スキーからスノーボードへ(このページの先頭へ)
スノーボードは30才から始めました。スキーに飽きたというか、なんか新しい事が始めたかったのですね、その時は。 とはいえ、長年親しんだスキーと何らかのつながりを保っていたかったのか、単なる変わり者なのか、 細かい所でケチなだけなのか、なんとなくスキーっぽい”アルペン”でスノーボード界にデビューすることになりました。 最初の板は、Jesterという銘柄でSL用の非対称ボード(snowproのビンディング付き)でした。
スタンスは
レギュラースタンス用の非対称ボードを購入した事によって、必然的に私はレギュラースタンス(右足が前)でボードを始めることとなってしまいました。 後で気付いた事ですが、私の体にはグーフィースタンス(左足が前)のほうがマッチしていたようなのです。 どうりでなかなか上達しなかったわけです。レギュラースタンスではお尻を付いた状態から起き上がるのが難しいのですが、試しにグーフィーにしてみると、嘘のようにすっと立てるのですから。 せめて対称ボードを購入していれば、早い時期に両方のスタンスを試す事ができたのでしょうが、今となってはもはや後の祭りですかねえ。 もっとも、やってできないことはないと思いますが、今さらめんどくさいなあ、というのが正直な所です。 (事実、元F1レーサーのアランプロストは、スタンスの変更を、えらい苦労して成し遂げて、飛躍的にうまくなったそうです。)
スキーブーツで
板を購入したショップ(WoodPecker:当時は京産大の裏手にあった)のおやじさんによると、スキーブーツでOKということだったので、当時から使っていたラングを使う事にしました。 でもね、さすがにレース用のラング は硬すぎました。なにせ、全然滑れないド素人が、自己流で始めるのですから。 そこで、トウアップ、ヒ−ルアップのシムを自作していろいろ試してみたのですが、やっぱりしんどすぎ。 ということで、今度も同じくスキーブーツなのですが、 ラングの前に使っていたサロモンのリアエントリーブーツ(これもレース用:なつかしー!)を使ってみたところ、 これならいけそうだなという感触を得る事ができました。 知ってる人は知ってる(当たり前)と思いますが、あの当時のサロモンブーツは前傾強度が簡単に調整できたのです。 後ろ足側の前傾強度を最弱にすることで、劇的に滑りやすくなりましたから。
スノーボード用ブーツを(このページの先頭へ)
2年目のシーズンには、やはり専用ブーツが欲しくなりました。 で、いろいろ探したのですが、また前述のボードショップで出会ってしまいました。 型落ちのライケルのレース用アルペンブーツ に。これがいい味だしてるんですよ。 登山靴とスキーブーツを足して2で割ったようなたたずまいに思わず手を出してしまいました。 サイズもあったし、値引きも良かったので。 実際滑ってみると、これがまた、非常に具合がよろしい。 やっぱり専用品は違うなあ、最初からこれにしとけばなあ、小金を惜しむとろくなことないなあ。 このブーツで、ようやくスピードコントロールが可能な連続ターンを実現できたのでした。
国境スキー場
スノーボードを始めてから2年目までの”ホームゲレンデ”は、国境でした。 滋賀県の北の端っこ。福井県との県境にあります。 雪はそこそこ有るし、寒くないし、道もほとんど凍らないし、そんなに混んでないし、駐車場からゲレンデまではすぐだし。 この最後の条件が非常に重要なのでした。 というのも、思うように上達しないスノーボードによるストレスを解消するには、スキーが一番だったからなのです。 いやになったら、すぐスキーに履き替えて溜飲を下げればいいんですから。 スキーヤーだった頃には思いもかけなかったゲレンデ中央座り込み、七転八倒を繰り返しながら、 それでも2年目には、なんとか連続ターンらしきものができるようになってきました。 連続ターンとはいっても、トウサイドずらせず、ヒールサイドだだずれの、なんとも情けないものではあったのですが。 とにもかくにも、ゆるやかなスノーボード専用ゲレンデが、自己流初心者には非常に有り難かったのでした。
そうこうしているうちに、東京に転勤する事となってしまいました。住まいは行徳(地下鉄東西線)。 でも、あの”ザウス”がけっこう近いじゃあないですか! 転勤からしばらくは車を持ってきていなかったので、電車で行ける南船橋は大変好都合でした。 バブルの申し子の巨大冷蔵庫にはオフシーズンがないので、まるでスポーツクラブかゴルフのうちっぱなしに行くように通っていたのです。 そう、通っていたのです。月に1〜2回。私のスノーボードスキルは薄暗い-4℃のザウスの中でに育まれたのでした。 今はもうなきザウスで。 インターネットを通じて知り合いができたのも、ある意味ザウスあってこそかも知れません。 それにしてもこのころは物凄い物欲でしたなあ。ボードは、158cmのOXYGEN、164cmのHOT blast(中古で購入)、 164cmのburton ALP、168cmのRossignol。そしてブーツはRaichle SB125。詳細については次項にて。(このページの先頭へ)
道具を使う遊びをしていると、道具達はどんどん増殖するようです。スキー然り、Mac然り、自転車然り。 ここでは、知らない間に?増殖したsnowboard関係の道具達をまとめてみました。(このページの先頭へ)
板
ブーツ、ほか
フラっ、ドン、ミシミシッ ん?痛〜いいいいい 何か筋が断裂したかな?半分ほど、、、(このページの先頭へ)
始めての丸沼高原。シーズンはじめ、12月上旬の単独日帰り。来週は白馬に行く予定で、今回は足慣らしの予定だった。 ヘルメットも良い感じだし、来週はこれで決まりだな。 もう後一本で上がろうかな、とゲレンデ下部のほとんど平らな所での出来事でした。
こけた瞬間のことはよく覚えていません。とにかく板のノーズが雪面に突き刺さり、前足(左足)が大きくねじれたのです。
足を引きずりながらやっとの思いで車に辿り着き、ブーツをそーっと引き剥がしました。足首はなんとか動きます。
筋じゃアないかな?骨までいってなければ良いけど、、、
クラッチは、、、なんとか踏めそうです。アッ、足がねじれるとダメ。まっすぐなら踏めるな。 ここで病院に行ったら帰れそうにないし、車はどうするよ、、、えーいい、帰っちゃえ。 どうしてMTなんだよ。
脂汗を流しながら、行徳まで、なんとかかんとか運転して帰りました。
翌朝、仕事に出ようとしたところ、激痛で歩けない自分に愕然としました。
見た目は内出血もないし、はれも少ないし、ねんざと打撲のひどいのぐらいかな。 ジッとしていれば痛さもそれほどでないし、、、と自分をごまかしてはいたのですが。
近所の整形外科に行ったところ、腓骨(脛の細い方の骨)骨折、全治1ヶ月半とのこと、、、、みごとにねじり折れていました。
手術はしないでも良さそうだという事で、太ももまでギプス巻き。松葉づえ生活が始まりました。
かくして、東京3年目、そして最後のシーズンは、はじまりと同時に終わったのでした。