最終更新:2005年04月15日
すべての作品が短編で無題です
■無題
いつも考えていたこと
言葉はなぜ存在するんだろう?
私の中でくるくると浮かんでは消えて
生きているかのようにうごめいている
言葉はまるで魔術師(マジシャン)だ
■無題
なぜこんなにも苦しいんだろう
遠く離れてしまったから?
生きている限りは会えるはず
そう信じている
信じていれば きっと叶う
■無題
私も あなたが笑ってくれるなら悪にでもなるだろう
■無題
涙は極力見せなくなった
情がもろいのでよく泣けたのに
自分のために 誰かのために 泣いていたのに
強がっているだけなのかもね
■無題
生きている内で泣くことって何回あるんだろう?
悲しいとき 悔しいとき 淋しいとき 痛いとき 嬉しいとき もらい泣き・・・きりがないね
誰かにいて欲しくて1人で泣くけど
誰かが居ても安心して泣いてしまいそう
■無題
眠れない夜 幾度と過ごした
不安と思い出にふけりながら
そうしていつのまにか朝が来る
■無題
幸せって何だろう
夢を追いかけているときが幸せだとか 食べているときだとか
人によってさまざまだけれど
私は「何にも考えなくていいとき」
つまり 眠っているときが一番幸せなのかも知れない
■無題
父の大きな背中を見ながら 自転車の荷台に乗せられて通った銭湯
今でも鮮明に思い出す
もう二度とそんな日はこない
でも小さな子供に戻って もう一度だけ 銭湯に行ってみたいと思った
■無題
母はいつも私を見守っていた
勉強しなさいとか手伝いなさいとか1度きりしか言われなかった
だから 私がいつもかまってもらいたかった・・・でもそれって・・・
母の優しさと これが手口なんだ と感じた
■無題
上の弟は ゲームが普及してから滅多に外で遊ばなくなった
異様に内向的になり 人目を気にするようになった
一人遠く離れた地で 家族との連絡も途絶え
今頃どうしているんだろう
ものすごく心配だけれど 連絡先はわからなかった
■無題
下の弟は 対称的に
やたら友好的で 自分でも「敵を作らないようにしている」と言っていた
普通の高校生で 彼女もいて しかもやたら運が良い
それぞれに悩みはあるとしても とても幸せそうだ
■無題
じいちゃんは私たちが姉弟喧嘩していると
私が悪くなくてもげんこつで叩かれた
いつも弟たちの味方だった
頭に来て「くそじじい!」と本人に向かって言った
そうしてまた叩かれた
■無題
ばあちゃんはいつも楽しい人
訳のわからないことを言ってばかりで面白い
母とも仲が良く争いを好まない
ばあちゃんはいつも私の味方だった
■無題
私は今 気分的にどん底にいる
体も心もボロボロだと気も滅入ってしまう
外見上 何もないように振る舞おうとして
余計に疲れてしまう
無口になったらおしまいだ
■無題
気持ちのどこかでなにか崩れかけているような気がした
気のせいに違いない そう思いたかった
今まで積み上げてきたものなんて
全然なにもないけれど 気が引き締まらない
何となくこの「夏」という時期は 気怠(けだる)さばかりがつきまとう
■無題
時が止まってしまえばいいのに と何度思ったことだろう
でも時は残酷で 時間を刻むと共に
人間(ひと)の生命(いのち)までも どんどん刻んでいくんだ・・・
■無題
小学校・中学校・高校と昔のアルバムを開いてみた
顔も体つきもどんどん変わっているけど
私は私であることに変わりはなかった
■無題
湖を見るのが好きだった
川でも海でも沼でもなくて 湖を見るのが好きだった
霧のかかった湖や 晴れ渡った湖に映る木々の緑が
私の動作を止めてしまうほど 感動的な気分だった
■無題
出会いって信じてる?
いつか夢に出てきた まったく知らない人
現実に会ったりすることもあるんだよね
一生のうちで 何人の人と出会って話すことが出来るだろう
■無題
春は 暖かい光に包まれて 陽気な眠りを誘ってくる
一番好きな季節
春の優しさも そよ風も ちょうど良い眠りに吸い込まれて
何も余計な事を考えなくていい
そんな時間を過ごせるから
■無題
夏は夕焼けが好き
まぶしすぎる太陽は夏の象徴だけど
大きな夏の夕焼けは元気のイメージがあるから
■無題
秋はなんだかもの悲しい
枯れ葉が舞って 木枯らしが吹いて 淋しい気分になる
でも 色づいた紅葉(もみじ)が好き
特に黄色や緑の色の中に 赤い紅葉(もみじ)の鮮やかな紅葉(こうよう)が
とても好き
■無題
冬は寒さのあまり外にあまり出たくないけど
雪で真っ白な銀世界が好き
見ているだけで目が痛くなる
そんな冬の太陽からの素敵な贈り物 いや お詫びの品かな
それがダイヤモンドダストだと私はそう思ってる
■無題
禁断の果実はいろんなところ あらゆるところで熟してる
それに手を伸ばすのか 諦めるのかで
人生が逆転してしまう
悪魔の声が耳元で聞こえ 天使の羽は折れる
そうしてまたひとつ 悪がはびこる
■無題
電話の声が耳元でささやくたびに
なつかしさと愛しさにおそわれる
電話の声が優しいから こんなにも悲しい・・・
電話を切った後にとてつもない孤独におそわれた
■無題
早く会いたいよ そんな気持ちをおさえても
はやる心は止めようがなくて
早く会いたいよ 電話の声が遠く感じても
心は近くにあると思っている
どんなに想っても 叶うことのない恋でも
■無題
人を愛する心は 若いほど自己中心で
歳を重ねるたびに 人を愛する心は 形を変えていくんだ
■無題
恐怖は
「愛する」こと
「愛されない」こと
「淋しい」こと
「恨む」こと
「恨まれる」こと
「信じる」こと
「疑われる」こと
「裏切る」こと
「裏切られる」こと
「妬まれる」こと
そして「同情される」こと
■無題
あなたに会ったときから懐かしさを感じるのはなぜ?
目を閉じれば太陽の香り 草原のささやき
花々が咲き乱れるような感覚におそわれる
どうして?