環七ラーメンレプリカ

日曜日が丸一日台無しになるが、それだけの価値を持った一品


豪華さ ★☆
手間ひま
コスト

私の現在の棲息地、東京都板橋区は、かのラーメン激戦区と呼ばれる環状7号線を中心に、
環6(山手通り)、環8(笹目通り)を有するという絶好のポジションにいながら、これといったラーメンの有名店、行列店の無い地域である。


その中で、かなりユニークな存在で知られているのが、東武東上線ときわ台駅に近い環七沿いにある
【下頭橋ラーメン(旧土佐っ子ラーメン)】 
というよりは、おなじみ【環七ラーメン】の方が我々にはポピュラーだ。

いわゆる四谷のホープ軒、恵比寿の香月タイプの、東京風とんこつラーメンの一派とは言えるが、そのギトギトさは半端ではなく、
麺も湯気も一切を覆い尽くす脂の量ではこのラーメンをしのぐ店を私は知らない。

名づけて
究極無敵銀河最強ギトギトラーメン

と私は言いたい。

とにかくまずはオリジナルを食することをお勧めする。
体調の良くないときは「脂抜き」もオーダーできるが、そんな邪道はNG.
スープも残さず飲み干し、翌朝、アブラでテカテカになった自分の顔を眺めるというのも一興。

今回はそのレプリカにトライしてみよう。 

もちろん正式なレシピは門外不出だが、筆者が足繁く通いつめ研究を重ねた結果、
そのニュアンスにはかなり迫ることができた。

とびきりの手間をかける割には、食べるときにはあっけないという、世の無常を味わうにも絶好の一品


材料(8人前)
アイテム 分量 入手先など
鶏ガラ
1羽 ●たいていの肉屋で入手可能
豚ガラ
800g ●行き付けの肉屋で頼んでおく
 ケンコツ(豚の大腿骨)が手に入ると最高。
●私が愛用しているのは
  西武デパート池袋店B1F
 
豚背脂

400g ●入手困難なアイテムの一つ。
 行きつけの肉屋に【ギョーザ作りたいので】
 とか適当なことを言うと、安くめぐんでくれることもある。
豚バラ肉ブロック 400-600g ●ブロック一かたまりを適当に
にんにく
4ヶ ●4かけではない!
  丸ごと4個である。
乾しいたけ
8ヶ ●無ければ省略可能
タマゴ 4ヶ
生麺 8玉 ●太麺のほうがらしくて良い
ねぎ 適量 ●フツ−の長葱がよい
メンマ 適量 ●桃屋のビン詰めで十分
醤油/塩/胡椒
味醂/酒
適量 ●家にあるでしょう
味の素 後述 ●大胆に使うべし




作り方
●こてこてギタギタスープを作る
家にある一番大きな鍋を探し出す。
水をたっぷりと入れ、鶏ガラ、豚ガラ、にんにく、乾しいたけをそのままぶち込み、強火でガンガン煮込む。
にんにくも皮などむかずにそのまま丸ごと入れてしまおう。

圧力鍋があれば、1.5時間もあれば十分だが、普通の鍋の場合は4-5時間。

この間とにかく強火で煮る。水が減ってきたら何度も足す。
アクがガンガン出ても気にしない。どうせ濁ったスープなのだから。
ただし鍋底が焦げ付かないようにたまにかき混ぜよう。焦げ付くとえぐみが出てオシャカになる。

途中で豚の骨をいったん取り出す。すでにもろくなっているので、包丁の背中などで割ってしまおう。
また鍋に戻して煮こむ。 これで髄が出て更にスープが濃厚となる。

鶏ガラはこなごなになり、豚骨が指で簡単に折れるほどになればOK。
豚骨の臭みはにんにくでかなり軽減しているが、気になる人はにんにくをさらに多めに。

●チャーシューと “トッピング脂” を仕込む
鍋のふたをあけ、バラブロックと今回の主役【背脂】を入れて煮こむ。
バラブロックはちょっと柔らかくなったあたりで取り出す。別の鍋に取り、塩コショウを
して酒、味醂、醤油で煮こむ。2時間ほど煮たら火からおろし煮汁に入れたまま冷やす。



十分に冷えたチャーシューはこのようにラップして冷凍庫へ、
好きなときにいつでも切って使える。




背脂は箸でつまめないほどにとろけてくれば準備完了
これでこてこてギタギタスープは完成

●【たれ】 をつくる
チャーシューの煮汁から【たれ】を作ろう。
そのままでは味醂で甘くなっているので、煮汁と同量の醤油を足して20分ほど煮る。
完成した【たれ】 は冷蔵庫で1ヶ月は持つ。

●【トッピング】を用意
ねぎは小口切り。大目に作っておくと良い
メンマはビンから出しておく。
タマゴは普通に固ゆでし、水にとって十分に冷ましたあと半分に切っておく

さあ、ここまでくれば完成は目前。

●【麺】をゆでる。
グラグラに沸かしたお湯に、麺を入れる。
【お湯は多めに、麺は少なめに】 がおいしく茹で上げるコツ。
●【スープ】を準備。
麺をゆでている間にスープを準備しよう。

まずはドンブリに【味の素】を入れる。
豚骨の濃厚スープに負けないよう、大胆に入れよう。
味の素のビンに割り箸を突っ込み、下の図のようにすくって入れるのが本式である。


ドンブリにこてこてギタギタスープを入れ、味の素を溶かす。
【たれ】を味見をしながらスプーンで足していく。
「あくまで【濃い目】に」 が環七ラーメンの極意。

さて、ココからはクライマックスの【脂振り!!】 だ!!
先に用意した【背脂】を目の粗いザルや穴あき玉杓子にのせる。
筆者はかっぱ橋道具街で購入した【麺すくい】を愛用している。


そして、ドンブリのラーメンスープめがけ、ザルを振り下ろそう。
すでにプルプルのゼリー状に柔らかくなった背脂が、雨あられのごとく降り注ぐ。

脂がスープを埋め尽くし、いわば【ふやけたたぬきそば】状の外観となったところでストップ。
当然ドンブリ及びその周辺は飛び散った脂でベタベタになる。そこがまた良し。

こんな感じになればOK。



●麺、トッピングを入れ完成
煮あがった麺
チャーシュー
ゆで卵(半分をさらにスライス)
刻んだねぎ

これらを入れ、最後に胡椒を一振り、遂に完成となる。
ここまでの工程に8時間以上は覚悟したい。



完成!!


試食と感想

かなりオリジナルに遜色ない出来映えとなった。

しかし、はっきり言って、「食いに出かけたほうが楽」
ではある。

あくまでオリジナルを追求するのも良いが、自分の好みにアレンジしてみたほうが、
自作の楽しみを謳歌できるのではないか。

たとえば筆者の場合、オリジナルの太麺よりも、平打ちの【喜多方麺】を愛用している。

皆も研究し、自分なりの【究極無敵銀河最強】ラーメンを探求してみよう。


最近のトレンド
わたしの【究極無敵銀河最強】ラーメンの旅はとどまるところを知らない。

もっぱらの最強コンテンツは【巣鴨ラーメン】

地元に昔からあるにもかかわらず、コレほどまでの背脂をまざまざと体験させられる店を
最近まで知らなかった自分を恥じている。
1日200食限定との噂を聞く、立ち食いのみ、6人も入ればいっぱいの小さな店だが
【環七ラーメン】にも、ここの細やか且つ丁重なラーメン作りの姿勢を見習って欲しいものである。


コレが【巣鴨ラーメン】の真髄

(写真はイメージ画像です)
麺も、立ち上る湯気も一切を覆い尽くす背脂。

白山/千石/巣鴨とR17(中仙道)に立ち並ぶ「背脂店激戦区」の中で、最もマイナーな存在ながら、

絶妙な茹で加減のモヤシ
トロプル状態のチャーシュー(ただし若干のバラツキは否めない)
グルタミン酸ナトリウム臭さの無いまったりスープ!!
器を暖めて使う丁寧な作業姿勢。
店内は多少汚くても、店外には異臭やゴミ、そして迷惑な路上客を蔓延させない経営姿勢。

誰がなんと言おうと、私はここが【一押し】である。





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