●泉山(いずみがせん) ●武奈ガ岳 ●音羽三山〜竜門が岳 ●三尾山(みつおやま)●笠形山 ●黒頭峰〜夏栗山



泉山(いずみがせん)
●スタート    泉ー神社P登山口
●コース     泉ー神社P 8:05 ⇒ 登山口 8:16 ⇒ 福ガ乢 8:50 ⇒ 1035mピーク 9:04 ⇒ 井水山 9:23
          井水山 9:30 ⇒ 中央峰 9:48 ⇒ 泉山(いずみがせん)1209m 10:00 休憩
          泉山 10:45 ⇒ 中央峰 10:57 ⇒ 井水山 11:17 (小休止) 11:33 ⇒ 福ガ乢 12:08 ⇒
          泉ー神社P 12:55

●泉山     
奥津町と鏡野町の境に位置し頂上には標高1209.1mを示す一等三角点の標石
             
岡山県下6番目の高峰。のぞき岩一帯は原生林で、ブナ林、ドウダンツツジ、シャクナゲ
          などの高山植物が自生する独立峰。
●コースタイム およそ3時間50分
●アクセス   JR姫神線津山駅から中鉄バス奥津温泉行52分 奥津中学校前下車
          中鉄バス津山営業所 0868-22-5111
          マイカーの場合は中国自動車道・院庄インターで下りる


●奥津温泉   湯原温泉、美作温泉と並ぶ三湯のひとつ。美人の湯といわれるアルカリ性単純泉。

●参考     「いで湯の山旅」 

●観光     平成10年オープンの“星の里キャンプビレッジ” 奥津渓八景 泉源渓谷 など

泉山(いずみがせん) 岡山県苫田郡奥津町奥津の周辺 1/75000地図


●いで湯の山旅レポート

 近所迷惑にならないように、4時50分にそーっと出発。
R175を北上、中国縦貫DWに滝野ICで乗り、途中のPAで30分仮眠後、院庄ICで降りてR179は奥津郵便局を過ぎた
所を案内に従って右折。泉ー(いずみいわ)神社Pにほぼ予定どおり7時50分着。
軽く準備体操をしていると軽自動車で珍しく“ヤング”の女性4人も到着し、ほぼ同時スタート。杉林の参道は静かで
少し後ろの4人の周りだけが賑やかです。神社の右手の林道を行くことわずかで、登山口です。ここから登りになり
ますが鬱蒼とした杉林は続きます。
昨夜までの雨で黒い火山灰のような土は滑り易すそうで、慎重に歩を進めます。何時の間にか4人の話し声は聞こ
えなくなり、時々葉に貯まった水滴が落ちて意外に大きな音をたてます。小鳥のさえずりがこだましています。
杉林から雑木林になり、尾根道から小さな流れに沿って登りに変わり、つめた所が明るい峠の福ガ乢です。
ここから、明るい潅木の稜線の登りで、最初の1035mピークが見えています。目の栄養がどんどん入ってくるような
感じの新緑にためいきが出るようです。イワカガミのつぼみを見ながら小さな露岩をよじると1035mピークです。
そこは眺めもなく通過。程なく井水山(1150m)です。
東に那岐山をはじめとした懐かしい山々が連なっています。北にはこれから向かう中央峰と泉山が目の前で笹原の
1本道も手に取るようです。ここで初めて登山者に会いました。
倉敷から来た彼は「8時頃までは雲海が見事だった」と。
ここからは、明るい笹原で眺めのいい道で、ゆるやか下って登ると中央峰(1198m)で、360度の展望です。さらに
下って登ると泉山(1209m)です。頂上は広く、一角に露岩の部分があり標識も建っている撮影ポイントは、こちらも
360度の展望です。いい気分で「プッシュ!」「プハー!」をして、弁当にしました。
久し振りに仰向きになるとちょうど真上をぽっかりと真っ白な暮鳥の雲が流れていきました。頂上を堪能して、出発
前に双眼鏡でぐるっと1回転しますと、朝の4人組が井水山からこちらへ向かっているのが見えました。
鼻歌まじりで下山にかかり、中央峰で4人組と立ち話をして、井水山では覗き岩まで往復して、往路を泉ー神社P
まで戻りました。
 車をもう少し走らせて、奥津温泉でスカッとしました。
それでもまだ早かったので、高速DWに乗らずに津山、吉井川、備前を通過するドライブで帰宅しました。

2002/5月
記:リッキーKANESADA (兵庫)




武奈ガ岳(ぶながたけ)
●スタート    比良ロープウェイ山上駅 登山口
●コース     山上駅 ⇒ 八雲ガ原 ⇒ イブルキのコバ ⇒ 武奈ガ岳1214m ⇒西南稜ルート ⇒
          ワサビ峠 ⇒ 中峠 ⇒ ヨキトウゲダニ ⇒ 金糞峠(かなくそとうげ) ⇒ 山上駅

●コースタイム 3時間40分
●アクセス   JR東海道線大阪駅から湖西線経由 堅田駅乗り換え比良駅下車
          江若バス(所要15分)比良リフト前行き リフト&ロープウェイ代大人往復\2000
          
江若8こうじゃく)交通 0775-72-0374  比良策道ロープウェイ 0775-96-0516

●参考     「私鉄沿線ハイキング・関西周辺」 山と高原地図「比良山系」

●観光     「琵琶湖就航の歌」の唐松崎湖岸の近江舞子浜  琵琶湖めぐりの琵琶湖汽船

武奈ガ岳周辺 1/75000地図


●風薫る武奈ガ岳レポート

 昨夜までの雨がカラッとあがり、風薫る新緑ハイキングを楽しむのには申し分のない天気となりました。
武奈ガ岳へはあけぼの橋の坊村から登る御殿山コース、梨の木林道を入りガリバー青少年旅行村から登る八淵の
滝コースについで3度目。今回ご紹介するハイキングコースは比良リフト&ロープウェイを利用した山上駅を起点と
するもっともポピュラーなコースです。
 ゴールデンウィークの後半、晴天に恵まれた端午の節句の今日、お孫さん連れの老夫婦や家族連れがリフト券販
売機前で長打の列を作っていました。30分ほど並んで大人往復¥2000の券を購入、リフトとロープウェイを乗り継ぐ
と眼下には大海原のような琵琶湖がひらけ、あっという間に山上駅です。
ここから八雲ガ原右回りのルートで比良ロッジの前を通り過ぎ正面のスキー場を横切り、イブルキのコバへ。
前日の雨と雪解け水で水量が増した沢をまたぎながら樹林帯を登っていきます。
稜線に出るとお弁当をひろげて寛ぐハイカーでいっぱい。右に折れて山頂へ向かうと360度の展望です。
買ったばかりのデジカメでさっそく記念撮影。初夏を思わせる青い空に2本の飛行機雲が東から西へとのびていま
した。
30分のランチタイムの後、這い笹が山肌を覆う稜線をワサビ峠へと下り、そこから中峠、金糞峠とアップダウンを繰り
返して開花期を過ぎたシャクナゲの八雲ガ原一帯を横目で見ながら展望台を経由して山上駅に戻りました。

オリジナル散策コースには体力や観光客の装備によって、1時間程度の湿原散策路なども用意されています。
下から登る登山ではなく、お手軽なハイキングを楽しめる3時間40分の山頂一回りコースは、比良に訪れたら是非
歩いてほしいお勧めのスポットです。

2002/5月
記:Fuji (兵庫)




音羽三山〜竜門が岳
●スタート    バス停・下居(おりい) 9:25
●コース     バス停下居 9:25音羽山観音寺10:00(休憩10分)10:10音羽山852m 10:40
          10:56 経が塚山889m 10:5911:25 熊が岳11:30⇒反射塔のピーク11:48大峠11:58
          在竜峠への分岐12:22三津峠12:43⇒13:08 竜門が岳904m 13:1514:00竜門の滝
          14:08吉野山口神社14:30
⇒近鉄大和上市駅 16:05
●コースタイム 6時間7分
●アクセス   近鉄大阪線櫻井駅より奈良交通バス17分 下居下車    奈良交通0742-22-1171

●参考      京阪神ワンデイハイク 「音羽山から大峠」と「津風呂湖から竜門が岳」

●観光     津風呂湖温泉(日帰り入浴可 ¥800) 近鉄大和上市駅よりタクシー・バス10分
          含炭酸食塩泉 18℃ お問い合わせ 07463-2-5401


  
竜門が岳周辺 1/75000地図


音羽三山から竜門が岳縦走

 1番電車には乗ったものの、近鉄櫻井では約1時間のバス待ちというちぐはぐで下居(おりい)で下車したのは9時25分
でした。
車1台がやっとのコンクリートの急坂で音羽山観音寺を目指してハイキングの開始です。新緑と草花が最高の季節に
わくわくしながら丁石をたどるといちょうやかえでの古木としゃくやく、石楠花、ぼたん、つつじに囲まれた閑静な音羽山
観音寺です。
寺の右手から雨の日は川になる山道に入ります。杉林の急登で高度を稼ぎ、ほどなく音羽山(852m)です。
狭い頂上で杉に囲まれ展望は有りません。経が塚山へ向かう鞍部への下りからの経が塚山は立派です。潅木に囲
れ、真っ赤のつつじがある経が塚山(889m)も展望はなく、わずか木の間から飛鳥の里方面が望めますが特徴のある
(はずの)大和三山すらもわかりません。おにぎり1個の給食を済ませてさらに南下します。
三山最後の熊が岳(904m)も杉に囲まれて展望はありません。
山頂から下るにつれて展望が開け、反射塔のあるピークからはこれから向かう竜門が岳が端正な姿を見せています。
急坂を下りきったところが大峠で「女坂伝承の地」という大きな石碑があります。小鳥のさえずりを聞きながら、いくつか
のこぶを上下し、見落としそうな在竜峠への分岐を右に見送って相変わらず多い倒木、折木に悩まされながら三津峠を
越し、いよいよ竜門が岳の登りです。
明るい切り開きの送電線の鉄塔を過ぎ、今日最後の登りにちょっとあえぐと竜門が岳(904m)で6人のハイカーが憩って
いました。
木の間から金剛、葛城方面が申し訳ていどに開けていました。新緑の急降下で林道に出て、竜門の滝で一休みして、
山村風景を楽しみながら山口神社、高鉾神社で静かな山歩きを終えました。
高鉾神社は紀州藩主が参勤交代の度に立ち寄って、旅の安全を祈願した神社で、紀州藩主時代の将軍吉宗が2基の
石灯篭を残しています。
すぐ近くにバス停が有りますが、1時間半待ちで、結局近鉄大和上市駅までの7kmも歩いてしまいました。

2002/4月
記:リッキーKANESADA (兵庫)




三尾山(みつおやま)
●スタート   三尾山登山口   10:00
●コース    舞鶴道高架下⇒三尾山登山口⇒休憩小屋⇒三尾大師⇒鞍部分岐⇒東峰⇒鞍部⇒西峰
          三尾山(686m)山頂・三尾城址石碑⇒鏡峠⇒佐仲峠⇒黒頭峰分岐⇒春日町案内板⇒
          ため池⇒舞鶴道高架下
●コースタイム  2時間35分
●アクセス   舞鶴自動車道・春日IC⇒175号線⇒69号線⇒国領温泉⇒三尾山登山口バス停

          神姫(しんき)バス柏原営業所 0795-72-0521

●参考     「いで湯の山旅・関西周辺」

●注意     9月中旬〜11月中旬のマツタケシーズンは入山できないのでマナーを守って登ってね。

●駐車場    舞鶴自動車道高架下および周辺に駐車スペースあり 

三尾山〜黒頭峰周辺 1/75000地図


●丹波富士とも呼ばれる丹波の名山・三尾山

 舞鶴自動車道の春日ICをおりたら175号線からすぐに左折して69号線に入ります。高速道路から見えていた三尾山
へ戻るかたちで国領温泉を通過し、東中のバス停も通過します。
「三尾の森」という青い大きな立て看板の前で農道に右折し田園風景の中、民家が途切れるあたりまで走ると高速道路
の高架下に到着しました。
駐車スペースはここから木橋の所まで2〜3台ずつ数箇所あります。高架下に車を駐車して、10時スタート。
参考の「いで湯の山旅」には高架下に三尾山の説明板があると記されていますが、朽ちて取り除かれたのか見あたり
ませんでした。林道を登って木橋を渡ると休憩所。苔の生えたゴロゴロした石とウラジロの自生する急な登りがつづき
三尾大師の祠を左に見て沢を跨ぎ、薄暗い針葉樹林をもくもくと登って高度を稼いでいきます。
額の汗が噴水のように噴出し、あっという間にバンダナはスチームアイロン状態。いたるところにヤダケが自生。
鞍部までもう少しという所で、足を捻挫された50歳前後の奥様とご主人を追い越し、10時45分、東峰の展望台へ。
10分で東峰を往復し、鞍部へ戻って西峰560m〜三尾山(686m)山頂。11時10分、三尾城址に到着。展望は抜群!
 黒井城主・「丹波の赤鬼」と呼ばれた荻野(赤井)直正の弟、赤井刑部幸家の山城でしたが、戦国時代、明 智光秀の
丹波攻めで黒井城と共に落城し、今は当時を偲ぶものは何もなく石碑が残るのみ。
あぶさんに追いかけられながら、この気持ちよさそうな芝生の上でランチタイムにしました。晴れてはいるものの、怪し
げな雲が接近しているのを確認し、下山の支度をしているところへ6人のパーティーが入れ替わりにやってきました。
 佐仲峠までの下りは、つんのめりそうなとんでもない急斜で、黒頭峰の分岐では、新緑のモミジの下で7人のおじさま
おばさまがレジャーシートを広げて和やかに昼食の真っ最中。
「お昼ごはん、一緒にどうですか?」見ず知らずの人たちが気さくに声をかけてくださったのには感激したなぁ。
ここからは、なだらかな林道となり、蛙の合唱に合わせてハミングとスキップをしながら余裕の下山でした。
若葉と針葉樹の緑にヤマザクラとコブシの色が4色、5色にもなって水彩絵の具で描いたような丹波の山。ため池を通り
過ぎ、東中の集落までは歩かずに高速道路に平行して走る側道を25分かけて高架下の車へと戻りました。
今度は地元の方が「くろずみさん」と呼ぶ黒頭峰と夏栗山に登りに行こうと思います。
記:Fuji (兵庫)




笠形山(かさがたやま)
●コース    瀬加⇒笠形寺⇒笠形神社⇒笠ノ丸⇒笠形山⇒鹿ガ原⇒仙人滝⇒瀬加
         ( 「中高年の山・関西周辺」より)
●コースタイム  4時間
●アクセス   中国自動車道・瀧野・社IC⇒24号線舟坂トンネル

        電車 JR山陽本線姫路駅から神姫バス1時間10分 瀬加行き終点下車 
          神姫(しんき)バス姫路営業所 0792-89-1188

●参考     「中高年の山・関西周辺」

●駐車場    笠形神社の大鳥居の下に10台位駐車スペースあり 

笠形山 周辺 1/75000地図


●笠形山&笠形温泉「せせらぎの湯」

 R175は滝野・社ICを越えたところで県道34に乗り換え、何度か地図で確認しながら、1998年に開通した舟坂トンネルを
過ぎて寺家に到着。笠形神社の大鳥居の下は10台位駐車できます。
2組のご夫婦と同時スタートし、わずかで左に笠形寺を見送ります。天然記念物の樹齢450年コウヤマキに感動。
うねうねの旧参道を登山道が貫いています。棟下の精巧な彫刻が立派な笠形神社の横から、山道に入り杉林の登りで
高度を稼ぎ、最後は丸太を埋め込んだ階段をあえぐと笠の丸で、仙人滝からの合流点です。ここには東屋があり、陽射
しを避けてくれます。一息入れて、目前の笠形山を目指して下ります。鞍部でグリーンエコー笠形からの道と合し、うつぎ
の花に見守られながら最後の登りわずかで、一等三角点の笠形山(939m)です。東屋が2棟あり、ベンチもあります。
人気の山らしく、10人以上の登山者で賑やかです。
天日に照らされながら、なにはともあれ乾杯し、弁当にしました。
ここからは360度の大展望で、兵庫県の山が全て見えるのではないかと思うくらいです。瀬戸内海は霞んで見えません
でした。双眼鏡で見るとお隣の千が峰の頂上に建つ石碑が反射で輝いています。
笠の丸に戻る途中で、同時スタートしたご夫婦に会い、懐かしくお喋りしました。笠の丸から、鹿が原から仙人滝を廻って
もとの大鳥居に戻りました。夏本番を感じる山行でした。
寺家から県道34を姫路方面に3km行ったところに、笠形温泉「せせらぎの湯」(¥600)があります。つるっとした肌触りの
湯でした。

記:リッキーKANESADA(兵庫)




黒頭峰(くろづみね)〜夏栗山
●コース    東中バス停⇒佐仲峠⇒黒頭峰分岐⇒黒頭峰山頂621m⇒夏栗山600m佐仲峠⇒東中
          
●コースタイム  4時間
●アクセス   舞鶴自動車道・春日IC⇒175号線⇒69号線⇒国領温泉⇒東中バス停

        電車 JR福知山線 篠山駅下車 バスorタクシーで登山口へ 
          神姫(しんき)バス篠山営業所 0795-52-1175

●参考     「京阪神ワンデイハイク」

●駐車場   舞鶴自動車道高架下周辺および林道の途中に駐車場あり

三尾山〜黒頭峰 周辺 1/75000地図


●黒頭峰〜夏栗山

 三尾山の南に位置する黒頭峰と夏栗山に登ってきました。地元の人たちには“くろづみさん”で親しまれている山です。
今年は空梅雨かと思えるくらい連日夏日が続き、いっこうに雨が降らないので水不足の心配をしていましたが、珍しく曇
天で遠くに広がった雨雲がせまってくる丹波の6月の日曜日でした。
舞鶴自動車道を春日ICでおり、175号線から69号線で国領温泉を通過。三尾山の登山口まで行ってしまわずに東中バス
停の
農道を舞鶴道の高架に向かって走り、林道へと入って行きます。

黒頭峰は「山と高原地図」には載っていないため、頼りのガイドブックはヤマケイの「京阪神ワンデイハイク」。この本で
紹介されているコースは佐仲峠から黒頭峰と夏栗山を縦走して上板井から宮田へ下るコースの3時間50分です。
しかし、バスの便が非常に少ないためマイカーを利用した私たちは佐仲峠から2つの山を縦走したあと車の置いている東
中へ戻るコースに変更して歩きました。
峠までの林道、だらだら道は
前回三尾山から下った時の、山が芽吹いた季節とは違って夏草がうっそうと生い茂り、道幅
も狭く感じられます。昨夜の雨で流れてきたのかサワガニがたくさん!

うっかり峠を道なりに下ってしまうと佐仲ダムまで行ってしまうので、峠の分岐での道標は見落とさないように、夏草に隠
れたわずかな踏み跡を確認して登り始めましょう。
ルートは次の分岐まで歩きやすい道ですが、ヤブ山で所々雨の浸食で崩れ落ちて危険な箇所がありました。
黒頭峰への登りは急直登で立っているのがつらい程。(笑)白髪岳の登りよりも更に一直線な感じでした。登りきって右へ
二等三角点。一輪のササユリが、うつむき加減に「お疲れさま」と言っているようでした。
黒頭峰を下ると夏栗山への道はクマ笹を
かきわけながらのしっかりした道で、鉄骨の展望台があります。
休憩も束の間、パラパラと降り始めた雨の中を戻りました。赤いテープを頼りに歩いて行くと、一番最初の分岐点に合流。
そこから佐仲峠まで同じ道を復路し、長い長い林道をてくてく歩いて駐車場まで戻りました。
少し道に迷って往復した分を合わせると、4時間半のハードな山歩きになってしまいました。おニューのヌバックのトレッ
キングシューズがドロドロになった一日でした。
佐仲峠の辺りは、雨のしずくと新緑のモミジが目に鮮やかで、秋には見事な紅葉の名所となることでしょう。
今度は三脚を担いで紅葉の季節に訪れてみたい山です。

記:Fuji (兵庫)





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