街中に入りました。ラムサール条約で白鳥がどうしたこうしたの湖(説明になってないな…)クッチャロ湖畔の街です。街の中央通りを流していくと、予約したホテルが目に付きました。「うへ〜、おんぼろビジネスホテルやな… ま、初日は屋根があればいいと思って予約した所だから我慢我慢」

湖近くまで進んで、湖畔の温泉に入ることにしました。ガイドブックによると、小綺麗で湖の景色も最高とか… あれれ? なんか古くさい建物やな… ま、いっか… 350円? ガイドブックには500円って… ま、いっか… うっへ〜、本当に古いや… ま、取り敢えず景色を楽しめればいいか… あれれ? 湖が見えないじゃん… あ、斜め向かいか… あぁ゛〜!! もう一軒温泉施設が向かいにあるじゃん! あ、ガイドブックに載っていた名前だ!! あっちのが、湖の正面じゃん!!! が〜ん…

気を取り直して、クッチャロ湖です。火照った体に冷たい風が気持ちいいです。そういえば半ズボンなんか穿いている人は見かけません。下手すると長袖ジャンパーを着ている人さえいます。ナビの情報でも「…到着時刻頃の天気は曇り。降水確率10%。気温17℃…」とか言っていたよなぁ。

湖畔にはキャンプ場があって、主にライダー達がテントを張っていました。寒そうだけど、朝起きた時は気持ちよさそうだなぁ。私はアウトドアの心得がないので、全然駄目ですが、キャンプも楽しそうですね。でも、よくまああんなにバイクに荷物が載るもんだなぁ。

さて、時間つぶしにふらふらしていましたが、湯冷めしそうですし、そろそろお腹が減ってきました。まだ17時だけど、ホテルに向かうことにしました。本日の走行は約420km。一般道だけで二日で900kmも走ってしまった(笑)

かぁ〜、ビールが美味い!! 相席したおじさん(仕事できたそうな)が、「蟹は面倒だから、兄ちゃんにやる」と私の皿に投げ込んでいきました。そんなに食べられませんってば〜 「兄ちゃん、あんまり飛ばしたら捕まるで。ま、80km/hまでにしときなさい。」 って、80km/hでも十分速いってば(笑)

うへ〜腹一杯… 日記でも書いて寝るか… あ、またPHSは圏外だ。いつになったらuploadできることやら。

# ちなみに稚内市内はバリ3(笑)でした。

明日はコースを変えないと、昼前に富良野に着いちゃうかも(笑) 遠回りして太平洋側も走って、紋別〜サロマ湖〜旭川〜美瑛〜富良野かな?