大本山天龍寺〔世界遺産曹源池〕〔2010年4月30〕

京都市右京区嵯峨に臨済宗天龍寺派の大本山が有る。1339年吉野で亡くなった後醍醐天皇の菩提を弔うために足利尊氏が夢窓国師を開山として創建した。
嵐山渡月橋のすぐ側で境内の曹源池は、平成6年〔1994年〕ユネスコより世界文化遺産に登録されている。

曹源池は池泉回避式庭園で優美な王朝文化の大和絵風の禅文化とが巧みに溶け合った庭である。下の写真の正面枯山水の三段の石組が龍門の瀧と言われ
これが中国の故事に由来しているそうです。
手前の石橋が日本最古の橋石組だそうです。右の石組が釈迦三尊石〔釈迦如来=中央、文殊菩薩=左側、普賢菩薩=手前下側〕を表しているとのこと。
曹源池の名将は国師が池の泥を上げた時に池の中から『曹源一滴』と記した石碑が現れたことで名付けられたそうです。
住職の居室『方丈』正面には藤原時代の釈迦如来像が創建以来650年の歳月で8回の火難を逃れ最古の仏堂として奉られている。
又、境内拝観コースには硯を立てた石碑や観音様や愛の泉などがあった。

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