PARISのスナップ(4) 〜残念ながら敷地内は撮影禁止なので・・・



ロビーにあった、Rennes工場の全景を示すパネルと、アンドレ・シトロエンの像です。
こちらが案内をしてくれた方です。
まず初めに、このパネルの前で工場の概要の説明を受けたのですが、今回も、カメラ等の持ち込みは禁止という事で、荷物を預けて、代わりに防塵メガネとレシーバーを渡されて、工場施設を順に廻りました。

このRennes工場は、ハイドロ車用の工場という位置付けだと以前聞いたのですが、現在ではXantiaを主力にXsaraとXmを製造しています。尚、99年に生産中止となるXmですが、本来の製作ラインは現在では壊されていて、既に次期車種向けにラインの工事が着々と進んでいまして、Xmの生産はXantiaのラインに時々紛れ込んで来るという状況でした。(4億フランかけてFANUCのロボットを新規導入したと、しきりに言っていました)

 工場見学で出た話を、ちょっと書いて見ます。
・新設計のディーゼル直噴エンジン搭載車をHDiという名称で最近ラインナップした。(ガソリンエンジンでは三菱のGDIを導入)
・Xantia、Xsara共、天然ガス仕様も生産していたが、ガスタンクは40-42kgでスペアタイヤの部分に入れるため、丸形となっている
・Xantiaはフルオートの溶接で、1台につき3951ヶ所
・1時間毎に抜き取り検査を行う。(幾何学構造検査と訳していた)
・0.7〜2mmで管理
・抜き打ち破壊テストも行う
・トヨタ流カンバン方式を採用

工場内では、最後の完成車両をチェックする工程も見学させて貰い、更にその部分で同乗できる事になりました。
完成車両が順に並んでいる所で、私達が先に乗って待っていると、40代くらいのご婦人が乗ってきました。(そのパートでは、女性がかなり多かった様に記憶しています)。自走式の検査台に車両を載せると、まず、前後の扉が閉まって1つの部屋のような状態になります。それから、横にあった機械から端子のようなものを取って、ヒューズボックス近くに差込みました。これで計測計器と車のコンピューターとを接続する訳で、準備が出来ると正面にディスプレーが移動して来ますので、あとはその指示に従って、決められた手順の走行モードをシュミレーションして作業が進んで行きます。この時、最高で130km/hまで加速するので、車は台の上で踊っているような、そんな挙動を示しますが、上記のご婦人は淡々と作業して、それはもう慣れたものでした。(バックも相当なスピードまで出していました)

ちなみに、Rennes工場は、ちょっと離れた所にあるRennes La Rarre Thomas(ゴム工場)を含めて11000人の従業員がいて、そのうち21%は女性だそうです。
という事で見学が終わって、ランチとなりました。
前ページの写真、正面の建物にある、接待用のレストランに通されて、ランチのコース料理を頂きました。そこで、順番が逆ですが、参加者の自己紹介が行われたのですが、みんなしっかりお土産とか持ってきてアピールしていました。
食事の前に撮った写真ですが、どうですか?
恐らくこのページに来られる方でしたら、この皿は欲しくなってしまうのではないでしょうか? ・・・私は欲しい(笑)。


(左)メインの肉料理(鳥)と(右)デザートの写真です・・・。デザートの大きさが(笑)・・・。
楽しいランチのあと、再びロビーに出ました。ここには何台かの車が展示してありましたが、まずこれ。累算 1,000,000台目のXantiaです。
すぐ左には、こんなオブジェがありました。 
こんなののミニチュアがあったら、是非欲しいですね。                  
ロビーの様子はこんな感じです。
丁度全景のパネルを背にする位置関係から撮影しています。


しかしこの方、女性に優しいと言うか、男性に厳しいと言うか・・・とにかく接し方が違うのには、ちょっと戸惑いました・・・(^^;)。
建物の外に出ました。
この頃にはもう、帰りのTGVの時間の関係で大変慌しい状況でしたが、Citroen側の記録の為に、ここで記念撮影をしました。
会社のお偉いさんでも来ていたのか、Xmが3台も並んでいましたが、日本仕様とは違う色らしく、随分と違った印象でした。