●回路シミュレータソフトの入手


 ソフトの内容  
 入手先 

●PSPICE Ver 16.6

このソフトはアメリカのCadence Design Systems社(OrCAD社は買収された)が開発している。評価バージョンは無料で配布されている。

半導体メーカが使っているHSPICE等とプログラミングは ほとんど同じである。デバイスのモデリングが正確であれば、かなり正確なシミュレーションができる。

ただし、無料配布されているソフトは使用できるトランジスタ数が10個程度に制限されている。
まず、ダウンロード方法を確認
ダウンロードデータサイズは約310MBです。


https://www.cadence.com/pages/registration.aspx


 トランジスタ技術 10月号(2005年)(CQ出版)の添付CDで入手できます。PSpiceを使ったシミュレーション例の詳細な解説記事が掲載されています。

 DESIGN WAVE マガジン(CQ出版)1月号(2002年)の添付CDでも入手できます。

 書籍 「電子回路シミュレータPSpice入門編」
棚木 義則 編著 CQ出版社の添付CDでも入手できます。( ISBN4-7898-3627-4 )

 DESIGN WAVE マガジン(CQ出版)2月号(2008年)の添付DVDでも入手できます。

(アナログ回路設計統合ツール「OrCAD」)



●Circuit Viewer Ver 4.0

このソフトは日本のマイクロネット社が開発している。評価バージョンは無料で配布されている。大変グラフィカルで使いやすく、わかりやすい。参考書や専門書のちょっとした回路を調べるのに大変便利である。教育用ソフトとして大変有用だと思う。

Ver1.1ではデジタルフィルタ、基本論理ゲート、テスターが加わり多彩なシミュレーションが可能になった。
Ver2.0になってFETや可変抵抗器の追加、FFTアナライザ機能の追加など数多くの機能アップがなされている。またこのVer2.0ではMOSFETの組み込みに、私も少し協力することができました。

Ver2.5Ver2.6Ver3.0 を経てVer4.0 が2008年7月に発売された。

Ver4.0 では主に以下の機能強化がなされた。
計測機器の機能強化-->固定解析ステップ時間機能を使えば、ウィンドウを拡大して細かな波形の変化を確認することができます。
回路図の拡大縮小-->回路図の拡大縮小が可能になりました。大きな回路図も、スクロール無しで表示できます
ディジタル部品の多入力化-->ANDやOR等のディジタル部品を多入力化したり、NOTにはヒステリシス入力や3ステート出力を設定できます。また、小型のサイズも用意して、回路をコンパクトにすることも可能になりました。
インピーダンス解析-->サーキットビューアの周波数アナライザを使い、プローブを回路図上に置くだけで、即座にインピーダンスが求められます。 インピーダンス特性は、複素数表示や絶対値・インピーダンス角表示が選べます。
その他多数の改良があり、詳細はホームページで確認してください。


http://www.micronet.co.jp/cv/download.html

●B2SPICE A/D v5

このソフトはアメリカのBege Bag Software社が開発している。
日本の代理店はCircuit Boards Service , Inc です。

SPICEの開発で有名なカリフォルニア大学バークレイ校(U.C. Berkeley)の SPICE3F5 を拡張した SPICEシミュレータにジョージア工科大学(Georgia Tech.)の XSPICEの技術を導入して新しく開発したシミュレータです。
ディジタル専用モードを備えていますので、高速な論理解析/タイミング解析が可能です。MOSFETはレベル1〜8に対応しており、最新のBSIM3 v3.2 対応モデルも使えます。

回路図の大きさに制限はなく部品数や回路規模の制限もありません。一般向けのStandardが約32000円、専門家向けのProが約49000円と他のSPICEソフトに比べて格段に安い。購入者が学生の場合は Student Pricingで約1/3の価格で購入できる。


http://homepage3.nifty.com/circuitboards/







●LTSpice/SwitcherCAD III

このソフトはアメリカのリニアテクノロジー社が開発している。
高性能なSpice IIIシミュレータと回路図入力、波形ビューワに改善を加え、スイッチング・レギュレータのシミュレーションを容易にするためのモデルを搭載しています。Spiceの改善により、スイッチング・レギュレータのシミュレーションは、通常のSpiceシミュレータ使用時に比べて著しく高速化され、ほとんどのスイッチング・レギュレータにおいて波形表示をほんの数分で行なうことができます。

なんと言っても無料で配布されている上、回路規模の制限がないため、大規模回路もシミュレーションできます。WIN98でも動作します。

Pspice用に作成したCIRファイルを読み込ませて動作させてみましたが動作しました。(全部は確認していませんが)。
最近、人気のあるSPICEシミュレータです。なかなかよくできているソフトだと思います。


http://www.linear-tech.co.jp/company/software.jsp


LTspiceの詳細はこちらから