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節約生活のすすめ

新聞にでかでかと”35年の住宅ローンを7年で返した”と広告が載っていて、ベストセラー狙い撃ちの私はとても読みたくなったのですが、これ買ったら節約にならないと思い、図書館にすぐ借りれるかどうか問い合わせてみました。
そしたら、「人気作品なので何ヶ月も待ちます」って言われてしまい、そうなるとますます読みたくなり、ついに買いました。
(私はほとんどの本を図書館で借りています。←「節約生活のすすめ」 でも主人は何冊も雑誌を買ってきます。)

読んでまず思ったのは、夫婦二人暮しで手取りが34万もあれば そりゃローンも返せるかな、ということです。
そんなあ、うちなんてうちなんて子供が3人いて、ローンがあって、ローンだらけで........
もうこのへんでストーップ!
でも節約というか、倹約のほうは結構なるほどと思いました。
”いい物を買って長く使う”とか、”物は気に入った物を少なく持つ→部屋を広く使える→掃除がしやすい→換気が良くなる→アレルギーが軽くなる”とか、”作れるものは、なるべく手作り”とか、です。
(素直?な私はこの本をよんですぐ、食器棚を整理し、いらない食器と棚、箪笥の肥やしの服を捨てました。すっきりしました)
そういえば もともと日本人は慎ましく生活していたんですよね。
死んだおばあちゃんの事、思いだしました。 物がない時代に育った人だから、色々工夫したりして何でも大切にしていたんです。 お日さまぽかぽかの時は縁側で縫い物。古くなった着物とかが色々なものに変身するのを良く見ました。 畑で野菜を作ったり、庭の花や木で生け花したり。
ちりがみ(当時はそう読んでいた)も大切に使うようにとか うるさく言われました。
これはたぶんうちのおばあちゃんだけだと思うのですが、”はなかみは10枚くらいを重ね、二つに折り本のようにし、一枚づつ鼻をかんでいき、乾いたら使えるところでまた鼻をかむ”というのを私は推奨されました。 今じゃ考えられません。
以前「清貧の思想」という本を読みましたが、それに通じるところがあるようです。

一番考えさせられたところは、”入るお金が増えることを考えてもきりがない”というところです。
私なんかも、手抜きすることばかり考えるくせに、お金が足りないと常に感じ、早く働きに出れば少しは楽になるかなと考えがちです。 でも現実問題 まだ働きには出れないし、これじゃいつまでたってもないものねだりで、きりがありません。
そう考えると気分も楽です。 主婦もまんざらじゃありません。 努力次第では、お小遣いも増えます。 グルメな気分を味わいたい時はランチを狙い、図書館から本を借りて読書三昧もいいでしょう。 お日さまを頬で感じながらのお昼寝もなかなかの醍醐味です。 旅行は、旅行は............がんばってお金を用意してみましょう。 リッチなホテルに泊まるのは、おばあさまになって年金がでてからでも間に合います。 小さい子連れでチープな旅行も中々のものです。 なんだか、自分を慰めているみたい。 いやいやそんなことはありません。 散歩もいいし、野菜作りは一石二鳥。 運動したければサークルもいろいろあります。
大分話しがそれました。 とにかく節約というとみみっちい感じがしますが、この本を読むともっと高尚な感じがしました。 まだ売れ続けているようです。


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