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傑作映画館 ----------
● エクスマキナ(原題:Ex Machina)
監 督 :アレックス・ガーランド
出 演 :アリシア・ヴィキャンデル、ドーナル・グリーソン、オスカー・アイザック
ジャンル:SF
2014年 イギリス

注)以下、ネタバレだらけです!
【あらすじ】
ケイレブ(ドーナル・グリーソン)は検索エンジン会社の社員ですが、ある日社内の懸賞で社長の家を訪問する権利が当たります。
社長ネイサン(オスカー・アイザック)は天才で家は人里離れたところにあり家と言うより研究施設のようで、彼はここで人工知能の研究をしていました。
そこには女性型ロボット・エヴァ(アリシア・ヴィキャンデル)がいたのです。
ネイサンはエヴァの能力を確かめたく、実は選抜してケイレブを選びました。
さあ、ここからは三人(二人と一台?)の心理戦です。
ネイサンはケイレブを使ってエヴァの能力を確かめたい、ケイレブは段々とエヴァに人間と同じ感情を抱く、施設から出られないエヴァは自由になりたい。
結局はエヴァが旧型ロボットの協力を得てネイサンを殺し、ケイレブを施設に閉じ込めて、後は何食わぬ顔をして人間社会に出ていくのです。

エヴァは自分で描いた絵をケイレブに見せる。
【感想】
舞台はほとんどネイサンの家の中、登場人物もほとんど上記の三人だけでそのうちの二人の会話で話が進んでいきます。
ゆったりと時間が流れる様でいて緊張感が続きますが、脚本家だった監督の監督デビュー作だそうで、練り上げた脚本なんでしょうね。
エヴァは、顔や手足の先だけ皮膚状態ですが他はメッシュで覆われていたりスケルトンだったりする独特のデザインで、それがまたこの映画の独特な雰囲気作りに一役買っているのでしょう。
最初に見た時は異質でしたがだんだんと人間のように思って来るのはケイレブと同じなのかも知れません。
それにしても、男ってバカだな〜と思いますね。
「世界で一つの彼女」ではAIは人間とは別の道にいきますが、この作品ではAIは人間社会に紛れ込みます。
いずれエヴァは人間社会に飽きてしまうのでしょうか。
関連作品:アンドリューNDR114 … 1999年のロボット物
イーグル・アイ … 2008年のAI物
EVA/エヴァ … 2011年のAI物
世界で一つの彼女 … 2013年のAI物
2019.01. ................ 傑作映画館の目次ページへ