サウンドレスノベルツクール
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作:ヤス (WINTER LORD)
(この逃亡劇はきっと朝のワイドショーを賑わすことになるな…フフッ…)とちょっぴりよこしまな思いにかられながら退路を探すことにした。
僕は、やっぱり逃げることにした。
だって、相手はあの四十七士ですよ。
ただでさえ47人もいるのに、その上その子孫がうん百人もいるんですよ。
しかも、ご丁寧に英才教育代わりに祖先の恨みを1才から勉強させる奴らですよ。
そんな連中相手にまともに勝負を挑んで勝てるわけないじゃないですか。
しかも、あいつらときたら・・・・・・・・
普通、忠臣蔵って言ったら吉良邸の正門ではちまき締めて、軽武装して、太刀もって、雪の晩に太鼓をたたきながら仇討ちが始まるでしょ?
なのに、あいつらときたらこの真っ昼間に、迷彩服着て、ライフルを持って、太刀代わりに白兵専用のナイフまで持ってるんですよ。ものすごく目立つ上に、そんな奴らにつけられている僕の方が周りから白い目で見られるんだから。
最近ではそれを見るために軍事マニアたちがオレの周りをうろついてるし。そういう奴らも同じ格好してるんだからたまったもんじゃない。
しかも、そのライフルの上につけられてるスコープって暗視用スコープじゃないか? それじゃ、討ち入りじゃなくて暗殺だろ。
そんな奴らにつけられていながらよく今まで生きていられたよ。まったく。
それに、あいつらをよく警察が見逃してたよ。何してるんだ、警察は。
それに、こないだなんか、どこから調達してきたかわかんないけどウチに旧ソ連製 戦車で乗り込んできやがった。
それで中から討ち入り装束の人がたくさん出てきて”討ち入りだ”なんて騒いでるし。
門を壊すのに近代兵器を使うな。それって絶対討ち入りじゃないぞ。もう少し静かに入ってこいよ!!
おかげでウチの玄関は壊滅状態、よく死人が出ずに済んだもんだ。
でも、未だに爆竹を毎晩鳴らすことは欠かさないらしい。
おかげでいつも学校で寝る羽目になってる。
こうなると討ち入りじゃなくて単なるカクマルのゲリラみたいなんだけど。
最近の噂では、日本に入ってくる麻薬取引の半分を浅野一族が独占してるみたいで 、暴力団や蛇頭と大喧嘩してるみたいだし。それに怪しげな宗教団体おこしてさらに数を増やしてやがる。その上修行代とかいって年に数百万のお布施を出させるらしいし。
赤穂って塩の産地だろ。同じ白い粉でもそれはまずいだろ?
それに見知らぬ人間を引き込むなんて卑怯だぞ。切腹した浅野匠上が草葉の陰で泣いてるぞ。
こないだ隊列組んだ幼稚園生に銃撃されるたときはホントに死ぬかと思った。
それもあいつらが持ってた銃って例のトカレフだし。そんな小さい子に射撃訓練なんかさせるな。
しかも、そのときみんなで一斉に”ちちのかたきーー”とか叫びやがった。
全然わかってねーじゃねーか。今までのいきさつが。ことの発端は300年も前のことじゃ。
こんな連中が相手なのにまともに相手なんかしてられませんて。
さーて、どうやって逃げ出そうかな。
1,いつもの抜け穴を使う。
いつものことだ、理科室のそばのマンホールから逃げ出そう。
2,家から持ってきた妙な玉を投げつける。
そういや出がけに変な玉がおいてあったのをもってきたっけな。それを投げてみよう。
3,どうにかしてまく
逃げ足には自信があるんだ。さっさとまいて帰ろ。