よっしーさまの 「こんな時代も♪」

TOMさまの舞台を 長らく見守り続けて来られたよっしーさまが
お喜楽座掲示板での 皆様の疑問にお答えするべく
その貴重なご観劇歴の中から 感激の名場面を語ってくださっています。

2003年10月スタート


女装歴について あの日―1・17
女装歴について ( 03/08/30 20:54:44 )
ちなみにお題の方はとどさんの「女装歴」です!
まちがっても「よっしーの女装歴」ではありません…(つっこまれる前に…)
 
とどさんが雪組に来て「ラ・パッション」で運命の出会いをしたものの
この時覚えているのは一路さん高嶺さんと銀橋を歌い渡る所とフィナーレのみー
ピッピとアリスがわんさか出ているところはほとんどの男役さんが女装されてましたが
あそこにとどさんがおられたのかはわからないんです・・・
どなたかご存知の方おられませんか・・・
右から何番目の何色のドレスのアリスがとどさんですよ!とかー
 
「ベルばら」ではもちろん女装されていませんがー
 
続く「ブライト・ディライト・タイム」では「美女」を・・・
六人のみなさん、アダルトに妖しく美女ってたはずがみんな怪しい女装さまでした…
特にとどさんどう見てもお顔がバリバリの男のままで・・・
 
お次の「パラダイス・トロピカーナ」では「炎の女
人数が三人に減りましたがー情熱的にかりんちょさん(杜さん)に
絡み付いておりましたー高嶺さんはおきれいでしたよー
とどさんもおきれいで色っぽくがんばっていましたがー女装さんでした…
 
で、いよいよ「スイート・タイフーン」の「極楽鳥」ー
一路さんのバックに高嶺さんとふたりーこれはね、ホントお綺麗でしたよ!
「パッサージュ」のわたるさんの「極楽鳥」ははつらつと色っぽくてびっくりしたーって印象の方が強かったけど、とどさんのときは
舞台全体が情熱的に怪しい雰囲気で
一路さんのお歌もすごくって記憶の中にこびりついてる一場面であります・・・
だけどーその後女役は高嶺さんがご専門にー
とどさんは男役としてますます濃いくなっていかれましたー
それからトップの作品まではありましたっけ?月組時代も知りませんがー
 
そうそう、バウでかりんちょさんのリサイタルみたいなのがあってー
スポットライト・マジック」ですねーココでもロングドレスやらレイヤーガール(だるま)やらあったんですがねー
この時お友達のおかげで一番前で観させてもらったのですが
男役さんがずらーっとだるまにシルクハットでラインダンスとかしたあと
(もちろんとどさんも…)おしゃべりコーナーみたいなのになって
かりんちょさんが(男役です)客席にインタビューされたのです・・・
こっちは最前列でずーっととどさんしか観ていなかったというのに(失礼)
かりんちょさんが「私の女役どうでした?」とマイクを差し出されて
後ろのずらーっと並んだ女装の皆さんがこちらに注目されてー
みんなニコニコされてジーっと見てるんです!もちろんとどさんもー女装のだるまでー
こっちを見れば間じかに迫ったかりんちょさんのお顔ー
あっちを見ればとどさんがニコニコとよっしーを見ている…
心臓バクバクで「すごかったです」とひとこというのがせいいっぱいー
会場大爆笑!このときほど男でよかったと思ったことはありませんでしたが
おかげでショーの記憶がまるっきし無くなってしまいました…
 
長々と失礼いたしました。
あっ、TOMーレットーお化粧を女役用にすれば絶対おきれいですよ!
間違っても女装にはならないでしょうねーではまた…
あれはまだ暑い夏の夜に「女装歴」などを書き込んだ折に
質問した「ラ・パッション」のあの場面!
残念ながらセラームーンではなく
あそこは(長靴下の)ピッピと(不思議の国の)アリスが
♪女の子は 最高よ!!
と女の子にエールを送るという場面でピッピとアリスは
多分2名以外はすべて男役さんだったというとんでもない(?)場面で
ただ、とどさんがあの場面に出ていてのかー出ていたならピッピ?アリス?
どこらへんで?と、長年の?だったんです!!
むかーしに録画したのを早速確認してみます。
悲しいかな繰り返し見すぎて(探しすぎて)画像が悪くなってるんで
ちゃんと確認できるかどうか・・・
そういえば「ラ・パッション」もCSでするとか・・・
見れる方はきれいな画面でご確認ください。(我が家はまだなんです・・・)
自分が運命の出会いをした一路さん高嶺さんとの銀橋のとこも
しっかりと見てくださいねー
 
で、
>> ところで私は別のご質問
>> 轟さんの舞台のエピソードの中で、「永遠物語(無法松の一生より訂正)」にご出演され、
>> ワザと髪の毛をくしゃくしゃにして子供役で出たと どこかに書いてあったと思うのですが、
>> 最近CSで放送された榛名由梨(漢字合ってる?)さんの舞台にご出演されていたのでしょうか?
 
だから我が家はCSまだなんですー
でも調べてみたら(別に暇人じゃないんですがー)
「名作の旅」ってやつで「永遠物語」にちなんだところを紹介されてるやつに
おそらくその舞台がチョコっと映ったのだと思います。
ただ「永遠物語」は再演、再々演されています。榛名さんはおんなしですが
とどさんが出られたのは再演の方です。今回映ったのは
(レポーターの遼河さんがらみで)再々演の方ではと思われます。(それなら残念!)
 
で、自分が生で観たのは同じく再々演の方でしたー
とどさんのやっていた冬吉は別の方がされてましたが
これをとどさんがやっていたんだ!と冬吉ばかりを観ていました。

あの日―1・17      (文中の太字は やうこが勝手に致しました)

 
突然「グォーン」という大轟音に目を覚ました。一瞬窓の外を真っ白な閃光が走ったー
どこかで爆発?と思った途端「ゴ、ゴ、ゴーッ」という地響きと共に縦揺れが始まり とっさにコタツの中に滑り込んだ。
続いて横揺れが始まり家具が倒れたりガラスが割れたりの音・・・遠くで叫び声もきこえるー当時
15階建てマンションの2階に住んでいたがこのまま建物が倒壊して死んでしまうんじゃないかという恐怖に襲われたー

揺れが収まったあともマンションはしばらくギシギシ、パキパキと音を立てていたー
助かった!とコタツから這い出たが散乱している部屋を見るのも怖く
とにかく服を着て貴重品をかばんに詰めて家を出た。
マンション内の知り合いの所を何軒か回って無事を確認しあい(上の階の部屋は物凄いことになっていたー)
非常階段から街を見下ろすとあちこちで火の手が上がっていたー


「阪神淡路大震災」から早いものでもう9年―この時期になるとマスコミも色々と特集を組み、日頃は記憶から消えてしまっている当時の事がフッとフラッシュバックしますー

 その日はちょうど月組公演(トップは天海さん)の前売り日だったので大阪梅田に行かなければと家の中もそのままに のんきに用意をして家を出たんですが 国道を渡る歩道橋を上がろうとしたところズタズタになって傾いていて向こうに見える駅は 真っ暗なままでとんでもない事になっているのだと改めて気づきあきらめましたー
もっと被害の大きかった地域に住む大の月組ファンの友達は それでもなんとかかんとか梅田へ行き仮の予約までしてきたと聞きビックリしましたが結局その公演は中止になりました。
また、上演中の花組公演
(ヤンさんー安寿ミラーのサヨナラ公演)もとゆきちゃん(高嶺)のバウ公演、そして香寿さんと渚さんの日本青年館公演、星組ぶんちゃん(絵麻緒)のバウ「殉情」、そして、そして打ち合わせ中だったとどさんのディナーショー「愛、そして…」も中止になってしまいました。

ちなみに当時香寿さんも雪組でまた、14日まで大阪「シアター・ドラマシティー」で一路さんの公演もあったので雪組は四つに分かれて動いていた事になります。


宝塚も甚大な被害に見舞われていました。
大劇場の横で転覆している阪急電車の映像はすごいショックでした。
生徒はみんな無事だったとか、バウホールの細川支配人が亡くなられたとか、スプリンクラーの誤作動により劇場が水浸しになったとかの報道も聞こえてきました。
実際はもっとすごい事になっていたようです・・・あとでわかったのですがつり物を下げるレールや舞台の盆、セリ、大階段とかも致命的なダメージを受けていたそうです。また衣装も水浸しになったとか・・・

ファミリーランドも同様で「夢を持っていただくところ」だからとマスコミの取材はお断りしたそうですが ドーム型の立体動物園ーあとでテント張りになって復活しましたがー、小林一三翁の生家、劇場横の本館、そしてすべてののりものが壊れたそうです。

しかしそんな大変な中、星組中日劇場公演(麻路さんのトップお披露目)のお稽古が23日に大阪で再開されたのを皮切りに、中断されていた花組公演が細川たかしさんのご好意で大阪「飛天」で3月に再開される事が決まり、バウが2月28日ヤンさん主演で再開、そして3月31日に大劇場が星組公演で再開されることが決まりました。

3月12日からは無くなってしまった月組公演に代わりバウで「Beautiful Tomorrow!」が上演され まだまだ混乱が続く中でしたが、震災後はじめて宝塚にいきました。

「花之みち」と書かれた石塔は傾き、花の道もヒビやでこぼこになっていて 道沿いに立ち並んでいたお土産物屋や食堂、「宝塚市場」は1階が押しつぶされたままの姿、ゲート前の立体動物園のドームもなくなって 思わず涙がこみ上げてきましたー

舞台は天海さんのお好きなチャゲアスの歌で始まり、大変な体験も皆さん明るくコメントされーイッパイ元気を頂きました。


 あと忘れられないのが 雑誌「歌劇」「宝塚グラフ」でした。
欠かさずの発売にもビックリ&うれしかったですが、「グラフ」2月号はすでに出来ていたらしく震災の事も一切触れられていなくて 公演の案内も中止になっているはずのものもそのまま掲載されていました。
「新・NOVAで待ってます!」のコーナーでは とどさん登場で音楽校時代のお話をカワイイお写真と共に拝め、バタバタした中ホッコリさせていただきましたー

続く「歌劇」2月号は締め切りが 震災の次の日だったらしくほとんどが普段通り、公演案内もそのままでー表紙をめくるといきなしとどさんのお写真が6枚も・・・当時シャネラーで有名なとどさんでしたが少しあどけなさが残るお写真はしっかりシャネルに身を包んでいましたー
ただ荒木理事長
(当時)が19日付で「謹告」として震災による被害の報告があったのと「えと文」で専科の岸さんが生々しい当日の模様を書かれていました。
「えと文」はやはり生徒の皆さん締め切りギリギリに出すらしく4組中間に合っていたのは星組の白城あやかさんだけだったのが印象に残っています。

そして「グラフ」3月号はー発売日も遅れたのですが まずあまりの薄さに愕然としました・・・震災関連の内容も多かったですし連載のコーナーも少なかったですが そんな中でも新トップとなった麻路さきさんの特集やら震災直前や星組名古屋公演の舞台写真、そして少ないけれども色々な企画物なんかもありました。
特に
「花の71期男役スタースクランブル」という企画では愛華、真琴、轟、稔の4人のお互いへのメッセージと共に自画像(というかイラスト)も載っていて楽しめましたー

同じく「歌劇」3月号も薄くって生徒の皆さんも震災のコメントが多かったのですが なんとこの表紙はとどさんでした!!
しかも記念すべき「歌劇」初表紙!!!震災後の東京公演中での撮影で黒いシックな洋服にハート型のシャネルのゴールドブローチ・・・手に取った瞬間 とどさんの微笑にウルウルきてしまいました・・・それに、それに、2月。3月と裏表紙のサントリーワイン「マドンナ」のお写真もとどさんでした!2月はピンクを背景に白いパーカーと黒いベレー帽でかわいらしいとどさん!3月はオレンジを背景に黒地にアイボリーや赤の柄が入ってルージュも真っ赤な大人のとどさん!!

震災で生徒さんたちも本当に大変な中、撮影や取材、そして舞台の再開を通してファンに元気と希望をくれましたー
今さらですが関係者の皆さんには感謝していますし、ヅカファン
&とどさんのファンでホントよかったなぁ~と改めて思いました。

でも残念な事もありました・・・スポンサーの阪急電鉄が大打撃を受けたため 関西テレビで月一回やっていた「花の指定席」(舞台中継)と週一回やっていた「フラッシュ・タカラヅカ」(ヅカ情報)がなくなってしまったことーテレビ(地上波)でタカラヅカを見れなくなってしまったことはなんとも寂しかったです。

で、とどさんのいる雪組は3月3日から東宝で「雪之丞変化」「サジタリウス」の公演、そして5月12日から宝塚大劇場でJFK」「バロック千一夜」を公演し、大劇場に復帰されました。

JFK」では「人権の闘士」キング牧師を、ゴスペルを交えながら演じられ、再会の感動と共に涙ぐんでしまいました。
「♪私には夢がある〜」の歌に色々と勇気ももらいました。それにしても黒塗りがお似合いでした・・・
ちなみにお相手役というか奥さんには 珍しくあの「エリザベート」のゾフィーをされた朱未知留さんでしたー歌が大事な夫婦だったんですよねー
「バロック千一夜」はコミカルな料理人、「ガンジス」では女役の一路さんを相手に妖艶なダンスをー
ビデオではカットになっている中詰めの場面は酔っぱらって歌って踊って追いかけっこしてと一路さん高嶺さんのお三人の仲のよさに笑わさせてもらいました。

そしてなんと言っても「ゼブラの男」のかっちょよさ!!体中にとどさんの低音が響き、オペラグラスが離せませんでしたよーホントに・・・

客席は1階も半分ほどの入りでしたが、8月、月組天海さんのサヨナラ公演「ME AND MY GIRL」で客席も元のにぎわいが戻りましたー


あれから9年―あの時赤ちゃんだった子は小学生に、小学生だった子は成人になった姿を見て 月日のたつ早さを実感すると共に まだまだいろんな問題を引きずったまま、まだ9年かーという思いもあります。
正直あれから何をしていたのか記憶にないことのほうが多いのですが、ただあの時の記憶を風化させてはならないなと思います。

タカラヅカにお越しのとき時間に余裕があれば是非、神戸の阪神・淡路大震災記念「人と防災未来センター」に一度足を運ばれてはいかがでしょう・・・地元の人間にはちょっとつらいものがありますがー

あの日―消防車や救急車のサイレンとヘリコプターの音しか聞こえない異様な夕暮れ時、やっと開いているコンビ二を見つけ飛び込みました。
人でごった返していましたが商品はほとんどない状態でした。
突然有線からこの曲が流れてきて涙が流れそうになったので急いで店を出ましたー


♪今はこんなに悲しくて 涙も枯れ果てて

 もう二度と笑顔には なれそうもないけれど

 そんな時代もあったねと いつか話せる日が来るわー (中島みゆき「時代」)