某月某日より少し前、ジャカルタに仕事で行き、調子にノって怪しい屋台でアヤシイモノを喰った。
オレ自身がバイキンマンなので多少のことはダイジョウブ!との自信はあったのだが・・・
効果はてきめん!トイレ10数回X2日の最多出撃回数を記録。当然、仕事はキャンセル、
じっとトイレにこもり”あしたのジョ−全18巻”をおりゃおりゃおりゃと読破しつつ、体力の回復を待つ。
そのまま真っ白な灰へとなる前に真っ黒な宿便が出て、ミョウにすっきりしたところへ会社から連絡が入り、
**悪いんだけど1泊2日で北京行ってくんない?**
某月某日、かくしてワタシは中国へと向かうこととなる。念のためもっかいトイレに行っとこう・・・・・・・
フライト時間は約4時間、いつもいつも思うが、中国行きのビジネスマンは暗い顔をしている人が多い。
不安と諦めと覚悟とやるせなさとチクショウチクショウで、ちょっとしたことでもスグに激怒する。
対照的に日本帰着便のビジネスマンの顔は晴れ晴れとしていて、観音サマみたいに慈悲深くこの上なく寛容で
**いいのいいの、オジサンなんでも買ってあげちゃう!ホレホレ**状態なのだ。この落差はなんだぁ??
ううううむ!恐るべし!中華人民共和国!人間をここまで変えてしまう5000年の歴史の国とはイッタイどんな国なんだ!!
飛行機がドスンとランディングしての第1印象
**黄色い、ほこりっぽい、なんで滑走路にチャリンコ乗ってる人がいるんだろ?**
のっけからギャラクティカマグナムを喰らった感じ。この国では、チャリンコで滑走路走ってもイイのかな???
深く考えるとダウンしてしまいそうなので自分で自分を納得させる**これが中国なんだ・・**
あとで中国通の先輩にハナシを聞いたところ、そうやって納得するのが1番正しい中国の捉え方であるそうだ。
何かお客さんとトラブルがあった時**This Is CHINA!**の一言で、たいがいの人間は真っ白な灰になるという・・
ボ−ゼンとしながらも宿にたどり着き、気を取り直して予定をたてる。
そうだ、ワタシには今日しか時間がないのだ!すでに時計は午後0300、あれもこれもという余裕はナイ。どれかひとつ・・・・・・ん−−−−−・・・万里の長城だぁ!
あ、イカン、カメラがない・・誰かカメラを持ってるヤツを誘っちゃえ!いたいた
**絶対、おもしろいからさぁ一緒に行こうよぉ**という**ナニもしないからさぁ、ちょっと休んでいこうよぉ**と同じレベルの誘い方でカメラ係をゲット!
次はホテルのロビ−にいるアヤシイ白タクの兄ちゃんと交渉開始、値段の折り合いのついたところでレッツゴ−!
万里の長城までは片道1〜2時間、人民服の兄ちゃんはひたすら車を走らせる。この道がまたイヤになるくらい真っ直ぐで、へそ曲がり根性悪しクネクネガクガクが基本的に大好きなワタシとしては**頼むから、どっかで曲がってクレ**と祈ってしまう。
そんなワタシの気持ちをわかってくれないイケズな兄ちゃんは**走るべし!走るべし!ひたすらマッスグ走るべし!**との固い決意を変えるスキをまったくみせず、ただ一点を見つめて車を走らせる。
あっ!見えたっ、見えて来ましたよぉ万里の長城が!
その大昔、秦の始皇帝が北方の騎馬民族の進入を防ぐ為にこの長城を作ったという。
有名な大きい部分はその一部で、本来の姿は1〜2mの高さの土手のようなモノであるらしい(馬が飛び越えられなければそれでオッケェさ!)遠目に見ると日光にある東武ワ−ルドスクエアのミニチュアとたいしてかわらん、が実際に見てみると、よくもまぁこんなモノを作ったと感動を通り越して
アキレはててしまった。アメリカ人は不可能を可能にしてしまう**偉大なバカ**である、と個人的には思っているが、
違う意味で中国人は**偉大なバカ**ですなぁ!(決して悪い意味にはとらないように)
あっけに取られながら、長城の上を1時間程歩くが、ものすごいアップダウン!
その悪条件をモノともせず、燃える商人魂の絵はがき売りが執拗な攻撃をかけてくる。
**ニホンゴ、エハガキ、ヤスイヤスイ**日本語の絵はがき??不思議に思い、ちょっと見せてもらうと、
裏に小さく**万里の長城**と表の写真の題目が書いてあるだけ・・・・コノヤロ、日本語の部分は
**の**の部分だけじゃないかぁ!!丁重にお断りすると今度は両替してくれという。
**両替?なに?**なんと日本の小銭を札にしてくれという!なるほど、小銭のままじゃ人民元に換えられないからかぁ・・
でも、そんな何千円も百円玉を持った日には重くてイカン。却下!
どうでもイイことだが、この絵はがき売り、萩原健二にソックリだ。ということは
萩原弟にもソックリということであって、うんぬんかんぬんうだうだうだうだ・・・・(ちなみにコヤツは女性だ)
はぁぁ、ずいぶんと万里の長城も堪能したし、帰ってメシにしよう!!
夕食は中華料理。
中国で中華料理を喰うんだから誰が何と言おうとコイツは正しすぎるほど正しい中華料理なのだ。
例え、江沢民が**そいつは中華じゃナイぜ、アンちゃん。シェ−シェ−!**と暴言を吐いても、
秋田でキリタンポ、北海道で牛乳、千葉でピ−ナッツぐらい正しいと言ったら正しい!
料理は定番のものを頼むとして、ス−プはオススメのものにしよう。なんだろ、これ?
英語で**ブッダがへいを飛び越えるス−プ**って書いてあるぞ??なんかヤな予感がする・・・・
ワタシの予感は当たった。
取り分けられたス−プを恐る恐る見ると、スッポンの手が**にゅ**と飛び出てるでシ!(うちわギャグ)
その黒光りの皮膚をもつ手は、見れば見るほどミニガメラの手という感じでガメラファンのワタシとしては
正視に耐えられないモノであった。
飲めば驚異のスッポンパワ−でブッダもスッポンスッポン飛び跳ねるほど元気になろうが・・・・・・
**これ喰って鼻血でも出ちゃったら恥ずかしいな、許せ!ガメラ**などとワケのワカランことを考えながら
食べたスッポンス−プ、帰国したワタシがまたまたトイレの住人となったのは言うまでもない。
オレはいったい何をしに中国へいったんだろう??