Mac改造大作戦
8.私のMac近況報告!

●デジタルカメラ購入(Kodak DC210 Zoom

 デジタルカメラが市場に出始めてからというもの、写真好きの私は常に注目し導入の機会を検討して来たが、時期早々という結論しか打ち出せなかった。
 画質、使用目的、使用環境などを検討するうち、私なりのデジタルカメラの導入条件がしだいに固まってきた。以下がその条件である。
導入条件
1.画質 デジタルカメラにスチール写真と同じ画質を望めない事は承知の上で、せめて4つ切りサイズである程度見られる画質を再現する物。また色調に手を加えなくても見られる色再現が出来る物。
2.メディア メモリー内蔵型では撮影枚数が制限されてしまう為、外部メディアに記憶する方式の物。フィルムと同じようにメディア交換で撮影枚数を増やせれば、長期旅行でコンピュータが手元に無くても安心。
3.バッテリー バッテリー寿命が短い機種では大変困る。長期旅行でもバッテリー交換が少なく、コスト的に無駄の無い単3リチウム(一次バッテリー)及び単3ニッケル水素(二次バッテリー)が使用出来る物。
4.ファインダ 液晶ファインダは今や常識。特にマクロ撮影ではこれが無いと役に立たない。また、光学ファインダはバッテリー寿命とカメラのホールドの面で必要。液晶ファインダだと手ぶれしやすい。
5.形状 コンパクト軽量が一番。本格的な撮影はスチールカメラに任せれば良い。スナップ的な撮影が中心となるので携帯し易さは重要。ただし使い易さを犠牲にしてまでコンパクトにする必要は無い。
6.画角 広角レンズである事。スナップ撮影では画角が広い方が使い易い。出来ればズームがあれば便利だが、これによって画角が狭くなってしまっては意味が無い。あくまでも広角レンズである事!
7.価格 使用目的がスナップやメモ的な撮影なので、10万円を越える金額では高すぎる。出来れば5万円程度で条件を満たす物。

 以上の条件だが、1997年後半、ようやくこの条件に合うデジタルカメラが登場し始めた。決め手は画質とメディアの条件が揃った事である。

 今回私が検討対象にしたのは以下の機種であるが、それぞれに長所、短所がありカタログや雑誌のレポート記事、店頭で実物に触れるなどさんざん検討の結果DC210 Zoomを購入する事に決定したしだいである。
検討機種
機種 画素 メディア 画角※ 価格 特徴
OLYMPUS
C-1400L
141万 スマート
メディア
36〜
110mm
\128,000- 現在コンシューマ用として最高の画質を誇るが、形状が一眼レフなのは大き過ぎる。バッテリーの寿命にも心配有。画質のみを追求すればこれしか無いのだが。
Kodak
DC210 Zoom
109万 コンパクト
フラッシュ
カード
29〜
58mm
\81,000- 広角29mmとメガピクスは魅力。形状もコンパクトで携帯に便利。但しレンズが剥き出しなのとパンフォーカスは残念。色調はデジカメで伝統のコダックカラーを再現。
SANYO
DSC-X1
81万 スマート
メディア
36mm \85,000- 色再現で評判の良かったDCSシリーズが遂に81万画素に。但し色再現は前回よりも劣る。画像処理すれば期待通りの映像が手に入る。
RICOH
DC3Z
35万 スマート
メディア
45〜
135mm
\68,800- マクロ1cmまでのオートフォーカスは見事。これで画素数が上がれば文句無し。広角45mmはやや残念。マクロ専門には堪らない一品。
OLYMPUS
C-820L
81万 スマート
メディア
36mm \84,800- 優れた解像度のレンズが自慢。画角36mmは広角の標準。コンパクトカメラと同じ形状は使い勝手が良い。ズームを求めなけばこれで決まり。

 ※35mmフィルム換算の画角を記述しました。

 これを選んだ一番の理由は画角である。私が陸上で使用するレンズで最も好きなのが28mmのレンズ。かなり広角だが、私の感性にピッタリと合ってくれる。デジカメでここまでの画角を求めると、現在このデジカメしか無い。メディアはコンパクトフラッシュで価格は高いが容量は十分、しかも画素はメガピクス。色調は暖かみのあるコダックカラーを再現。
 パンフォーカスで映像が荒い短所は有るが、今購入するならこれしか無いと決め、早速秋葉原へ突撃。店を覗いては表示価格を記憶。私の選択ではツクモが一番安い価格を表示していた。安い価格を表示するにはそれなりの努力があるのだろうと心意気を感じて購入。
 カメラとして見るとまるでオモチャだが、フィルム不要、スキャナ不要、映像をその場で見る事の出来る便利さはなかなかの物だ。スナップ写真、ホームページ作成専用としてこれからも役に立ってくれるカメラを私は手に入れた。


DC210 Zoom 使用レポート

 購入の目的は、ホームページで連載している「ダイビングツアー顛末記 Part2」用に陸上でのショットを撮る事だ。
 前準備として大容量のメディアを用意した。標準で付いているコンパクトフラッシュカードは4Mbで、これだけでは画質を最大限落としても100枚の予定撮影枚数には足りない。
JPEG方式 撮影枚数
解像度 High(1152x864 Pixels) Standard(640x512 Pixels)
モード

Best

Better

Good

Best

Better

Good

4Mb 12枚 18枚 29枚 26枚 36枚 55枚
15Mb 56枚 80枚 126枚 114枚 157枚 241枚

15Mbを追加して、Standard/Bestで計140枚、High/Bestで計68枚撮影出来る。圧縮モードを下げたくなかったのでStandard/Bestを基準とし、撮影に望む事にした。
 次にバッテリーの準備だが、取り扱い説明書その他どこにもバッテリー寿命についての記述が無い。唯一マンガン電池は使用できないとの記述のみ。モニタ用のアルカリ電池で試験したところ、10枚撮影した時点でバッテリーアウト。不安を感じたが、単3リチウムが使用可能なのでこれを2セット、さらに充電器と充電式の単3ニッケル水素電池を2セット用意。インドネシアは220Vなので以前購入の小型変圧器と放電器も持って行く事にした。これでバッテリー対策は万全だ。
 実際に使用してみると、現在単3リチウムで120枚撮影後もまだバッテリーアウトしていない。どこまで撮影枚数が延びるのか大変興味があるので、結果を後日報告致するつもりだ。
 準備した単3リチウム1セットと単3ニッケル水素は使用せずに済んだが、今後充電式の単3ニッケル水素の電池寿命についても調査してみたいと考えている。

単3リチウム電池

単3ニッケル水素電池と充電器

小型変圧器

放電機

 今回、ツアー帰りに飛行機から撮影した富士山のスナップ写真を、デスクトップピクチャにしてみました。DC210の撮影サンプルとしてご自由にロードしてご利用下さい。


 [その後のレポート1]

 その後の単3リチウムでのバッテリー寿命のレポートだが、140枚撮影時点でようやくバッテリーアウトが起きるようになった。ただしマクロ撮影で液晶を常時モニタし、ストロボを焚いた状態に限ってである。しばらく撮影を中止してバッテリーを休ませればファインダからの撮影ではまだまだ問題ない。
 ホームページの素材を撮影するためにその後146枚までマクロ撮影を行ったが休み休み使えばまだ撮れるだろう。使用条件にもよるが、単3リチウム電池で通常の撮影に約150枚と判断した。


 [その後のレポート2]

 使用しているうちに、シャッターを切ってから画像を取り込むまでにかなりのタイムラグが発生する事に気が付いた。
 以前から何となく気になっていたが、先日仲間のダイビングに付き合い、ボートの上からバックエントリーする姿を撮影してみてタイムラグの大きさを実感した。
 いざこれから海にエントリーしようとする姿を狙ったつもりだが、実際に写っていたのはドボンと海に落ちた後の波しぶきだけで人の姿は全く無い。早めにシャッターを切ったつもりでも体は船縁から落ちて足先が写っているだけなのだ。
 実際に計ったわけではないが、およそ2秒近くのタイムラグがあるようだ。報道写真でこれだけタイムラグがあっては使い物にならないだろうし、水中写真でもシャッターチャンスにこれだけのタイムラグが発生してはやはり使えない。
 デジカメを使うにはその弱点をふまえて、目的に合った使い方を考える必要がありそうだ。


[その後のレポート3]

 1999年4月22日付けで、KodakよりDC210およびDC210Aのファームウエアの最新版がアップデートされている。

 昨年末に一度アップデータが公開され、私は更新しておいたのだが表示が日本語になった以外大した効果はなかった。
 しかし、今回のアップデートを行ったところ、レポート2のシャッタータイムラグがそうとう改善されている。いやあ早い速い!まるで別のカメラに生まれ変わったようだ。バッテリーも従来より20パーセント長持ちするらしい。
(アップデート、お勧めします。リンクはココ!)

 もうこいつも一昔前のデジカメになってしまったが、未だ35mm換算で広角28mm相当のデジカメはこれぐらいしか無いのでまだ買い換える気にはなれない。
 確かに最近のデジカメは魅力的だが、メーカーさんもっと広角レンズのデジカメ(コンバージョンレンズ使用じゃなくて)、作ってくれないかな。もちろんズームと接写もほしいです。期待してます!


注  意
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tomokazu@venus.dti.ne.jp

(1999/2/1より.or.jpドメインは上記.ne.jpドメインへ変更されます。)