1，花葬

泣きのギターを思うさま感受できる美曲。複数のアコースティックギターとエレキギターの交響をかき分けて１台のギターが嘆き悲しみ悲鳴を上げる。感情的なギターは音響効果ばつぐん。対照的に、音の輪郭を溶かしきって曲の底をゆらゆら漂う tetsu ベース。どういう腕さばきをしたらこういうリズムになるのかビデオで観ても理解不能、冷静な裏打ちのドラム。悲しみに泣き沈むでもなく身を託すでもなく語り部のように淡々と歌う hyde。３人が ken の泣きっぷりを際立たしている。「HONEY」同様、アルバム「ray」と同アレンジにつき遅れてきたファンは「ジャケ買いの衝動に駆られた」あるいは「コレクター魂が発動した」場合以外は購入せずともよい。これまたc/w曲愛好家泣かせの1枚。

−2001.11.17−