1998.04.10 以降の訪問者人数 

[文献提供:東京都小平市 国立精神・神経センター武蔵病院 院長 埜中征哉先生]

<原因>
いろいろあります。
多くは自己免疫疾患といって、一種のアレルギーのようなものです。
癌のような悪性腫瘍に伴うこともあります。
<年齢>
何歳でもあります。
小児では皮膚症状を伴う皮膚筋炎が多くみられます。
<症状>
筋力低下です。
多くの人は全身の筋肉の力が弱ります。
今まで元気な人がなんの理由もなく筋肉がやせ、力が弱くなったときはこの病気をまず疑います。
痛みも熱もないのが普通です。
急に進行する人、何年もかかってゆっくりと進行する人(慢性型)など、症状はいろいろです。
<診断>
血液のクレアチンキナーセ(CKとかCPK)が高くなります。
筋肉のCTとかMRIが筋肉の状態を知るのに役立ちます。
また自己免疫疾患ですから、いろいろな自己免疫抗体価の測定が役立ちます。
最終診断は筋生検です。
筋肉を病理学的に調べて、炎症の所見があれば確実です。
<治療>
副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤を使います。
多くの人はこれらの治療でよくなります。
でも、慢性化した人では効果は少なく、リハビリなど補助的な治療が必要となります。


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