阪神・淡路大震災とその後
4.その後(画像10枚、マウスポインターを当てて下さい)
私は47歳の時、阪神・淡路大震災を経験しました。神戸市東灘区~須磨区にかけて観測史上初の震度7でした。それから63歳の時、東日本大震災を横浜で経験しました。出張でランドマークタワー35階で会議中でしたが、大きく揺れて、296mのタワーがポッキリ折れるのではないかと…生きた心地はしませんでした。アナウンスに従い階段を歩いて降りている途中、津波の危険が有る為、現場に留まるよう再度アナウンスがありました。が…上がるのはしんどいので3階まで降りて待機。大変貴重な経験でした。『備えあれば憂いなし』経験を後世に伝えたいと思い、65歳で仕事を辞めましたが70歳より地域の『神の谷校区防災福祉コミュニティ
に参加し防災の勉強をさせて頂きました。須磨消防署主催の『防災マネジメント研修』を受けたり、須磨区民防犯アカデミィーに入校(10期生)して地域の防犯リーダー証を頂き、地域の安心・安全な街つくりのお手伝いをさせて頂いています。令和2年2月には、『ひょうご防災リーダー』の称号を県知事より認証され防災士の資格も修得しました。
須磨区には21地区のコミュニティがあります。市役所・警察・消防署を中心とした公助、避難する時声をかけ合う、互近助(こきんじょ)の隣保共助、自分の命は自分で守る自助、をキーワードとして活動されております。
以下、活動状況の一部を紹介します。

5.地域おたすけガイド説明会→2020年12月13日(参加者31名)
   災害は、自分ごとと考え地域に即した防災対策をしておいて、先ずは『自分の命は自分で守る=自助」次に『地域は地域の人たちで守る=共助』の心構えが大切です。『神の谷校区防災福祉コミュニティ地域おたすけガイド』を作成したので須磨消防署の応援を得て『防災カフェ』を開催し、地域8ブロックの防災担当の皆さんにパワーポイントを使って説明した。


 表:おたすけガイド 裏:パワーポイント
 
表:会場 裏:消防通報訓練

4.応急給水訓練→2018年11月15実施(参加者13名)

  神戸市は震災を教訓に災害に強く早期復旧が可能な水道つくりを目指し、被災直後の水の備蓄を半径2km毎に1ヶ所設けて『緊急貯水システムの整備』をしています。近くの公園に『大容量貯水槽』があり、通常は水道管として利用されていますが災害時は水道管との連絡を遮断して飲料水や消火水を確保することが出来ます。災害時に備えて定期的に地域住民による『給水器具の組み立て』と『6L給水袋』への給水訓練を行っています。

 
表:給水資材保管庫 裏:接続口

表:給水管 裏:6L給水袋

3.震災メモリアル(震災を忘れない‼)→平成31年1月17日実施。
   

  震災24年目を迎えて今年も近くの避難場所になっている中学校で全校生徒(団塊3世代目だが3学年×3組×約33名=約302名です→私達は各学年10組×約50名・・・沢山いたけどなあ~)、先生方、PTA,地域の防災コミュニティが参加(総勢約380名)してPTA主催の豚汁の炊き出しに合わせて非常食試食や防災公演、防コミの活動報告、備蓄品の点検等を生徒さんと一緒に行いました。


説明書見ながら~皆で力合わせて…
 
豚汁美味しかった~。

約350人分作る 

備蓄倉庫内の様子

2.平成30年7月3日(火)→今日は、あの大震災から8568日経過です

  阪神淡路大震災を経験していない神戸市民は2021年には5割になると聞き経験した者として後世に伝えなくてはならないと思いました。当時夢中で撮影しましたが、気が引けて押入れに閉まっておりました。しかし、もう時効だと思い、撮影したビデオ(VHSテープ)をDVDに移し替え地域に関する危機管理と教育を専門として活動しておられる『人と防災未来センター』へ資料を提供させて頂きました。東南海地震が起きてからでは遅いですよね。予知予防保全の教育の為、地震の凄さを理解して頂く為の教材として使用して頂ければと思っています。
当時のビデオ撮影の記録は少ないようで大変喜んだ頂きました(^_^)/。


表:DVD(40分)
裏:壁面

表:人と防災未来センター
 神戸市中央区脇浜海岸通1丁目5-2
 078-262-5050
裏:西館入口

1.阪神・淡路大震災
 ①.被害状況
→平成14年1月17日兵庫県の修正版


   死者:6.432名、重傷者:10.494名、軽傷者:29.598人、

   兵庫県の推計被害総額は9兆9268億円(建物被害約5兆8000億、港湾関係が約1兆円商工関係が約6300億円)8割復興の状況との事。

 【住宅被害】
   消防庁によると全壊10万4906棟(18万6175世帯)半壊14万4274棟(27万4180世帯)地震後の出火件数は285件、全焼建物は6982棟で約83㌶が焼けた。
 【ガス被害】
   私の家はガスを使っていたので停止したが管が破裂したわけではないので直ぐ復旧したが神戸市、芦屋市、大阪市など約85万7400戸で供給が停止して4月11日に最終復旧したとの事。
 【電気被害】
   地震直後、我家も停電した。外は暗く余震におびえながら夜が明けるまでローソクを頼りに過ごした。約260万世帯が停電しましたが1月23日には復旧しました。

   参考:兵庫県の人口は平成12年10月1日の国勢調査では5.550.742人で震災前より0.4パーセント(24.053人)増となった。
       神戸市の人口は 1.493.595人(男性:713.781人,女性:779.814人)世帯数は606.100世帯
       須磨区の人口は 
 174.055人(男性: 81.722人,女性: 92.333人)世帯数は 67.092世帯です。

 ②.発生時の思い出(以下画像1枚)

1)平成7年1月17日私は出張予定で朝5時過ぎに起きていた。食事前で午前5時46分頃、体験しました。


日経新聞夕刊

6時43分発予約切符

会社の状況

    一時間遅く地震が起きておれば・・・。誰かが家をゆさぶる感じでその場に立つ事が出来ませんでした。

2)三菱銀行兵庫支店


震災直後

現在

3)高速道路


震災直後の橋桁

現在

新長田付近

同左現在

4)その他


長田区日吉2丁目-1

新らしく建設された
日吉第二住宅

(複合住宅

須磨区千歳町一丁目
住所表示の電柱も壊れ
辺り一面火災で焼失した

平成12年5月現在
まだまだ空き地が多く
プレハブ建物が目立つ

兵庫区湊町一丁目神戸
駅前ビル3,4階圧壊部分

ビル立替で街路地の
木々も新しく植樹された

JR新長田駅
付近

新しく新設された
新長田駅

震災前32万人いた須磨、長田区の人口は現在25万人、7万人も減少しております。

 ③.経過状況。
兵庫県は震災後、大阪府と兵庫県内に48、300戸の仮設住宅を建設した。神戸市は313仮設団地32、346戸が建設されましたが平成11年12月20日神戸市の仮設住宅入居者はゼロとなり年内に全て撤去されます。この内2戸(2Kタイプ)を防災教育に役立てる為に神戸市西区の『神出自然教育園』移設され平成12年春から一般公開される予定です。約12、200戸が海外に送られ再利用されているようです。(中国4000戸、フィリッピン1400戸、インドネシア2000戸、コソボ難民へ500戸、トルコ被災者へ3500戸台湾被災者へ500戸贈るようです。残り300戸は引き取り先を協議中のようですが国連を通じて難民対策に当てられるようです。)

 →→
須磨区の滝ヶ谷公園の仮設ハウスは撤去され、子供達の遊び場,公園が返却されました。

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