買ったのは中古だけど、近所のディーラーからパンフレットだけは頂いていた。 この店には長い間メンテナンスをしていただき、特に整備の方々には親しくしていただいた。 |
当然、免許の次は車、ということで、まだ山登りをあきらめていなかった私は、四駆のスバル・レオーネ・ライトバンの中古を手に入れた。
当時乗用車タイプの四駆はレオーネしか無かったし(ジープタイプは長距離には向かないと思って避けた。これは結果的には大正解であって、このレオーネは毎年九州まで往復することになる。)山用のザック等の積み下ろしを考え貨物車=ライトバンにしたのである。
これは、別の友人の紹介で群馬=スバルの本場の車屋さんから購入した。
そして、諸手続は、費用節約のため自分で陸運局に出かけて行ったのだが、これもまた書類に鉛筆で下書きまでしてくれた親切な車屋の社長さんや、陸運局の見取図まで書いてくれた友人たちのおかげである。
この車、排気量:1600cc、出力:85rs/5600rpm、今の車に比べるとなんと非力なことか!
しかし、購入した群馬の店で交換してもらった足回りが素晴らしく、山道では実に快適でコントロールしやすかったのだ!!
非力だが粘り強いエンジンと小型軽量のボデイ(全長:4025mm、車重:950kg)にぴったりだったのだろう。
素人の運転レベルでの話だが、現在乗っているインプレッサWRXと比べても、サイズのせいもあろうが山道での取り回しはこのライトバンのほうが楽だった。 … 私のような素人が重くてハイパワーの車を運転するのはちと危険と思う。
この峠道も、今では舗装され、危なくてとばせなくなった(?) |
ただ、この頃のスバルは、FF車らしさがたっぷり残っていて、曲がらないし、タックインは出るし、パワステ無しなので山道ではキックバックで突き指しそうだったし、ボデイの剛性が弱く山道を飛び跳ねているうちに窓を閉めていても雨が降りこむようになったし … でも、本当に良い車だった。
この車で、九州(実家)と東京(現住所)間を何度往復しただろうか。
高速では、だいたい、アクセルを床まで踏みつけていても大丈夫(?)だったのは、少々しんどかったが。
その後、ほんの一時期四ドアセダンに乗ってみたがすぐにツーリングワゴン、そして今のインプレッサまで、スバルのワンボックス車が続いているのは、このライトバンの印象に負うところが大きかったのだと思う。
買い換えのたびに、今度はトヨタ、いやニッサンの、などと思いながら、結局はスバルになってしまうのだ。
今は腕の調子が悪いせいもあり、私はほとんど運転しないので、WRXはもっぱら妻の買い物と子供の送り迎え用になってしまった。
今はあまり無いハイオク仕様ターボエンジンの愛車も、もう10年超になり、子供が横に置いている自転車を倒すので、側面はボコボコになっているが、故障はおろか調子が悪くなったことも一度もない。
この車より先に引退するわけにはいかない、と、時たま近場までハンドルを握っているのである。
矢作俊彦・大友克洋の傑作 「気分はもう戦争」に 名車レオーネが登場していたのをお気づきか? |
2010.04.17. ................トップページへ