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 我が家で、たまにお世話になる小児科の先生が、待合い室に月に一度位 ご自分が感じた事を書いた物を貼っておられます。それが、いつも心暖まる文章なので、先生に「我が家のホームページに載せたい」と申し出たところ 快く了解して下さいました。先生は、ご自分も 3人のお子さんを育てたお母さんで お目目ぱっちりの美人さんでもあります。いつも混んでいるので 先生とお話する機会などありませんが、先生のお人柄が分かる文章であります。それを読む度、なにか肩の荷が取れたような気がします。





一年生になるんだね


 2〜3月ともなると、「こんど○年生」の言葉ががぜん増えてきます。今度小学1年生というのは殊にはれがましく、子どもも親もとても緊張しているものです。お別れ会があります。卒園式があります。卒業式があります。何とか今の病状をその日までに治したいという期待に応えてあげられればいいのですが、そうとばかりもいきません。
まだ冬のなごりの残る3月では、殊に病気も多く、インフルエンザともなれば1週間も熱が出てしまうことにもなりかねません。
 中学3年生が病院に来ることは非常に少ないのですが、1〜3月はたいてい少し増えす。試験勉強で疲れているのかもしれません。インフルエンザが流行っている時期でもあります。でもやはりこの時期に多いのは、緊張感、ストレスが強いので病気してしまうという側面が強いように思います。  ある時、卒業式でバタバタ倒れる子どもが続きました。しょっちゅうトイレに通う子どもが連れられてきました。立派な卒業式にするために、厳しい棟習が続いている上に、式の最中は動いてはいけません、トイレに行ってはいけませんと言われた結果だと思われます。

 お彼岸も過ぎて暖かくなり、春休みになれば子どもの病気はぐ一んと減ります。待ちに待った入学式がやってきます。にこにこと、うれしそうに通う1年生の姿を見るのは、毎年楽しいものです。楽しく学校に通えることが、まずは一番でしょう。毎年この時期に思うことを、今年はちょっとだけ早めに言ってしまうことにしましょう。
 楽しく学校生活をスタートするために、大切なこと。できるだけ無用の緊張を与えないこと。今までの生活の延長線のまま行けるのが理想です。どうせ言っても変われそうもないことは言わないほうがましです。1年生なのだから、○○しなきゃというのは良い励ましだし、良い動機ずけになるのですが、脅迫になってしまうこともあります。子どもの現状と性格をよく見極めて、負担にならないようにするのがコツでしょう。  慣れない生活でくたくたに疲れてしまうのが、おおかたの1年生です。昼寝はおすすめです。あったかい食卓は気持ちを和ませます。忘れ物をしないようにだけは気を使って、あまりあれこれ言いすぎないほうが良さそうです。日躍日はゆったり過ごすこと。ゴールデンウィークにはできるだけ決まった予定は入れないこと。その日の体調をみながら臨機応変な計画とすること。ここで疲れないことが肝心。
 こうして入学後の1カ月を順調に過ごすことが、その後の活力になることでしょう。

 わくわく、どきどき、はらはら、ぴかぴかのすてきな一年生と一年生のお母さん。やっばり入学式は春でなきゃ、様にならないような気が‐します。では、行ってらしゃーい。



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