福島県伊達市に住む住人の放射能に関する雑感
         

諸行無常を悟れない筆者の近影  後藤さんのこのポイントに注意して生活しましょう。
本文へジャンプ
伊達市長からの返信
2013年10月29日付 伊達市長から手紙が来ました。


伊達市長が市民が安心して暮らせる環境作りに頑張っておられるとこは承知しております。
しかし、私にとって安全に暮らして行くためにも教えていただきたいところがありましたので、手紙とさせていただきます。
また、私の健康に関与するものと思いますので、前回のお手紙のように3月末にお出しして、5月末に時間かかっておりますと返事が来て、7月末に返事が来たのでは時間がかかりすぎます。今回の手紙は2週間をめどにご返事ください。

Q1 3月末に半沢様は、大泉町内会町民の質問にエリアの除染の対象は、ホットスポットのみ0.43μSv/h以上の場合は全戸除染とおっしゃっていました。前回の返事に、0.23μSv/h 以下でないこの数字の根拠は教えていただきましたが、Cエリアの除染がマイクロスポット除染に変わった理由とは理解できませんので、再度この部分のマイクロスポット除染へ変更された経緯を教えてください。私は、福島市同様、一度は面の除染を望んでいます。福島市ではきちんと再除染までやるという姿勢を聞いておりますが、伊達市ではまともな除染はやらないという判断に至るまでの過程を簡単に教えてください。
 だて復興再生ニュース6号を読んでも、多田さんの放射能は安全だという自論だけが書いてあり、私には理解できません。この考えは伊達市だけのローカルルールではありませんか?

Q2 だて復興再生ニュースでは、多田さんというアドバイザーの放射能汚染された食べ物を食べることを奨励されているような文章が掲載されていますが、この文章のおかげで、年寄り同居家庭ではどれだけ乳幼児に汚染された野菜等で内部被曝が促進されてか、ご承知でしょうか? これが市長の言う、健幸都市という安心して暮らせるまちづくりなのでしょうか? 市長の言う放射能との共存とは、放射能の危険性をほどよく感じながらもあまり気にせずに住めというお話でしょうか?放射能の不安を国の安全基準を無視して、伊達市だけに通用する安全基準解釈で安心して生きるとということは、安心して死ねるまちづくりということですね?

Q3 放射線教育副読本のP11 60,000ベクレル食べると1mSvになるとあります。セシウムなどは50~100日で半分体外へおしっことなって出るので、体への影響はあまり考える必要はないと読み取れます。
 セシウムは、内部に保留される場合はないと、健康アドバイザーの宍戸さんからも個別相談でも言われています。それでは、この半分分はどこに行くのでありましょうか? 牛などは肉に出ました。 
 さらに、この唐突な60,000ベクレルの数字は、1mSvまでの内部被曝は問題ないと解釈するものなのでしょうか? このような場所での数字の引用は、この辺までは問題ないという意味で使われると思いますので、60,000ベクレル摂取までは安全であるという根拠と、この数字の計算方法を教えてください。

Q4 最近、デマだと発表されました多肢の子供が多くなっているという話。これだけではなく、私の近所の話ですが、紫斑病や白血病などあまり聞きなれない病名の方が複数知り合いに出ております。白血病は、2011年12月発症で翌9月治療終了が1名。1人は先月死亡した60代はじめの男性。1人は男性で通院中のもようです。私自身も今年7月に自発的にエコーによる甲状腺検査を受けたらCの判定。これを受けて血液検査と細胞診を2ヶ月間に3回受けて、やっとシロの判定をもらったばかりです。3個ありましたので、3回の針で細胞を抜き取る検査は非常に痛かったですよ。これから半年に一回検査を受けるようです。
 単純な質問なのですが、伊達市では、健康被害について記事にもなった御用学者と呼ばれての4人衆の一人「半谷輝己氏」を採用されていますが、あえてこのような方を採用させれているのか意図を伺いたいと思います。大田公民館で行われた議会報告会でもこの方は問題ありということを市にお伝えするいうお話をいただきました。佐藤議員がまとめたと思います。しかし、議員だよりにも出ていなかったので、市長は議員から直接お話を聞いたかお答えください。
 最後に、伊達市の歴代並びに現在もアドバイザーの方々は、御用学者と呼ばれるている人だけを採用なさっているようにお見受けいたしますが、なぜそのような傾向にあるのかお聞かせ願いたいと思います。           以上です。

私は、10月7日に市長に手紙を書きました。
それに対して、10月29日に右のような返事が来ました。どのように感じますか?
あくまで、伊達市長を始め、職員は安全論者の塊ですので、伊達市民の不安は受け入れてはもらえないようです。

また、健康アドバイザー半谷氏については、大変よろしい評価をされています。あれだけ「変なこと言ってる」と言っても伊達市長はますます彼らを利用しようとしています。多田さんの弟子ということで、このグループは、日本の原子力安全神話を助長する下僕となって働くことでしょう。



伊達市作成の放射能副読本の中にあります、「60,000ベクレルの根拠」について無視されたので、再度答えて欲しいと、伊達市教育委員会に問合せをいましたところ、速やかにメールにて答えていただきましたので、追加記載します。

以下、多田氏がワードで書いてくれましたので貼り付けます。
***********

IAEA1998年に出版したInernational Basic Safety Standards for Protection
against Ionizing Radiation and for the Safety of Radiation Sources
には、
種々の放射性物質を1Bq経口摂取したときに、各年齢層の人が標準的に受ける内部被ばくの量(当然、年齢によって代謝が変わりますし、同じ年齢でも体格の違いその他によって個人差があります)の一覧が記載されています。それによれば:
134Cs
1Bq経口摂取すると、17歳以上で0.019μSv5歳児で0.013μSv
137Cs
1Bq経口摂取すると、17歳以上で0.013μSv5歳児で0.0096μSv
であると記載されています。
したがって、17歳以上の人が134Cs50,000Bq経口摂取すれば、約1mSvの内部被ばくになると評価され、5歳の人が134Cs70,000Bq経口摂取すれば、約1mSvの内部被ばくになると評価され、1717歳以上の人が137Cs70,000Bq経口摂取すれば、約1mSvの内部被ばくになると評価され、5歳の人が137Cs100,000Bq経口摂取すれば、約1mSvの内部被ばくになると評価されます。
現在、134Cs137Csの約4割ありますから、平均的な成人の場合60,000Bq強の放射性セシウムを摂取すれば、1mSvの内部被 ばくになると推定されます。
なお、IAEAの出版物は、IAEAのホームページでpublication のボタンを押し、
Safety Series
というジャンルを探っていけばfreeでダウンロードできるものが見つかります。