第１作ビデオ「眠りによせて」に続いて、眠るの大好きシリーズ・第２弾。「Siesta」はスペイン語で昼寝の意味。各メンバー主演の短編映像４本、「風の行方」ビデオ＝クリップ１本、「瞳に映るもの」イメージ＝クリップ１本、の計６本からなる一風変わったビデオ。

　短編映像篇はアルバム「Tierra」の楽曲をモチーフに、これは驚き４人が演技をしている。確かにこれならナンパもあり hyde・役得 kenちゃん・やっぱりどちら様 tetsu・やけに演技上手 sakura。
　その中から「White Feathers」を下敷きにした hyde 主演の「窓−Fenetre−」を、文字通り「White Feathers」をBGMに流しながら見たが、分数も楽曲と映像のイメージもまったく合わなかった。もひとつ「Inner Core」を下敷きにした sakura 主演篇でも試したが、こちらも乙なものにはならなかった。
　『歌詞の世界のみ』を映像化したものと、楽曲のビデオ＝クリップ化とは、ことほどさように一線を画す。

　初の海外ロケ＝クリップ「風の行方」は、アフリカはモロッコの砂漠の町を４人がゆるりと歩き、たたずみ、１枚の絵になるといったシンプルなつくり。次の「瞳に映るもの」では、４人は登場せず、フランスあたりの公園の移ろいを固定カメラでとらえた同じく静の作りだが、無性に本曲を公園で聴きたくさせる。

　こういった内容・組合せのモンタージュ＝ビデオが作られることはもうなかろう。

−2002.01.26−