「話し合い」レポート(8月)
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8月のバックアップ!

車 健志
「ガープス・オリジナル」

 8月はガープスでオリジナルのファンタジーをやった。
 シナリオは没落貴族が先祖の隠したはずの遺品を探し出すのに冒険者を雇うという物。洞窟の中の探索や、町中での探索はしたことがあっても、目的地を自分たちで探し出すようなシナリオはやったことがないはずだと思い敢行。
 これは、きっと何かが起こるに違いないとシナリオ作成時に思っていたが、キャラメイク時からハプニング続発?

プレイヤーA(以下A)「マスター、マーシャルアーツも使っていいんだよね。」
マスター(以下マ)「いいけど、覚えてる?」
「・・・」この後使用を断念。

プレイヤーB(以下B)「マスター、騎乗/種別ってあるんだけど、種別をケンタウロスにしてもいいかな。」
(プレイヤーCを見つつ、彼のキャラはケンタウロス)「いいけど、乗るの?」
「うん。(即答)」
「私も取ろう!」

 この瞬間、プレイヤーCはパーティーの乗り物。

プレイヤーC(以下C)「マスター、鬣をピンクにしたいんだけど」
「全身ピンクになっちゃうけどいいの?」
(しばし、ピンクのケンタウロスを想像して)「やっぱやめる・・・」

 等々・・・

 そんなこんなで出来上がったキャラクターは、武道家になれなかった盗賊なグラスランナー、最高の食材を求めて旅をする、ケンタウロスをも御する歌って踊れる料理人、気がついたらパーティーの乗り物? アルケミストでオペラ歌手を目指すケンタウロス。

 シナリオ開始直後に目的地を絞り込むために、10代前の先祖が隠したという事、ハリ・・・という地名にある山、山の中の洞窟に隠されている、そこは巨人に守られた地であるの四つの情報をプレイヤーに与えたところ、なぜか、プレイヤーは隠した人物には目もくれず、地名と巨人の線から探ろうと行動を開始。
 「マスター、その地名なんだけど・・・」「巨人がいるのは・・・」「それぞれの地方の歴史は」等、マスターを質問責めにするも、肝心の隠した人物については一言も出てこない。
 そのため30分近くが経過してもまだ目的地を断定できず。このままだとキャラクター全員巨人のおなかの中にはいちゃうか、山で遭難してしまうおそれが。なによりも、一晩かけて作って来たご先祖様の設定がパーになってしまう。和英辞書も使って苦労したのに。
 シナリオ崩壊よりも、一晩かけて作って来たご先祖様の設定がパーになってしまうこと恐れたマスターは「何か大事な事を忘れているようだからヒントを出そう。よく聞いて、みんなは今、隠された物を探している。いいかいもう一度言うよ。・・・」
 その後、数回、同じ事をプレイヤーに告げるもいっこうに気づく気配はない。思いついたように一回言う度にプレイヤーから質問が出ても的はずれな質問ばかり。あきらめて巨人のおなかの中に入ってもらおうと思ったとき、料理人がぼそっと「ひょっとして隠したご先祖様のことかな」とつぶやいた。
 このときほどマスターやってて良かったと思った事はなかった。
 この一言で今までの苦労が報われると言う物で、思わず涙が出そうになってしまいました。まじで!
 その後は、つつがなくシナリオが進み、途中少々命の危険を感じてもらいながらミッションクリア。報酬を受け取っていたでてめでたしめでたしでした。
 ちなみに隠されていた遺品は、財宝がいっぱいとゴーレムが数百体? こんなもんどうすんだろう?
 今後も、プレイヤーの盲点をついたシナリオを行っていく予定なのでみなさんがんばってください。

Text by Kuruma Takeshi