ハイタカが庭で狩りをした



2005年1月16日(日)雨後曇り

雨降りの日曜日。雨がやんだ16時半ごろ、暗くなってきたので雨戸を閉めようと窓をあけると、ハトくらいのグレーの鳥が庭から飛び立ちました。その後を追っていくと、近所の家のアンテナに止まりました。ハトにしてはずいぶんスマートだなと見ていると、脚の間に首をつっこんでしきりになにかを食べている様子。まわりでは、ヒヨやムクがパニックを起こしています。

「ハトじゃなさそうだ、ひょっとしてタカか」あわてて双眼鏡をとってきてながめると、ハトよりも大きく、細身で、尾も長い。胸や脇のあたりがオレンジ色をしています。ひょっとして、ハイタカか?

食事が終わったのか、キキキとないて飛んでいきました。こんな天気、こんな時間、こんな場所でハイタカが狩りをするのでしょうか。

まぼろしでも見たかのかなと思いましたが、次の日に庭を見てみると、グレーの羽根が散乱していました。襲われたのはヒヨドリでしょうか。 下に庭に残された羽根の写真を貼り付けておきます。


庭の隅に残された事件現場。地面に散乱した羽根。


上の現場の部分拡大写真。


植木の支柱用にはられた竹の上残っていた羽根。ここに止まって食べていたようです。

急に窓を開けたため、あわてて飛び立ったのでしょう。


支柱にも羽根がこびりついていました。


ハイタカ属というのは識別が難しい。しかし、庭で狩りをしたタカにはアンテナに止まった時に、羽根に白い模様があるのが見えました。ツミやオオタカには、この模様はなさそうです。

文一の「日本の鳥550・山野の鳥」ハイタカの項には「羽毛をふくらませると、雨覆や肩羽基部にある白斑が見える」とあります。また「日本のワシタカ類」にも、「羽毛を弛緩させた時に、肩羽、次列大雨覆の内側羽、三列風切では白い羽央が見える」と書いてありました。

なるほど、こんな模様だったかな。写真を撮っていないので、自分の記憶だけですが、大きさ、胸の色、羽根の白斑などから「ハイタカ・オス・成鳥」ではないかとおもわれます。


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