武相荘

2008年4月16日

「黎明の風」(侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦)公演にちなみ、
WITH YUのお友達と 新緑が美しい鶴川の武相荘に行って参りました。

なお、建物の配置、室内のご案内など、詳しくは武相荘ホームページをご覧下さい。




小田急線の鶴川は、都心から さほど遠くないながら、のどかな田園風景が残る場所でした。
駅で、待ち合わせの時間つぶしに地図を確認していると 声をかけて下さるご婦人、
短い距離の間に名所案内して下さるタクシーの運転手さん、
そしてもちろん武相荘のスタッフさん達・・・。出会う人が皆 とてもご親切で温かく
ドジ多き私と それに巻き込まれそうな危ういメンバーとが、
奇跡のように この充実した小旅行を無事に終え、楽しい思い出を残す事が出来ました。
 もしかして この地にある そうした心優しい気風をも 
白洲ご夫妻は感じとられて、この邸を育んで来られたのではないでしょうか。


さてさて、上の写真が 白洲邸への門です。
この手前に、一階が受付&売店・二階が”小映画館”となっている建物があり、
(「ミニシアター」というと趣が違う、この趣あるお部屋では「NHK・その時歴史は動いた」を上映中でした。感激!)
更にその隣には、恐らく車寄せのような、屋根のあるオープンな建物があります。



 窓の上には ↑ご覧のようなモニュメント?が飾られていたりして面白いんです。

更にその横のお手洗いも、床に石が敷いてあり、どこか昔風なインテリアながら、実は設備は近代的。
そして、個室の棚には、”公共設備をキレイに使うべきだ”という次郎さんのプリンシプルに満ちたお言葉などが
さりげなくも目につくように貼ってあったりするのです^^。

 こんなふうに、
古風なたたずまいを大切にしながら、快適な生活を考え、
自然美の中に 人間的な個性や意志を共存させる
そういった白洲ご夫妻の「文化意識」が 随所に息づいている邸宅です。




ピンボケごめんください!
白洲ご夫妻が設置されたかどうか不明ですが、木立の中に佇む二羽の鶴(置物です)。
鶴川に遊ぶ 品の良いカップル。 カッコイイぞ〜♪






いよいよ茅葺き屋根の母屋に。

この縁側のようなところで 履き物を脱ぎ、左手に用意されている袋に入れて 入室します。
よくあるビニール袋じゃないオシャレな袋、それを丁寧に扱って長持ちさせるところが、やはり白洲さん、ですね。
この履き物袋は 売店にてお仲間さん達も購入(300円少々だったかと)されました。丈夫で使いやすそう。

もとは牛がいた土間とは思えないモダンで品のあるリビング、
その奥に行くと、正子さんのお着物や食器が展示されているお部屋があり、
隣にはギッシリと本が詰まった書庫、その奥に、天井の低〜い書斎が。
こんなに天井が低いと 背の高い次郎さんは大丈夫だったかしら?と見ると、
太い木枠でガッチリと作られた机は、掘り炬燵のようになっていました。
そして 書斎を出て 飾り棚のある廊下の反対側を見れば、
正子さんの部屋からの灯りが美しい陰影を浮かべて・・・
と、こんなふうに、ご夫妻が 工夫とこだわりを持って生活を楽しんで来られた日々が
今もまだ続いているような、温かな「気」が通っているお宅でした。

まるで「たまたま そこらにあった」かのように 素朴な風合いの家具調度は
決して豪華でもなければ重厚さを意識させるものでもない
けれど、風景も含めて全てのものが調和を保ちあい、意味あってそこにある。
節目や太さ、素材、色、などなど 繊細なこだわりに貫かれ、合理的に。
そんな家具たちが 心地よく配されています。
下世話な言い方ですが、
お金や手間をかけていることを見せないお金と手間のかかった家。

そうそう。
プリンシプルのある家、という事なんですね。

さて、すべて順調だったので予定時間より早めでしたが、ランチを頂くことになりました。
残念ながら、撮影禁止で ご覧いただけないのですが、彩り豊かな食材が ステキな器に収まって オシャレ!
お仲間さん達と楽しく食べればなお美味しい!

ちらっとお聞きしたところ、先週の休演日に、宙組の方々が来られたとか。
われらが轟次郎さまもご一緒だったかはナゾですが。


『黎明の風』での轟次郎さまと、4/16に出会った花々(R.さま ご提供)


<お目汚し付録>
せっかくの美しい白洲邸の印象を 台無しにしかねない写真、ご覚悟ある方のみご覧くださいまし。


大劇場公演プログラムにて 轟さまがお稽古場でお召しになっているのが
白地に赤で「Play Fast / Jiro shirasu」と書かれたTシャツ。
さっそく 真似っこしちゃおかな〜♪


無愛想な自宅でくつろぐオイリー(オールド)ガール

そして
今日の無事を喜び、プログラムのお写真ふうに踊りつづけて夜もふけて・・・・


失礼しましたっ!