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2年目のバレーボール

うちの小学校三年になる長女は、あまり運動が得意ではありません。
それなりに、一輪車に乗ったり、泳いだり、運動する事は好きなのですが、どれもいまいちです。
特に徒競走や持久走を見ると、とても一生懸命走っているように思えません。でも本人に言わせると、一生懸命なのだといいます。
長女は、今 水泳も伸び悩んでいて、見ていると「どうして出来ないのかなあ?」と思うのですが、本人は一生懸命やっているらしいし、苦しいけど、楽しいらしいのです。
そんな長女を見ていると、私のバレーボールみたいだなとふと気付いたのです。
昨年から始めたバレーボールですが、少しはましになったものの、まだまだへた。笑ってしまいまあす〜の世界。今だへっぴり腰だし、時々お地蔵様にも変身します。すっごーい、って仮想パーティーじゃないんだから。
子供には、「どうして出来ないの、やる気あるの?」とかきつい言葉を浴びせがちの私ですが、「自分だって同じじゃん」とか思ったりすると、そういえば子供の頃こう思ったっけ、と色々思い出し、勝手な親心を反省したりしています。
子供には、「何ごともすぐに投げ出さない」という手前もあって、やめずにがんばって続けてきたところもあります。
私は中学、高校と吹奏楽部だったのですが、高校の時は特に猛烈に練習が厳しくて、苦しかったです。
朝は6時に家を出て、学校まで7キロの道を自転車で漕ぎ、朝連。2時間目の授業が終わると早弁して、お昼休みはまた練習。夜は7時頃まで練習してまた7キロを自転車で帰る。夜は夜で受験勉強したり(学校の授業は悪ぶってさぼったりしていたので、その分 家に帰ってからやることが多かった、やーな奴)したので寝不足、その上先輩後輩の関係が超厳し(はー今じゃ信じられん。スポコンドラマのよう)かったし、休みも一日休むと3日遅れるとか言って、一年に正月三が日しかなかったのです。毎日が結構きつくて、やめたいと思ったことも何度かあったのですが、3年生で引退するまでなんとか続けました。
ところが、時々この頃が舞台のいやな夢を見るのです。さぼって練習に行かなくなって、いざ演奏するとなると、後輩もみんな吹けるのに、一人だけ吹けずにいるというものなのです。みんなには「あの人やめたんじゃなかったけ?」とか言われたり、すごーくいや。それで起きると、「あー夢だったんだ、私は練習さぼらなかったし、最後までやりとおしたんだよな」とほっとするのです。一種の強迫観念みたいな感じです。
これで本当に途中でやめていたら、もっともーっと後味が悪かったと思うのです。
だから一度やりはじめた事は、なるべく続けようとは思っているのです。
正直いうと、去年はあまりにもへたな自分に嫌気がさし、自分に理由をつけるために、仕事に出て、バレーやめようと思ったりもした時期もあったのです。
でも、やっぱり続けてきて良かったなあと今は素直に思えます。
まあ回りの人には足手まといでじゃまかもしれないけど...
今年は言われたことが分かるようになったし(去年は分かったようで分かっていなかった)、ボールがよく見えるようになりました。でもやっぱり運動神経にぶい上に、今まで運動していなかったので、あたりまえのことが出来ず、自分でも悔しいと思うことが多いです。
30の手習いですから、急にはうまくならないし、継続こそ力なり、ということを同じ運動神経がにぶい長女に身を持って示さねばと思ったりするわけです。
すごーく立派に聞こえるけど、ただの自己弁護にすぎねーんじゃないのー
99/7/19


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