学生時代に、帰省の途中に寄り道をしたのがきっかけで、旅行を始めた。
今までウロウロと歩き回った中で、特に気に入った場所、「国東」と「北アルプス」。並べてくらべるのは無理があるかもしれないけれど、どちらもすばらしい所。
もう一度行きたい所、
いつか行きたい所、
行きたいけれど、多分たどり着けないであろう所...。
たくさんあるはずのそんな場所の中で、行くことのできた場所を紹介しようと、このホームページをつくってみた。
旅行、山行の道具は結構長もちするようだ。
学生時代に、バイトの金をはたいて買ったオーダーの登山靴は、何度か底を張り替えながら今も使っている。
ザックを何回か買い替えたのも、壊れたからではなく使い勝手から選択し直しただけで、全部まだ健在である。
初代のザックは、これも学生時代の事なので金はないが時間はあったから、神田から秋葉原、御徒町まで充分時間をかけて選び抜いて購入した。
当時、○○部や××会等の集団ではまだ横長の「キスリング」が主流であったが、ニッカーズボンにチロリアンハットと言うスタイル同様、「いかにも」それらしい見てくれになるのが嫌で、縦型の背当てにフレーム(帯鋼製!)の入っているタイプを選んだのである。
これがなかなか使いやすく、学生時代の山や旅の全てにお供をして助けてくれた。
このザックにはメーカー名はおろか文字もマークもついていないが、つい数年前山で真新しい同型のザックを見かけてびっくりした。
ほんとの「無印良品」である。
社会人になると長い休みをとるチャンスが少なくなり、そのチャンスは旅行に費やすようになって、ほとんど山には行かなくなった。
そうして買ったのが「バックパック」。
アルミパイプで固定され小分けされた収納スペースは、小物入れの棚を持って歩いているようなもので、車で旅行するようになってからも重宝して使っていた。
この状態が結構長かったのだが、ある時突然、また、山に行きたくなった。
一度はバックパックでいってみたけれど、さすがにアルミフレームはじゃまで、岩場ではひっかかって危険でさえあった。
そうして新規購入したのが、現在の、縦型の普通のタイプである。
大小二つ持っているが、山に行くと、同じメーカーの品がゾロゾロ歩いているだけあって、別に不満はない。
多分、これで「背負い物」を買うのはおしまいか、と思っていたのだが、最近また一つ買ってしまった。
子供を背負う「背負い子」である。目下一歳の子供がいるのだが、当分山路は無理。
だっこで長時間は親の身がもたん! という訳で、今のままでは駐車場からあまり離れられず、ハイキングすら出来ない状態にはまり込んでいたのである。
これをもって、背中で旅を共にしてくれる物の、「買い納め」とするのも良いかも知れないと思っている。