なんか「堕ちてく」って感じのシナリオでした。
だいたい導入自体がもうイケニエな状態。
「死んで来い」と町のギルドの下っ端が、代表として送り出されたのだ。
ワビをいれるために。
町外れの泉に奉られる精霊は、「手を出しちゃなんねぇ」といわれている伝説の精霊。
よそ者が失礼働いたってんで、お詫びにいった下っ端4人衆は、その精霊に仕事を依頼される。
彼らの祠に得体の知れない連中が住み着いたので、これを追っ払って欲しいとのこと。
「自分でやればいいじゃん」とは思っても、断れるはずがない。
仕方なく倒しにいき、なんとかかんとか倒した4人。
「やっとこれで町も安泰。家に帰れる」
と胸をなでおろしたのだが、なんとその得体の知れない連中の中に、その地方一帯を治めていた神様のペットが含まれていた。
怒った神様は町に巨大なペットを放ち、破壊の限りを尽くし始めたのだ。
大慌てに慌てたのは下っ端4人衆。
あの怪物の原因が自分達だなんてバレた日にゃ、村八分もとい町八分。もうお祭りにも呼んでもらえなけりゃ、回覧版もまわってこない。
「アレをなんとかできないか」と精霊様に泣きつくと、巨大なゴーレムを貸してくれる。
「これに乗り込んでぶっ倒しちゃっていいよ」
乗り込むなんて事はしたくはないが、他に選択の余地もなく、4人はゴーレムで町に降立つ。潰れる数軒の家々。
「こりゃ早くブチ倒さないと、町は跡形もなくなっちまうぞ」
4人は力を合わせて攻撃を仕掛ける。
「どぉぉりゃぁぁ〜〜〜ッッッ!」
ファンブル。蹴散らされる盗賊ギルドのアジト。「親方ぁッ!」と泣き叫ぶ盗賊。
「どっせぇぇ〜〜〜ッッッ!」
ファンブル。蹂躙される魔術師ギルド。ヘンな薬品に引火して大爆発。
「ずぅぉりゃぁぁ〜〜〜ッッッ!」
ファンブル。弾けとぶ大教会。非難しているはずの町民達が、みんなガレキの下敷きに。
「せぃっやぁぁ〜〜〜ッッッ!」
ファンブル。叩き潰される城砦。王家のシンボルも、いまや跡形もない。
ゴーレムもダメージがかさみ、このままでは自分達の命も危うくなった時、4人は精霊の言葉を思い出した。
「すげぇイヤな予感がするけど、体力がなくなってきたら、このボタンを押せって言ってたよな」
精霊に言われていたボタンはふたつ。
ゴーレムの体力がなくなってきたら押すボタン。それと必殺技のボタン。
4人はとりあえず、一斉に体力回復らしきボタンを押してみる。
責任は全員で負おう。
押すと同時に周囲の地面から、いろんなものが宙に浮いてきた。
木々。人々。犬。馬。命あるものすべて。
使った後に聞かされた説明では、「周囲の生命力を取り込み、ゴーレムの身体を再構成するボタン」だそうである。
「あれは我が愛馬! あれは隣のミヨちゃん! あれはおじいちゃん!」
口々に悲鳴を上げる4人。
回復したゴーレムに呆然としつつ、自暴自棄になった4人は、最後のボタンを押した。
後は何も言うまい。
神の怪物を倒した4人は、精霊の泉に戻り、静かに余生を送ったそうである。
誰も近づかない、町の者なら絶対に誰も近づかない、この泉のほとりで。