某月某日、未だ入院中の出来事。
病院の食事はナゼか「おはし」が付いていない。みな自前のはしを持って食事に備える。
はしが付いていないクセに、ちゃんとお手拭きは付いている・・・・・不思議だ。
んでもって、昼メシにカレーライスが出た。・・・・・オレはハシしか持ってナイぞ・・・・・
スプーンを貸してくれなんてメンドくさい、なのでとりあえずハシでカレーライスに挑んでみた。
・・・・ 男には負けるとわかっていても戦わなければイケナイ時がある ・・・・・・のだ。
ご飯をちゃんと一口サイズにまとめて、そいつをカレーのルーに浸すというかすくう。
案外、うまくいくんだなコレが。人生37年、ハシでカレーを食うなんて思いもよらなかった・・・・。
食いながら考えてみた。
いったい全体、この広い日本で今、ハシでカレ−を食ってる人間は何人いるんだろう?
フォークで食ってるヤツはいるかもしれんが、ハシでカレー食ってるヤツはオレ以外にいないだろう・・・・。
いや、ひょっとすると世界中で唯一オレひとりかもしれない・・・・・・ああっ、ワクワク。
なんかそう思うと、とてつもなく偉大な快挙を成し遂げたようで心が踊る。
自殺とか、鼻クソをほじるとか、目薬をさすとか、卍固めをかけるとかは、同じ時刻にダレかがやってるかもしれない。
でも、ハシでカレーは間違いなくイナイんじゃぁないだろうか?世界中でただ1人なんて、なんかスバラシイ。