9月上旬


<9月1日・水>
◇ というわけで「岡本太郎の本 呪術誕生」(岡本太郎、みすず書房 3000円)、「岡本太郎と横尾忠則」(倉林靖、白水社 2800円)をさっそく買ってきた。ほかに「あずみ 15」(小山ゆう、小学館 505円)、「ラブマスター× 3」(安野モヨコ、宝島社 810円)も。

○ というわけで、またまた久しぶりに日記だけ更新。書評とかって時間がかかるんだよなぁ。あんまり星取り表みたいなことは書きたくないしねぇ……。


<9月2日・木>
◇ なんだかひたすら眠い。眠いと言うより、浅い疲れが残るという感じか。ビタミン不足なのかな。野菜ジュースでも飲もう。

○ 仕事で結局、翌朝帰宅。でもメールを書いたり、いろいろ。

○ しかし、ホントに「未来少年コナン2」ってのやるんでしょうか? とほほ。


<9月3日・金>
◇ 会社で仕事をしていたら、明日のおもしろそうな催しものへのお誘いが。というわけで、朝まで仕事をして帰る。

○ そういえばこの間「日蝕」(平野啓一郎、)を読み終わった。これファンタジーノベル大賞に出せばよかったんじゃないか、というのが正直な感想ですな。こういうただのお話では、大賞とれたかどうかわからないけれど。


<9月4日・土>
◇ というわけで、2時間ほど寝て下高井戸へ。アーティスト、八谷和彦氏のエアボードの実験である。都築響一×八谷和彦×住倉佳樹のトークショーは、都築氏のペースで進行。やはり打ち合わせなしというのが響いているのか? ともあれ、発言数は少なかったものの「暴走美術」というようなフレーズをつくっちゃうのはさすがである。こういうところは住倉原稿とも共通するところとだと思った。

○ 肝心のエアボードは、写真だけ見ていたαよりもはるかに洗練された形になっていてちょっとビックリ。まあ、スリッパ型を洗練というならだけど。でも、ラジコンでもエンジンをかけることができるとか、結構男のロマンのツボを抑えているところはバッチリ。エンジンをかけるとものすごい音がして、エアボードは楽器であるという、八谷氏の言葉を思い出す。同時に、昔の人は空を飛ぶってことがこんなにうるさいってこととは思わなかったに違いないという、宮崎駿のセリフも。実験そのものは、ボードの後ろ側が微妙に浮いたという感じ。俺的にはそれでもう十分だった。もちろん、あれでふらふらと浮けたらもっと楽しいだろうけれど。是非、今後も完成にむけてがんばって欲しいものである。そういえば八谷氏が「タイヤって偉大だ」と言っていたのもまた印象的であった。

○ それから、新宿で買い物して、会社に立ち寄り、巣鴨の又来屋でメシに下鼓を打って帰る。激しく眠いので昏倒する。


<9月5日・日>
◇ 日中は力つきたのでひたすら寝る。それからむっくりと起きて「アイズ・ワイド・シャット」を見に行く。

○ 最終回で立ち見ほどではなかったが「山田くん」の初日よりもずっとお客は入っていた(笑)。技術的なことは全くさておき、そもそも宣伝されていたように「性」の物語であったかどうかは、一考の余地があるだろう。むしろ妄想と運命についての映画のような気がするのだが。それを語るきっかけ、動機として性を利用しているのではないか。ともかく、初見の段階では完全にキューブリックとのとんち合戦にあっさりと負けたかんじである。くやしい。

○ ところで、主人公が知ったパスワードのフィデリオ。これはベートーベン唯一のオペラでもあるが、演出上重要なのはその台本作者エマニエル・シカネーダーではないだろうか。シカネーダーはモーツァルトの魔笛の台本作者でもあり、つまりメーソンリーなのだ。仮装パーティーの猥雑さと、秘密結社的要素は、むしろシカネーダーに求めることが可能のような気がした。


<9月6日・月>
◇ まじめに闇のお仕事の日。上井草から市ヶ谷をまわり、新橋方面へ。さらに帰宅後、ダッシュで浜松町方面の仕事も。それから一番急がなければならない市ヶ谷の仕事を朝まで・やっとページメーカーの使い方が分かってきた。しかし、とぎれることなく忙しいなあ。

○ カントリー娘のスキャンダル。コンマ以下程度の理由で、妙に気になる。


<9月7日・火>
◇ 大学の同級生同士がついに結婚。それをいきなり知らされて猛烈に驚く。どうやらボクは2次会の司会らしい。しかし、運命とはよくわからないものである。共通の友人である女性(既婚)は、その状況を説明しない2人の様子になんだかすっきりしないようである。ともかくその奥さんの旦那(先輩)に情報収集の上、本人たちにお祝いの電話。女の子の方はかなり嬉しそうだった。


<9月8日・水>
◇ 


<9月9日・木>


<9月10日・金>
◇ 松ケ谷へ。相変わらず上野から中途半端な距離で面倒くさい。それから、浜松町方面へ。


<9月11日・土>
◇ 幸い予想以上に早く退院できた母の退院祝いのために帰省。新幹線で少し闇の仕事をすすめるが、あまりはかどらず。

○ 自宅の液晶プロジェクターで、「2001年宇宙の旅」と「ムトゥ 踊るマハラジャ」を名場面集的に見る。堪能。夜はワインで酩酊して、案の定轟沈。


<9月12日・日>
◇ 昼食後、東京へ戻る。ビデオで「ネオランガ1、2」「機動戦士Zガンダム6,7」「帝国の逆襲 特別編」を借りてくる。OAのほうは最終回間近で盛り上がっているが、これほどちゃんとしたお話だったとわ。「ガサラキ」と比較するとおもしろいかも。


<9月13日・月>
◇ 「少女革命ウテナ」「アキハバラ電脳組」の劇場版を見に新宿に行く。しかし、平日の午後なのにあれほどお客が入っていようとわ。もちろんお客の大半は、制作者が想定していたような人たちである。

○ 「ウテナ」は、悪くない。でも、切れ味はあきらかにテレビのほうが上。もう何度か見ればまた新しい印象にもなるとは思うが、なんだか制作者が迷っているようなそんな印象もある。帰宅して、コミカライズ版というか、さいとうちほ版を読む。こちらのほうがお話の論理はちゃんと構築されていた。ただ、このようにシナリオがなっていなかったから映画版はダメというとこでもないのが難しいところ。

△ 「電脳組」は、逆に好印象。桜井明弘(こんな名前だっけ?)監督のリズム感がいいかんじ。正統派アイドル映画だと思う。だから、出演するアイドルが嫌いな人には向いていないけれど。でも、何も知識のない僕が、登場人物に好感を持ったわけだから、やはりアイドルイたちの魅力はしっかりとフィルムに定着されていたと思う。


<9月14日・火>
◇ 


<9月15日・水>
◇ 闇の仕事。呻吟する。


<9月16日・木>
◇ 結局、徹夜でへろへろの状態になる。明け方に思いついたように、「ニーチェ入門」(竹田青嗣、ちくま書房 680円)を斜め読み。


<9月17日・金>
◇ 明け方につい轟沈。闇の仕事はあと一歩で完成せず、まあいろいろと手を尽くして、夕方までに完成にこぎつける。それから本業で明け方まで。その途中で、ノートパソコンの電源が落ちて、そのまま復旧しなくなる。めずらしく仕事の原稿をFDに入れていたので、大事には至らなかったが……。必要なファイルもあるから直さなければならないが、やはり新品を買うべきだろうか。

○ 部屋が激しくきたなくなって、3日前に部屋の中で行方不明になった鍵が見つからないありさま。やれやれ。


<9月18日・土>
◇ と、いうわけで月曜日まで高飛びします。サイコガンダムと戦ってくる予定。


<12月29日・水>
◇ 9月に某所へ高飛びをしていらい、久しぶりの更新である。しばらく更新を休んで、来年には新しい体裁のホームページとして再スタートしようかと考えている。ともかく、当面の目標は年末に抱え込んだ闇の仕事を片づけることである。思うこと会って、スポーツノインフィクションなどを読み始める。

○ 昨晩は新宿でさんざんと飲む。関係者の方、お疲れさまでした。