最近の(私の言う「最近」は、結構古いけど)SF映画で、似たようなのをみたので。
「世界侵略・ロサンゼルス決戦」と「バトルシップ」。
どちらも、それなりに楽しめる作品である。
「ロサンゼルス決戦」のラスト間近。
決してあきらめない軍曹とその仲間が、宇宙人の司令船に戦いを挑む。。
共通点があって、どちらも地球侵略に来た「悪い宇宙人」との戦いを描いている。
違うのは「ロサンゼルス決戦」がリアルな地上戦シーンが続くのに対して、「バトルシップ」ではCGを多用したドハデな海上戦闘シーンが主で、背景色が「カーキ色」対「ブルー」であることだろうか。
「バトルシップ」のラスト間近。
地球人側の最後のバトルシップは、なんと博物館になっていた戦艦ミズーリ!
戦闘シーンには、先ず相手が必要で、それも悪であった方が分かり易い。
問答無用で地球侵略に来た宇宙人が相手とくれば、もう地球を守るためにひたすら相手をやっつけるしかない訳で、とても分かりやすい!
ただ、宇宙を押し渡ってきた宇宙人が地球と同レベルの火器しか持っていないし、ガードも弱くて人間の火器で次々と倒されちゃうのは「?」だけれど、ま、映画なんだからそんな細かい(?)事は気にせずにドキドキハラハラを楽しんでみれば良い。
ともあれ、戦争映画を作るには適当な相手、それも悪役が必要である。
冷戦が融け、ハリウッドにとっては強い悪役がいなくなってしまったので、宇宙人を悪役に仕立て上げるしかなくなってきたのだろう。(地球産で何とかしようとすると、007みたいに、暗い内輪もめの話になってしまうのか?)
この2作品は、あれこれの突っ込み処は置いといて、ドンチャンを楽しむ作品であって、それなりに楽しめる良い作品だったと思うのだ。
ついでながら、SF映画で「プロメテウス」というのがあった。
著名な監督作品だし、前宣伝も凄かったので期待して見たらなんとビックリの貧しさ!
CGの画面は壮大で素晴らしいが、ストーリーはかなり都合よくただ進んでいくだけで、登場人物もだれが演じたっていいような味気なさを感じたのは私だけではないはずだ。
なんだか4時間くらいの作品を2時間に縮める作業中に、カットする部分と残す部分を取り違えて編集したんじゃないか、と勘ぐりたくなるくらいである。
数ある評論の中には次の作品の伏線だとか、謎が多いとかの、好意的な解釈もあったけれど、私には監督が自己満足に陥ったか、ボケた、としか思えない
… まあ、名監督の作品が常に名作とは限らないけれど。
本当に大きなお世話だけど、ハリウッドはもう少し脚本家に金をかけないと、大作は作れても名作は作れなくなっちゃうのではないか?!
私は、まだしばらくはハリウッドらしい映画も楽しみたいと思っているのだ!
2013.07.06. ................トップページへ