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○魔術について。

 ダルセニアはまだまだ固定していない世界ですので、世界の法則である「理(ことわり)の力」もすみずみまでいきわたっているわけではありません。その隙間をぬって、通常では起こり得ないような現象を引き起こすことを、「『魔法』を使う」といいます。「魔法」は文字通り世界の法則を自分に都合のいいよう、自由自在にねじ曲げてしまうことですから、恐ろしく強い力を持っています。  

 ところで、「魔法」によって「理の力」をねじ曲げるには、そのねじ曲げ方に比例して、強い「力」が必要となります。これは物理的なそれではなくて意志の、心の力であり、通常人間では持ち得ないほどの「力」です。そこで編み出されたのが「魔術」です。  

 「魔術」とは「ねじ曲げ」を最低限度に押さえて、「心の力]への負担を減らす技術です。例えば、「クラミネス」という火の玉を飛ばす魔術では、何もないところにいきなり火の玉を出すところと、火の玉がコントロールできるところは「理の力」に反していますが、その火の玉が障害物に当たると止まったり、水をかけると消えてしまったりするところは「理の力」に従っています。このように、むりやり創り出した現象を、世界に元からある属性(今回は「火」)に乗せることによって制御しようとする方法は「属性魔術」と言われます。  

 「魔術」には他にも様々な術式がありますが、今回紹介するレズギンズ流はほとんどがこの「属性魔術」ですので、他の説明は差し控えます。

○魔術の系統・種類

 魔術はいくつかの系統に分けられ、さらにその中で用途ごとに種類があり、物理系か魔力系かのどちらかにも分類されます。  系統というのは魔術を行うときの術式の違いで分類した物で、前述の「属性魔術」はこの系統のうちの一つです。

 種類は、魔術を用途ごとに分けた物で、攻撃魔術、防御魔術、回復魔術、移動魔術、転移魔術、創造魔術、練金魔術、幻覚魔術、呪力魔術、封印魔術の十種類が基本となっています。

 また、これらとは別に、全ての魔術は物理系か魔力系かに分かれます。物理系の魔術は、とにかくまずは魔力を手元で具象化させてしまいます。対して魔力系の魔術は、魔力を具象化させずにプラズマ状態(便利な言葉ですね〜。)で操り、魔力体がなんらかの対象と接触した時点で、術者の発動力と対象の抵抗力で、理の力がねじ曲がったかどうか決定します。(ゲーム的には、抵抗ロールですね。)術者の「力」が勝ったならば、魔力は完全に具象化します。対象の「力」が勝ったならば、魔力は不完全に具象化するか、消滅してしまいます。  

 最後に、「流派」について。ダルセニアでは、いろいろな魔術士が独自の魔術体系を組み上げており、これを流派と言います。。七賢者の一人、「学長」ことレズギンズの流派が最も有名ですが、それ以外にも有名無名のたくさんの流派があり、それぞれがライバル意識を持っているので、他流派の術を学んだりすると破門されてしまうこともあります。流派選びは慎重に。

「レズギンズ流魔術一覧表」

(用語解説)

「魔術名」 その魔術の名前。

「種類」 その魔術の種類。

「魔力修正」 魔力に加算される数値。

「魔力」 {その魔術のSKP+「気力」修正(+魔力修正)}。その魔術の威力を示す。前述の通り、発動ロール{「魔術発動」SKP+「感性」修正+SD}で「魔力」以上を出さないと魔術を発動させることが出来ませんので、威力の高い(魔力修正の大きい)魔術を覚えると、使いこなすのに一苦労です。

「距離」 術者からどのくらい離れた位置でその魔術を発動できるかを示します。 「形態」 その魔術がどう目に見えるか。

「範囲」 その魔術の効果の及ぶ範囲です。

「持続時間」 その魔術が「理の力」をねじ曲げていられる時間のことです。

「属性」 (属性魔術の場合)その魔術の持っている性質を表します。

「(〜)」 その魔術が物理系か魔力系かを表します。

(魔術データ凡例)   

◆「魔術名」

 種類

 魔力修正

 属性(物理or魔力)

 距離

 形態

 範囲

 持続時間

<解説>

◆「クラミネス(火球)」

 攻撃 +−0

 火(物理)

 0m

 西瓜大の大きさの火球

 射程30m

 一瞬

 火の玉を創り出してぶち当てる攻撃魔術です。攻撃魔術は手元で発動させたあとで射程距離内の目標へ投射することが出来ます。「クラミネス」の射程距離は30mです。

◆「スクゥーラル(海鳴波)」

 攻撃 +−0

 海(魔力)

 0m

 青い光の波

 半径10mの空間

 一瞬

 術者から周囲に向けて青い光のウェーブがはしります。一応攻撃魔術ですが、周りに味方がいるときには使わない方がよいでしょう。特殊な攻撃魔術なので、射程距離はありません。

◆「ゼルフィーズ(雷砲)」

 攻撃

 +5

 雷(物理)

 0m

 雷の帯(幅30センチ程)

 射程20m

 一瞬

 攻撃魔術。射程は20m。ズドンと一発、雷を打ち出します。物理系のくせに鎧(金属製)が効かないという、非道な魔術です。射程内は貫通します。

◆「エアリーズ(魔球結界)」

 防御

 +−0

 (※神恩魔術<魔神>)

 10mまで

 透き通る緑色の球体

 直径2m

 「魔力」×1ターン

 魔神達の使っていた術をアレンジした物で、魔力をある程度遮る結界を造ります。(属性魔術ではありません。)この結界は、人が歩く程度の速さで術者の思うとおりに動かすこともでき、空中へ浮き上がることもできます。また、精神系の魔術などによる攻撃を受けたとき、抵抗ロールの前にその魔術の魔力を「ゼアリーズ」の魔力分相殺することもできます。(この時、結界は消えます。)      

◆「デンツァール(爆音)」

 練金

 +−0

 風(物理)

 0m

 ……見えるの?

 術者の前方

 一瞬

 とても大きな音を鳴らします。近くで聞いてしまったら、しばらく(魔力ターン)は頭がガンガンし、耳が使い物になりません。(全行動に−3の修正。)相当遠く、一キロぐらいまでは聞こえます。

◆「クダァルト(土壁)」

 創造

 +10

 地(物理)

 0m

 土の壁

 「魔力」立方m

 一ターン

 土の壁を立てます。体積は「魔力」立方mまでで、形は術者の好きなように変えられます。壁の完成には10秒かかりますが、一度出来てしまったら自然の土壁となんら変わりません。町中で立てまくると大迷惑。

◆「セヴァリウス(白熱三稜)」

 創造

 +5

 天(魔力)

 15m

 輝く三角形

 一辺1m程の三角形

 「魔力」×1ターン

 術者が指定した対象の周囲を回転する、魔力で出来た三角形を創り出します。対象に向かって音を上げる物体が近づくと、三角形はそれをブロックして消えます。剣や槍の様な武器は弾かれ、パンチやキックを仕掛けてブロックされた側はセヴァリウスの魔力ぶん、魔力ダメージを受けます。攻撃魔術の魔力は、ストラ〜の魔力ぶん相殺されます。便利な防御魔術ですが、こちらからぶつけに行くことはできません。

◆「レクラミネス(火炎弾)」

 攻撃

 +10

 火(物理)

 0m

 直径2m程の渦巻く火炎弾

 射程20m

 一瞬

 並の人間より大きい、渦巻く炎の玉を打ち出します。射程距離は20m。かなり強力な攻撃魔術で、対人につかわれることはほとんどありません。

◆「レスクゥーラル(海鳴閃)」

 攻撃

 +5

 海(魔力)

 0m

 1m程の青い光の矢

 射程50m

 一瞬

 魔力で出来た青い光の矢を放ちます。射程は50m。遠くまで届きますが、攻撃魔術は斜線のとおっていない相手には当てられません。ご注意。

◆「レゼルフィーズ(雷壊砲)」

 攻撃

 +15

 雷(物理)

 0m

 青い雷の帯×2

 射程3m

 一瞬

 ゼルフィーズ二発分の雷をまとめて放ちます。ものすごい破壊力ですが、コントロールが難しく、射程距離はたったの3mです。また、命中した対象はそのターンは衝撃で行動不能になります。(金属鎧無効)

◆「ラストレ(爆砕弾)」

 攻撃

 +5

 地(物理)

 30m

 小さな赤い球体

 半径5mの地面

 一瞬

 特殊な攻撃魔術で、赤い球体自体に攻撃力はありませんが、球体が地面に接触すると、一ターン後に地脈からエネルギーを借りてきて、半径5mの爆発を起こします。(鎧無効)あまり近くで発動させてしまうと自爆になります。

◆「ゾガリオザル(金剛爆力)」

 練金

 +−0

 金(特殊)

 10m

 揺らめく陽炎

 金属製の武器一つ

 魔力×1ターン

 金属製の武器一つにかけることができ、かけた武器は陽炎に包まれます。その武器で攻撃をして命中したら、その武器の最大ダメージを越えない範囲で、ゾガリオザルの魔力が武器のダメージに転化されます。

 例  グレート・ソードのダメージは「D10+9」で、最大ダメージは19です。これに「魔力」10の「ゾガリオザル」がかかっていたとします。

 このグレート・ソードでの攻撃が命中して、ダメージ決定のダイスの目が6だったとすると、ダメージは15ですが、「ゾガリオザル」がかかっていますので、ダメージが19まで上昇します。  そして、ダメージの上昇に使われたぶん(今回は4点)の「魔力」が減少します。現在、このグレート・ソードにかかっている「ゾガリオザル」の「魔力」は{10−4=6}で6点です。この6点も以降のターンで同じように使うことが出来ますが、持続時間が切れると消滅します。

◆「レセヴァリウス(白熱六ぼう星)」

 創造

 +10

 天(魔力)

 30m

 輝く六ぼう星

 一辺1m程の六ぼう星

 「魔力」×1ターン

 「ろくぼうせい」の「ぼう」って字が出ないんだよね。一太郎め……。

 それはともかく、「ストラデヴァリウス」の三角が二つ重なったような形のこの魔力体、「ストラ〜」の性能に加えて、術者の意志で(攻撃魔術のように)対象にぶつけることができるうえ、2ターンかけて白熱球へと「凝縮」を完了した後ならば、半径10mの大爆発を起こすこともできます。(「凝縮」中は術者は精神集中せねばならず、他のどんな行動もとれません。)

 なお、「凝縮」後の「レストラ〜」を術者の周囲にまわしておくと、「レセヴァリ〜」が攻撃をブロックしたさいに爆発に巻き込まれ、危険です。

◆「フルネミスクゥーラル(海鳴散弾射)」

 攻撃

 +5

 海(魔力)

 0m

 青い光の吹雪

 術者の前方、扇型に、射程10m

 一瞬

 術者の前方に魔力の散弾をばらまきます。射程は10mで、範囲は前へ進むにしたがって扇型に広がります。これに限らず、範囲の広い攻撃魔法は範囲内の全ての対象にダメージを与えます。その際、(抵抗の目標となる)発動値やダメージは、一度決めた物を全員に対して使用してください。

◆「ゾブラス(火震爆炎破)」

 攻撃

 +20

 火震(物理)

 0m

 乱舞する赤熱光と爆炎(半径5m)

 射程15m

 一瞬

 禁呪。攻撃魔術の多いレズギンズ流の中でも、最強の破壊呪文。七力界央剣の一振り、五連山の「火震」の力を借りて、全ての物を焼き尽くします。この魔術を使える者はダルセニアでも十人に満たないと言われます。

◆「レズギンズ(学長)」

 ?

 ?

 ?

 0m?

 ?

 ?

 三分?

 禁呪。属性魔術らしいのですが、一体なんの力を借りているのかよく解っていません。どんな効果があるのかも不明で、使える者もダルセニアに三人しかいないと言われます。ろくなもんじゃないでしょうが。

 ……半分以上が攻撃魔術というのはすごいですね。これらの魔術を教わる資格ですが、禁呪以外ならばどれからでも教えてくれます。ただし、クラミネス・スクゥーラル・ゼルフィーズ・ストラデヴァリウスについては、1ランク下の魔術を使えなければなりません。フルネミスクゥーラルを教わるにはレスクゥーラルを、レスクゥーラルを教わるにはスクゥーラルを使えなければならないわけです。