ホ−リ−旅行記(イタリア ロ−マ編)    

某月某日、イタリアはロ−マ空港に到着。ホントはなんか長ったらしい名前がついていたような気もするがようわからん。
(ホントはレオナルドダビンチ空港、フュウチミ−ノ空港)
  税関で荷物が出るのを待つ場所で自動小銃を構えるお兄さん達がイッパイいるのにチョットひるんでしまう。
  *** 
ヤッパリ治安が悪いんだなあ *** ヨ−ロッパはどこも似たり寄ったりで、自動小銃を持つ警官はめずらしくない。
  男の子としては多少興味があるので *** 
チョットあんちゃん、さわらして *** などとお願いしてみたいが
  自動小銃を突きつけられるのもメチャクチャ怖いので、やめておく。

  同僚の荷物をワッセワッセとバスの運ちゃんと積み込み、ホテルへレッツゴ−!
  みんなのス−ツケ−スが妙に軽いのはヤハリ買い物用のスペ−スを確保してあるせいか?
  やれやれ。ホテル到着は午後08:00過ぎ、なにはともあれ、ビ−ル、ビ−ル!部屋に入り、
  靴下をぬぎつつビ−ルを飲む瞬間は最高ですね。さて、あとはシャワ−を浴びて、ンコして寝よう。


 コトを済ませてビックリ! ***やってもうた*** なんと、便器にコビリついておるのだ、モノが!
この俺様としたことが、なんということであろう。だが、ちょっとマテよ。便器をよく見てみると本来後方に位置するはずの穴が中央にあるではないか!なんという人間工学を無視したツクリなのだ!
水洗便所を発明したのは古代ロ−マ人ではなかったのか?
そのロ−マ人の末裔がこんなことをしてはイカン!
 写真を見て頂けると分かると思うが確かに穴が中央に位置してるでしょ?うううむ、うううむ、この便器の形状はイタリア工業規格品であるのか?日本工業規格品には有り得ない穴の位置だな。
このままにしておいては日本男児の沽券にかかわる、明日からは
爆撃投下位置を変えなければならんな、などとクダラないことを考え、ロ−マの初夜はワッセワッセと便所掃除で更けていった。 


初めてのロ−マである。とりあえずは地図を片手にフラフラとお決まりの観光コ−スを歩く。私は5,6時間ならば平気で歩く。(さすがに一度スコットランドで10時間ほど歩いたときは疲れ果てた)
  よくツア−などでは、観光名所をバスなどでブッちぎっておるが、旅は歩いてこそ旅であるのだ!うううむ、古代ロ−マ人も歩いたであろう
  石畳のこの道を俺は今、自分の足で歩いているのだ、と感動にひたりつつも、 **
 ナゼ、便器の穴が中央なんだろう? **
  と昨晩のことが頭から離れない。そうか、そうに違いない!古代ロ−マ帝国の中央集権的支配体制といい、観光名所といい、
  イタリアで重要なものはすべて中央に位置するではないか!
  なるほど、なるほど。イタリア人は何事もド真ん中配置しなければ気のすまない国民であったのか。


 穴の位置の謎が解け、** あとは爆撃投下の照準の問題だな ** と、はれやかな気分でバチカンに向かう。
一応私もクリスチャンのはしくれであることだし一度はロ−マ法王にアイサツせねばなるまい。
クリスチャンとはいっても ** 
左の頬をはたかれたら右の頬も ** などという
正しい教徒ではない。もし左の頬をはたかれたら相手の右の頬を
思い切り殴り返すであろう。

 残念ながらロ−マ法王への面会は叶わず、(当然だバカモノ最期の審判を見に行くことになる。
フラッシュ撮影はダメなので長時間露光でガンバッテ撮ってみたがヤッパリぶれてしまった。
いつも感じるが、西洋の宗教画の人物の顔はナゼみんな表情がメチャクチャオ−バ−なのだ?
お約束のように、左ななめ45度上方を向き、** 
アア、私は今モ−レツに感動している ** もしくは
 ** 
オ−マイ ガッ! ** というのを御覧になったことはありませんか?
あと、あの裸体画にあるふんどし!なんでも聞いたところによると、ふんどしは後から書き足されたものだとか。
可哀相にその画家は”ふんどし画家”として後世、有名になったそうな。

 


夜は同僚とリストランテでお食事となった。朝はカフェでサンドイッチ、昼はピザ、夜はシシリア料理。
なんと正しいイタリア式食生活であろう!上司がソムリエなのでイロイロと注文には時間がかかる。
  なんでもいいから早く飲ませろ、喰わせろ!と内心思っていたが、さすがにソムリエだけのことはある。
  食事とワインが妙にマッチしておるのだ。フランスワインと違い、イタリアワインは格が無いので
  同じレベルのワインでも値段が安いのでお買い得らしい。どれ、土産はブルネロの83年でも買って帰るか、
  ヘビ−だけどなかなかウマイぞ。(なんという高尚な土産だろう!カッチョいいな)

ウマイ、ウマイ、と飲めや喰えやで大変楽しかったが、一瞬ハシ(この場合はフォ−ク)が止まるモノが出た。ついに来たか、、うううむ。イカ墨のメシである、真っ黒いのである、純大和民族にはワケのワカラン奴なのである。
ここで ** 
あのう、ボク、食べれません ** などとホざいてしまうと、日本男児の沽券にかかわるので思い切って喰う!
(このクダらない意地のためにオ−ストラリアではバンジ−ジャンプをするハメになる)
 思い切ってではなくサラリと喰ってもいいのだが、なぜか思い切って喰ってしまったのだ。
お味は別にとりたてて騒ぐほどのものでもなく、普通のイタ飯であった。ヨカッタ、ヨカッタと思いつつ
** 
やっぱり、トイレでは黒いモノがでるんだろうか? **

        イタリアの便所から離れられない俺がそこにいた。