Yu Quiero Guitarras

2004年2月27・28日 大阪 阪急インターナショナル <場所>4階:紫苑の間  
ディナー18:30〜/ショー19:45〜  
     3月 1・ 2日 東京 パレスホテル  <場所>2階:ローズルーム
ディナー18:00〜/ショー19:30〜    


(専科) 轟 悠 
(花組) 愛音羽麗・未涼亜希・桐生園加・貴 怜良  

<以下は、やうこの思いこみ入り交じったご報告でございます>

Reprtoire
 舞台には、白い柱が6本。白い丘(岩山)のイメージの背景。舞台中央から上手に向かって下りる6,7段の階段。

★ 曲目の横<***>は、スペイン語での意味です。
     WITH YU仲間の方から、皆様に感謝を込めて、という添え書きと共に送っていただきました。

{ギターラ}
グラナダ    <granada ・・・  ざくろの実、榴弾>
スポットライトの下、染谷ひろしさんが 静かなギターのメロディーを奏でます。
次第に強く激しさを増す音色・・・、真っ赤なお衣装が燃えるようなTOMさまが浮かび上がります。(お衣装は V字に開いたエリもとがレースのようなっている。上にお召しのローヴもレースなので、スソが逆光に透けて炎のようにゆらめきます。)
 前奏にあたる部分から、やがて高らかに・・・グラナダ〜〜! 左、そして右にと、情熱を秘めたまなざしを投げかけ、やがて低く、けれど轟きわたるお声で”オレ!”   
花組生が、左右から登場すると、TOMさまは、階段を上がり、フラメンコのように長いお指をゆらめかせ・・・そのシルエットの美しさに うっとり。 
「フッ!」のかけ声で、あのグラナダの情熱的なパートが歌われます。
その激しいリズムが、心臓の鼓動を早め、TOMさまのステップと共に空気の流れが変わるようで、息もたえだえに・・・
バンボレオ   <bamboleo・・・  揺れ、ぐらつき>
花組生が登場し、TOMさまも加わって陽気なラテンの曲。
「祭りの夜」のイメージのようでもあり、あの”心を射抜く鋭いまなざし”で、誘うように熱く歌われます。
その後で、染谷さん、花組生の紹介。
MC(花組生の ご紹介)
大阪:花組生に、出身地や血液型、食べ物の好き嫌いなどを質問されました。どうやら、何を質問するのか、前もっては決めてない様子。
ちなみに、愛音さんは、TOMさまと同じA型、もしもタカラジェンヌになってなかったら、幼稚園の先生になりたかったとか。小さい子のお世話をするのが大好きな 優しい方のようでした。

未涼さんは、ご出身が大阪。嫌いな食べ物は 生クリーム、プリン、あんこ。でも、甘くて柔らかいものは好きなんだそうです。

桐生さんに「スリーサイズは?」と聞いておきながら「誰も聞きたくないでしょうから、どうして そういう体型になったのか」とのご質問。つまり、胸板厚い ガッチリした体型のヒミツを、とのご質問でした。
すると、すかさず桐生さんが「轟さんに言われたくないですよ〜、ほんとに男の方みたい〜」と反撃し、愛音さんも、「そうそう ムッシュって感じです」等言うと、TOMさまが、「ちがうの。ムッスゥ〜って。はい!」と、発音のお稽古が始まりました。
 愛音さんは、今回の花組生の中で最年長ということや、会場のファンがTOMさまのお話を聞きたく思っているのを察して(とっても賢く、聡明な方だな・・と、その気遣いぶりを見て思いました)すぐに話のホコ先をTOMさまに振ります。
(愛)「よく間違えられませんか?(男の人と)」と、鋭く突っ込むと、(T)「日本では 残念ながら一度もナンパされた事ないけど、パリでナンパされたことがあるの。どうやら”オネエ言葉”らしき人だった」とか。(大爆笑)
桐生さんが水泳教室に通ったという話題になると、TOMさまは、「私も 水泳教室に通ったことあるけれど、心臓に影が映ってるっていうのでやめたの」と、何が一番おっしゃりたかったかと言うと、続いての一言。「虚弱でしょぉ〜?」と、かよわき女性をアピールされてました。
最下級の貴さんは、立ち位置が、ライトの熱い場所だった事もあって大汗をかいてらして、(T)ごめんなさいね、ず〜っと待ってたんですよね」と、同じ汗かき同士、ねぎらいのお言葉を・・。
特技を質問されると、「ぼ〜っとする事」との答えあり。(愛)「そういえば・・今回のDSお稽古の時にも、TOMさまが 何かをおっしゃってるのに、皆で、そのお美しいお顔を ぼ〜っと見つめてしまう」という話題に。四人とも、ぼーーーーっとお口を半開きで、ひたすら見とれてしまったそうなんです。TOMさまから、「それじゃ私の話、聞いてなかったの?」と、突っ込まれ、一同 大あわてで「聞いてました!」

TOMさまが、みわっち(愛音さん)に、花組東京公演のPRをしておきなさいとおっしゃると、みわっちは、真剣に「公演中は あまり轟さんにお会い出来ないので、どんどん会えるように頑張りたいです」と。TOMさまが、笑いながら「いえ、そんな事より花組のPRを」と言いながら、代わって花組のPRをなさった一幕もありました。
東京:<1日>
まず、ご挨拶が、「・・ようこそ、パレスホテル インターナショナルに・・」と、間違えられて^^、会場のファンと一緒に笑い合い、たちまち リラックスした雰囲気になりました。「大阪から引き続いて参りましたので・・」とおっしゃるように、移動日の一日があっただけですから、無理からぬことでございます。
 (T)「あさって3日は、おひな様。 この四人のうちの 約一名は 端午(たんご)の節句を待たないと・・・」と、TOMさまは、桐生さんのことを 、他の方達は もしかしてTOMさまご自身のことかと思うような雰囲気でもあったような。
 (T)「ほら、あの、よく鯛かなんかかついで、首なんか こんな振っちゃって」と、五月人形の金太郎さんを、お首をカクカクしながら真似するTOMさまです。
今回、「娘役」いえ、「女役」(この呼び名に こだわってらっしゃいました〜)にチャレンジした花組生というご紹介で「女役が 一番いけてない桐生園加」「思いのほかイケてなかった貴 怜良」と、冗談たっぷりで。
<2日>
明日はひな祭り、ということで、それにちなんだ話題でお話することに。
愛音さんが、「小さい頃は めちゃくちゃブッサイク(不細工)な子でした。そのブッサイクな顔で、おひな様の前で撮った写真があります。そういえば轟さんは、きっと、小さい頃すごく可愛かったでしょうね。」とおっしゃると、いつものように それ(可愛かったという)には答えず、「ブッサイクじゃなかったと思うけど、私は ブアイソ(無愛想)な子でした」と告白。 で、「これ買って アレ買って」等、言わない子だったとか。
そして、お飾りの刀など振り回して遊んでらっしゃったとか(やっぱり。)
おひな様を飾った次の日、お兄様や弟さんが、ひなあられ等のお菓子を食べてしまって、ひと騒動だったとか・・・
とにかく、おひな様の前に チョコンと座った「証拠のお写真」fがあるそうです。皆が「見てみた〜い♪」と言うと、「信じてないな(笑)」
また、おひなさまを 片づけるのが遅れると、お嫁に行くのも遅くなる、というジンクスについて・・。
TOMさまの場合は(冗談です。きっと)片づけるのが遅くて 気が付くと その横に ヨロイカブトが飾ってあったり・・。(男兄弟ばかりの)一人娘だったので、お嫁に出したくないって思ったのではないかしら・・とのことでございます。真実は如何に?
そして、鯉のぼりを 羨ましく思っていらしたというエピソードも語られました。空に高く泳いでいる鯉のぼり。その発想からして男の子の考える事ですね、と突っ込まれてらっしゃいました。

舞台での失敗談について、未涼さんが、「1月1日からの「アプローズ タカラヅカ」で、立ち位置を間違え、気が付いたらド センターで踊ってたとのエピソードを話されると、TOMさまが「私は 出忘れました」また、マイクを付け忘れて出て、地声で頑張った、という勇敢な思い出を披露して下さいました。
このMCで、花組生が、今回のラテンのショーに参加する上の抱負など、ラテンの話題も出たところで、次の曲目に移行していきます。
ウン・アモール    <un amor ・・・   ある愛>
ラテンの人々は、キリスト教の信仰を重んじ、日々の生活の中で、常に祈り、人生の全てを神にささげている。
そんな人々のうちの ある一人の信仰深い男の物語・・・(と、詩の朗読のような語りが、歌に移行していくのです)
彼は、礼拝に来た女と知り合い 恋におちる。けれどそれは禁断の恋。
神にそむき、愛に身を焦がす男の切ない思いを描いた曲です。
特徴的なのは、フレーズの語尾を引く、たとえば、「・・・の愛」は、「あ〜あ〜あ〜い」。「祈るぅ〜う〜う〜」というように、一種の宗教音楽に通じる感覚と、どこか甘美な香りがする曲です。
ジョビ・ジョバ   
前曲から 一転して 再び明るくリズミカルな曲に。(TOMさま舞台袖に入られます) 花組生
{オリエンタルファンタジー
サラマ・ヤ・サラマ
  アラビアンな音楽と共に、客席後方(下手側)から、ゴールドのお衣装のTOMさまご登場!
月の砂漠の王子さまといった雰囲気で、ゴールドのビーズがたくさん下がったお衣装(STYLISH!の時の)に、ゴールドのターバン。 そのゴールドのきらめきと、深い湖のようにクールなまなざしがとってもお似合い。
途中、立ち止まって、アラビアのダンス独特の振りで、腕を直角に曲げ、お首をカクッと90°ひねるようにされるのですが、お口もとに ほんのりと笑みを浮かべるお姿は、壁画から抜け出した神のような高貴さです。
ティエラ・サンタ   <Tierra Santa・・・   聖地>
神への祈りをささげる歌。これも、ややアラビアータな リズミカルな歌。やがて、深い祈りの曲想に。
{メキシコファンタジー}
メキシコメドレー
 マリア・エレナ  <Mari(←アクセント記号つき)a Elena・・・ たぶん人名
 グヮダラハーラ  <Guadalajara・・・  地名
 ラ・クカラチャ   <la cucaracha・・・   ゴキブリ>  
 シェリト・リンド  <lindo・・・  かわいいシェリト(たぶん人名です)>
 ペルフィディア  <perfidia・・・   不実、背信>
 アモール     <amor ・・・  愛>
 フレネシ     <frenesi(←アクセント記号つき)・・・  熱狂>
 エルランチョグランデ  <el rancho grande・・・  大きい牧場、農場>
 メキシカン・ハット・ダンス
 ラ・バンバ
花組生達の陽気なメキシコメドレーの後、ベルフィディアで、白いお衣装のTOMさま登場。
ラ・バンバで、客席も手拍子で乗り乗り!客席に降りられて、中央位置付近まで歩かれ、同じく客席に散らばった花組生を呼びかけて紹介します。
ちょっとしたMC(今のメドレーについて。 メキシコのお話など) スクラッチ&吉田優子先生ご紹介
宝塚の卒業生も、メキシコに住んでいらっしゃるとか。ミュージック スクールを開いていらっしゃるとのことで、愛音さん「皆で習いに行きましょう。向こうでもムッシュって呼ばれますよ」とジョークを飛ばすと、TOMさまも「酒井先生のポケットマネーで行きましょう」等、盛り上がってました。
東京パレス1日では、花組公演での「天使の季節」で、瀬奈さん演じるアッサーラ王子のステップをTOMさまが真似して、2日、会場後方に来られた瀬奈さんを意識して、「花組公演イン メキシコの資金を、アッサーラおじいに出してもらおう」と、皆で意気投合してました。
ノーチェ・デ・ロンダ   <noche de ronda ・・・ 「noche」(夜)「ronda」青年たちが娘の家の前などで歌い演奏して回ること→歌って愛を告白する日のことでしょうか。>
「メキシコの素朴な愛の歌を・・」 染谷さんがギターを弾かれる横の階段途中に座って(かっこいい〜!)・・・・
立ち上がって、ゆっくり客席に下りられます。
途中で二カ所ほど、「あなたを 愛してる」と、お客様を見つめて歌いかけられます。見つめられた方は 硬直状態で、幸福の絶頂に! いいな〜〜♪
{ブエノスアイレスの夜}
チャウ・パリ  <さよなら、じゃあねパリ(チャウがわからなくて友達に聞いたらこのように教えてくれました。 チャウもチェも、ラテンアメリカで使うようなスペイン語らしいです。)
バンドネオンの流れるタンゴな夜。
 花組生達が、ソフト帽で 踊ります(レシェルバン「革命タンゴ」の「ような雰囲気で」 バッドネオンの音が甘く切ない〜・・・)。やがて、グレーのシャツ、黒いベストスーツ、ソフト帽のTOMさま!
ダンスでの 指先、光る汗!黒塗りのお顔に、鋭く投げつけるようなマナザシ。
失われた小鳥たち
初めは聞き慣れたなつかしいメロディの曲が、やがて、荒れ狂う嵐の激しさで、「魂の叫び」を(素晴らしい声量です)。再び、安らかな曲想に変わって、希望の光に向かって羽ばたく小鳥への感動が じ〜んと伝わって参りました。
真っ暗な舞台に、天井の左右から差し込まれたスポットライト。その左右の光の中で 両手を広げて立つ姿が、とても象徴的で美しいラストでした。
スペインの夢}
我が心のアランフェス <Aranjuez(地名)>
スペインのお衣装で花組生さん達の女装(?)。 あの、ま、おきれいな方達ですが、どこか強そうな・・情熱的なスペインの女、でした。
黒いベルベットのお衣装は、肩に黒いバラの花、ターバンも黒でステキ!
大河の流れのように、たゆたうようなダンスに合わせた静かな曲が、突然 ドラムの響きと共にリズムを変えると、激流に翻弄される小舟のような 激しいダンスに。
TOMさまの背中にからみつく女(愛音さん)とのダンス、もっと見ていたい妖しさでございます。
トレアドール   <闘牛士?>
カスタネットの音色が響きわたって、傷ついたマタドールの歌。マントを抱き寄せ、感情の波立ちをマントに託すように。 切ないまなざしが・・・
バレンシア   <Valencia (地名)>
陽気なラテンナンバー
(途中、「これが最後の曲」のご挨拶に 「や〜ん。まだまだ〜」な気持ち。
は〜とタメイキつきながら拍手する客席でした)
{アンコール}
チェ タンゴ チェ  <che tango che・・・ cheが呼びかけで「おい、ねぇ」という意味と、驚き・不快で「そんなばかな、まさか」だそうです。>
あの素敵な曲が再び、より迫力を増して・・・ ラスト、「チェ タンゴ〜・・・・・・・〜チェ」と、この世の方と思えない声量をご披露下さいました。
「バレンシア」のバックミュージック、会場の手拍子の中、花組生や楽団の方達をご紹介し、左・右・中央に深々とご挨拶の礼を。(その礼のお姿も 高貴で素晴らしいのでございました)