Top page

どんと祭

お正月の松飾りなどが燃える御神火に当たりながら、家内安全、無病息災などを祈願する小正月の伝統行事「どんと祭」を、いつもは近場で済ませていたのですが、今年は宮城県内で一番混雑し、裸参りも行われる大崎八幡神社に行ってきました。 大崎八幡神社に行くのは、結婚する前に行ったきり 十年以上前です。

一度途切れたことがあったけど、パパは結婚する前から裸参りに参加しています。 多賀城から行くとなると、車やバスを乗り継いだり、交通規制があるので結構な距離を歩いたりと、私一人で幼子連れては面倒だったので今までは行きませんでした。
そうしたらなんでも 大崎八幡神社が今年から改修工事に入るらしいので、現存の八幡神社でのどんと祭は見せられないと思い、重い腰をあげました。よっこいしょっと!
それに パパの勇壮(?)な姿(中年太りの腹....)を一度は見せたいとも思っていたので.....
すごく寒くはなかったけど、0度くらいだったとは思います。
白いさらしを巻いて、口に紙をはさみ 鈴をならしながら、寒い中を街中心部から歩く姿はやはり厳かな感じです。 神社周辺は、車が入れないように交通規制してあるので、裸参りの人が殿様行列みたいに練り歩き 鈴の音がりんりんして良い雰囲気です。
初めて見る娘達も、「寒くないのかな?」と感心した様子。
道路脇の商店で出している露天にも、ちょっとしか気を捕られない様子でした。
さほど長くない石段を上ると御神火はすぐそこ。
そこまでは気を捕られなかった食いしん坊の長女の辛抱もそこまで。
御神火そっちのけで、露天にが目が釘付けです。
長女はミーハーでもあるので、「テレビに出ている人がいるー!」と気もそぞろで、前をよく見ず ぶつかったり押されたり。 三女は燃え盛る火が恐いらしく「だっこ!だっこ!」が始まりました。
次女は緊張した時のお得意の顔、目を大きく見開いたまま”アントニオ猪木顔”になっています。
御神火に当るのは後回しにして、早くお参りだけでも済ませようとした時に勇壮な姿(?)のパパと遭遇しました。 たるんだお腹はさらしで閉めているからまあいいとして、頭の鉢巻きが禿げを隠していない....じゃなくて、長すぎて顎までだらんときててだらしなーい。本殿の方はわりとすいていて すんなりお参り出来ました。
なんでも、大崎八幡神社の本殿は、国宝指定で、現存の権現作り建築としては国内最古の遺構だそうです。
伊達政宗が仙台開府の際、京都などから工匠などを招いて建築し、安土・桃山時代の豪壮華麗な建築様式を今に伝えているそうです。 建築から400年近く経ち、傷みがひどく、特に昭和53年の宮城県沖地震以降、建物が北西に傾くなど土台部分の老朽化も目につくようになったそうです。 何度か八幡神社には来ていましたが、こんなにすごい建築物だとは知りませんでした。
本殿をじっくり見ているのも、外国の方がほとんどで、後はあまり興味のない様子。
本格的解体修理のため、解体そのものが調査となり、最初の1年前後が費やされるそうです。
原形を保つため、柱やはりなど、腐食が少ない建材は出来るだけ使い、5年位はかかるということです。
娘達にもそういったことを簡単に話し、後は冷えた体に暖かい食べ物を入れないと、娘達の土台も傾きそうです。
やきそばとたこやきをほおばり、おみやげにわたあめを買い、未練たっぷりの長女の首を引っ張りつつ、最後に御神火にあたり「かぜをひきませんように、健康で過ごせますように」とお祈りし、帰りました。

それにしても、厳かな裸参りに、露天があんなにひしめきあっていては、なんだかがっかりです。 道路はいいにしても、石段を上がったあとは”荘厳”と決めて欲しかったです。 長女も釘付けだし.....

久々に満員バスに揺られ、どたばたもあったけど楽しいどんと祭でした。
街はええなあ〜


This page by Nobue