●不思議その6
マルチリンガルは良いのだが、メニューバーが文字化け!
OS 9 のインストールCDには、今まで別売りだったランゲージキットが全てバンドルされている。今までわざわざお金を出してランゲージキットを買った人達からは反感を受けそうだが、OS自体が「多言語対応」となり、Unicodeベースの文字処理が完成した結果である。
ただしこれによって問題が発生する事もある。アプリケーションのリソース中の「言語仕様」が使用OSで指定した言語環境と合わないと、メニューバーやヘルプメニューが文字化けを起こすのだ。
私の場合、Drag Thing でこの問題が発生した。解決策としては2つの方法があるが、この症状でお困りの方は以下の方法を試してみていただきたい。
対策1:
ランゲージキットをどれかインストールし、ユーティリティの「Language Register」を残してインストーラでランゲージキットを削除。
「Language Register」を起動して、問題のアプリケーションを選択して「Language」を「Japanese」に変更してやる。
対策2:
「Res Edit」を使って問題のアプリケーションを開き、リソースの中の「vers」情報を探して開く。
ここに「Country Code」のポップアップメニューがあるので、「00-USA」か「14-Japan」に変更してリソースを保存し直してやる。
原因はマルチリンガルな OS 9 でシステムフォントが「言語仕様」に応じて「Charcoal」に変更されるため、「アピアランス」で指定したフォント(Osaka)と異なるために発生する現象である。「00-USA」の場合もOsakaに指定されるので問題無い。
これは、完全に「多言語対応」になる前のOS8.6まででは発生しない現象なので、ここから OS 9 にアップデートする際には気を付けてほしい。他に「Anarchie」「NetFinder」などの英語版で発生する。
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