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かよポエム〜地平線(No.3) 

最終更新:2005年04月15日


見なくなった夢(487) 感傷(486) 恋かも知れないのに(485)
新宿(484) きもち(483) 空気(482)
(462) 勇気(463) 自分の隣にいる人が(464)
時の歌声(465) (466) 雪を見るたび(469)
あなたの声が(470) 探し求める者(471) 夜道(468)
(467) 素敵な思い出だけ(472) 旧友へ(473)
正夢(474) 同情ならいらない(475) 静寂(476)

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■静寂

ふとした事がきっかけで 人はすぐに変わってしまう
変わらずにいられる事の方が難しくて

誤解は 水面にひとつ落ちた波紋のように広がって
時が経てば消えて静寂のみが残る

話せばわかるはずだと言う
でも・・・話しても分からない人もいる

「信じろ」という言葉を発する人は
絶対に信じてはいけない・・・

(2001.6.26)

(476)


■同情ならいらない

同情ならいらないよ 
自分で不幸せだと思ってないのに かわいそうだと思ってほしくないよ
本当にかわいそうな人は全世界にもっとたくさんいるから

他人(ひと)から見れば 強がりかも知れないけれど
寂しさにすがって生きたくない

わかってくれる人が一人でもいれば 幸せだと思ってるから

今しか出来ないことに 一生懸命打ち込む事が出来るだけ
すごく幸せだと思ってるから

(2000.3.15) トップへ

(475)


■正夢

夢であった出来事が 正夢でかえってくるなんて
そんな事が本当にあるんだね
すごく些細な事なんだけど
夢と同じ場面が そのまま繰り返されたから 
とても驚いちゃったんだよ
不思議だね

(2000.3.9) トップへ

(474)


■旧友へ

言葉はわかりやすい方がいい 回りくどい言葉はいらない
遠慮がちに遠回しにいう方が却って相手を傷つけたりする
だけれどハッキリ言いすぎて傷つけたりもする
人によっての感じ方は様々だから 
きっと相手を理解しない限り
どっちの対応をしていいか迷うよね

でも たとえば上流から下流に流れる川のように 
たとえば太陽に照らされた氷柱(つらら)から滴が落ちるように
自然のままありのままの心で
思った気持ちをうち明ければいいと思う
口べたでもいいじゃない?
口がうまい人より きっと信用あると思うよ

(2000.3.6) トップへ

(473)


■素敵な思い出だけ

誰にでも 悲しい出来事あるもの それでも 明日は必ず来る
いつまでも 涙流してられない やることいっぱいあるよ
素敵な思い出だけを 思い出して それだけで強くなれる

誰にでも 嬉しい出来事あるもの 素敵な明日にしたいから頑張る
いつまでも 悩んでられない やることたくさん出来るよ
素敵な思い出だけを 大切にしたら それだけで優しくなれる

誰にでも きれい事は言える それでも自分の中の自分は嘘をつかない
いつまでも 気取ってられない 格好つけてもいられない
素敵な思い出だけを 心に閉まって 自分の足で歩いていける

誰にでも 表裏があるけれど 信じてみることから始めよう
いつまでも 疑っていられない 自分が信じなければ相手も信じない
これからの思い出を素敵にするために 自分自身が変わらなくちゃね

(1999.12.27)   トップへ

(472)


寂しくて 苦しくて 楽しくて 嬉しいこと
それが恋だとは 気がつかず
悲しくて 弱くなって 夢心地 ふわふわして
それが恋だとは 気がつかず
ドキドキと 脈打って そわそわで 落ち着かなくて
それが恋だとは 気がつかず

(1999.11.22)   トップへ

(467)


■夜道

手を伸ばした その先には夢のかけら 拾い集めて
寂しくても 気のせいだと強がりを言う 君の背中

いつまで続く長い道の果てに
星を数える君の思いを抱きしめて歩いて行く夜道

生きてるから 悲しいこと 苦しいこと あって当たり前
生きていれば 楽しいこと 嬉しいこと 見つかるはずだよ

 

(1999.12.2)   トップへ

(468)


■探しもとめる者

深い谷の河の流れから 朝もや立ちこめる夜明け

流れゆく雲 落ちてくる木の葉 遠く見える人影 旅人の夢路
森を抜けて行く 朝もやと新緑もまぶしい 
でも 寂しいの あなたがいない事

鳥のさえずりが響いて 風が叫んでいるの さみしく
日が昇れば明るい陽差しがやさしく 私を包んでくれるでしょう

探し歩く者よ 何が見つかるの?寂しさを隠して 歩くのは何故?

丘に寝そべる 夕焼け見ながら 赤い夕陽は今 私を照らしてる
涙こらえても 溢れてくる 孤独を感じてる
でも 寂しさは 自分を強くする

夢の中ではいつも逢えるの 風に思いを乗せて運んで欲しい
また明日には新しい風の声が 私にささやいてくれるでしょう

探し歩く者よ 何を見つけたの?寂しさを隠して歩くのは何故?

(1999.12.27)   トップへ

(471)


■あなたの声が

ただ私は あなたが好きで でも あなたの気持ちはわからない
わかりあえるはずと 信じて待ってみよう いつまでも

遠く離れた2人の距離が 月日が経つたび不安になるよ
声が聞きたいのに 時間さえ合わない 悲しいよね

朝 電話が鳴ってる音が 聞こえなくて出られずにいた
声が聞きたければ 時間合わせないと 聞けないのね
 
今 目覚める 深い眠りが 今 目覚めた 深い闇から 
夢の狭間にいた 私を揺り起こす あなたの声

(1999.12.7)   トップへ

(470)


■雪を見るたび

雪が舞い散る夜 窓を開けた
白い白い粉雪 地面に降り立つ
ずっとそれを眺めてた

ふわりふわりと白に白を重ねて
降り積もっていく雪
あなたとの思い出のように
どんどん積もっていく

雪が降ってくるたびに あなたのことを思い出す
あなたに会えて良かったと・・
あなたを好きになって良かったと・・・

(1999.12.6)   トップへ

(469)


広大に遙か彼方まで広がる海 
青く底知れない奥深さを持った海
風に波を起こし 太陽にはキラキラときらめく海

どんなに辛くても どんなに悲しくても
見ているだけで自分が小さな存在であることに気がつかされる
こんなに小さな事で悩んでいたのか と思う
そんな心の大きさを持った海

嵐の時の荒れ狂う激しさを持ち合わせ
普段は穏やかな包み込むような優しさを持っている

今はただ波に身をゆだねて 海の底まで漂っていきたい

(1999.11.13)   トップへ

(466)


■時の歌声

寒さ厳しく雪降りつもる日
コート 襟をたてて 手をこすり合わせている
あの白い雲から 雪達の戯れ
舞い落ちる雪は白い紙吹雪で 見上げてる空に今 吸い込まれていきそう
毎日たくさんの 夢を見て暮らしている

静かに流れる「時」の歌声が 私に教えている 導いてる 囁きながら
夢だけはなくしちゃいけない どんなに辛いと思った時でも
心のゆとりをもって 気持ち和ませ
寂しい気持ちを緩やかな 風に乗せて 飛んでいく 飛ばされていく
遠い遠い 風に乗りながら どこへ行くのかわからないけれども
凍てついてる空気が白い並木道に降り注ぐ夜明け

きっと優しい風 吹く季節に変われば
もっと素敵な事 巡り会う気がする

静かに流れる「時」の歌声が 私に教えている 導いてる 囁きながら
生き急ぐ事は 悪い事じゃないけれども いいことでもない
心の速さを少し 気持ちゆっくりと
悲しい気持ちを緩やかな 波に乗せて 飲んでいく 飲まれていく
遠い遠い 地平線の彼方へ どこへ行くのかわからないけれども
弱い朝の光が 遠い地平線に降り注ぐ夜明け

きっと優しい風 吹く季節に変われば 
もっと素敵な事 巡り会う気がする

(1999.11.2)   トップへ

(465)


■自分の隣にいる人が

人は 一人でいると
強がっているようで 実際はとても弱い
だから自分に優しい人に甘えたくなるし 頼りたくなる
自分を叱ってくれる人を 疎ましく思うようになる

弱っている時は自分の気持ちが どっちつかずで
自分に優しい人に対しては
それを「好き」と勘違いしたり 「恋」だと思ったりする
自分を叱ってくれる人を 遠ざけようとするようになる

人は 一人でいると
時折 寂しさに押しつぶされそうになって
自分自身の弱さを 知ることになる
そんな時に限って「好き」と「恋」の勘違いが
多いのかも知れない
優しいだけでは 人を駄目にしていくのに・・・

だから・・・自分の隣にいる人が
自分のためを思って叱ってくれる人であれば
それでいいんじゃないのかな

(1999.6.15)   トップへ

(464)


勇気

何もかも嫌になったり 何もかもうまくいかない時
人が言った言葉に腹を立てたり 
自分が言った事で自己嫌悪になったり・・・

捨て鉢になった方が楽だから ヤケをおこす事もある
人に八つ当たりしたり 物にあたったり
楽な方へ 逃げる

何で嫌なのか 何でうまくいかないのか
自分の意志を伝えずに 一人で怒っていることもある 
不満なら自分から変わらなければいけないと思うし
自分から疑問点を聞かなければ伝わらない

思ってるだけでは 何も進まない
うまくいかない事には必ず原因があって結果がある

たった少しの勇気で いくらでも自分は変わる事が出来る
たくさんの勇気で もっともっと自分は変われる

(1999.1.27)   トップへ

(463)


■雪

あなたの後ろ姿を見ながら いつも歩いてた
あなたの背中に 雪が舞う 夕暮れ
雪は紙吹雪のように 舞っていた・・・

あなたの足跡を いつもなぞって歩いてた
あなたの背中に 雪が舞う 夜更け
宇宙空間にいるかのような気分で
あなたに 巡り会えるのをずっと待っていた・・・

そんな気持ちにさせる冬がまたやってきた

 

(1998.11.25)  トップへ

(462)


■空気

会話を重ねるたびに だんだんと惹かれていったの

自分自身がすごく自然でいられることに

あなたが空気のような存在で

あたりまえのようにそばにいる

20003.2)  トップへ

(482)


■きもち

口唇重ねるたびに どんどん好きになっていく

自分自身がすごく小さな存在に感じたときに

たくましい腕であたたかく包んでくれる

甘えるだけじゃなく 厳しいことも言ってくれる

さびしいから誰かにいて欲しいんじゃない

あなたじゃないとダメなんだ

20003.2)  トップへ

(483)


■新宿

人の波に逆らって ゆっくり歩いた新宿の街

人ごみにまぎれて探したあなたの姿

こんなにも人が多い中で それでもあなたのことが分かった

 

2人で歩いた新宿の街

ネオンが明るくまぶしくて 空気もかなりにごってて

それでも冷たい風は心地よくて

 

電車に揺られて外を見る

何気ないことがきらめいて見えた新宿の夜

20003.)  トップへ

(484)


■恋かも知れないのに

近づいてはいけないと 思えば思うほど惹かれる

相手がいると分かった時に

想いを封じ込めようと 諦めようとした

 

心は苦しく切なくなって 日に日に辛くなっていく

相手の幸せ願うなら それでいいんだと思い込むことにする

 

自分の心に嘘はつけないけれど

誰も傷つけたくない 自分も傷つきたくない

それが恋かも知れなくても

きっと すぐに忘れるはず

20003.)  トップへ

(485)


■感傷

風が冷たく吹いてくる

強い向かい風に立ち尽くすとき

コートの裾がはためいて

何気ないことなのに

なんだかとっても切なくなって

 

雪がひらひら舞い降りる

空からゆっくり降りてくる

すごくきれいな風景なのに

なんだかとっても切なくなった

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(486)


■見なくなった夢

暗闇に立たされて もうどこにも行けなくて

1歩も動けずにしゃがみこんで

ただただ静寂と何もない場所

無が支配する世界

不気味なほどの静けさで

見えなくて聞こえなくて声も出ない

心細くて泣きそうな私と ただの暗い闇

そんな夢から目覚めた朝は

いつもと何も変わりないのに すごく心が泣いていた

 

あなたと出逢ってから見なくなった夢

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(487)