----------  映画・エイリアン----------


 記憶に残る、シリーズになった映画に「エイリアン」がある。

 私は最初の「エイリアン」は、新宿歌舞伎町のオールナイトで、それ以降は多分ビデオやDVDで見たと思う。

 あれこれ話題になった映画は多いけれど、この映画も、登場するモンスターのデザイナー名まで素人の話題になったほど、インパクトの大きな映画だった。(今、見直しても充分面白いし、古さなんか感じない!)




無敵のエイリアンクィーン


 なにしろ、テレビで放映された時(記憶が曖昧なのだが「エイリアン・2」の方だったか)、今は亡きあの淀川さんが「これぞ映画です!」と紹介したのである。
 (余談だが、淀川さんが映画を解説すると、関わっている役者から監督、脚本家、スタッフまで、他の作品の話を交えて色んなエピソードが出てきて、つまらない映画でもなんだか面白いように思えたものだ… 。その淀川さんが正面から「これぞ映画です!」と言い切ったのだから、面白くないわけがない!)

 SF、モンスター、アクション、ホラー、ありったけの面白さを詰め込んだシリーズの2作目のほうが一作目より面白かった数少ない映画だと思う。
 3作目以降は、私としてはつまらなくなった。

 しかし、この映画の面白いのは、後にもう一つのSFモンスターアクション物の「プレデター(これもシリーズ化した)」と共演(?)した「エイリアン対プレデター」を生み出している。




プレデター、顔がコワッ…!


 これも一作目は結構手間をかけた面白い作品だった。(残念ながら2作目は少々レベルダウンしてしまった)


 この頃は、エイリアン、プレデター以外にも、ターミネーター、スターウォーズ、ET、スーパーマン等のSF大作が、次々と制作された、SF映画の黄金時代だったのではないだろうか。

 今もSF物は作られているが、どうもCGに頼り過ぎで、見ている時の画面の迫力はものすごいのだが、見終わってしまえば記憶に残らない、ストーリーのつまらない物が多いように思う。

  … 失礼ながら、今のハリウッドの映画界には、スケールの大きなな脚本家がいないのかな?


 さて、その一方で、超低予算のシリーズもある。

 「トレマーズ」なんてモンスターパニック物は4作も作られているが、中には見始めたとたんに、「ワ… 時間も予算もかけてないな〜 !」と思わせるのもある。
 きっと先に挙げた大作に比べると、予算・時間共に何桁も違うのだろう。




この怪物君はいきなり真昼間にその姿を晒す
あたり、前に挙げた大作よりはリッパかも!


 では、つまらないかというとそうでもなくって、マニアの話では、このシリーズのファンも結構いるのだ、とのこと。(何のことはない、私も全部見ている… )


 映画の面白さは、予算や手間だけでは生み出せないのだろう。

 「低予算では非常にできの良い作品を作るのに、製作費が大きくなると駄作を作る。」なんて言われている大物監督もいることだし … ね。






2011.07.29.   … トップページへ