99年7月上旬


<7月1日・木>
◇ なんということもない1日だった。帰宅して「天使になるもん」「星法天使エンジェルリンクス」をビデオで見る。ふーん。

○今日、更新しないとまたすぐ挫折したといわれそうなので、更新しておこう。大泉実成と水木しげるのメキシコ旅行本「水木しげるの大冒険 幸福になるメキシコ」(祥伝社、1500円)読了。


<7月2日・金>
◇ ビデオでだいぶ前にOAされたはずの「山田くん」特番を見る。富田靖子が出演している。キミは逆シャア特番にでて、シャアの赤い正装をもらってよろこんでいたね、そういえば。それにしても山田くんは、ヘンに自己言及的なフレーズが多くて、コピー的には一番目だってほしい言葉が目立たないという失敗をおかしているように思う。

○ 「宇宙戦艦ヤマト伝説」(安斎レオ編、フットワーク出版社 1800円)読了。ヤマトを語る難しさを考える。一言でいうなら、ダメな部分までまるごと引き受けてこそのヤマトではないか、と。そのほか「ONE PIECE」「るろ剣」を読む。「ジェネレイターガウル」をつらつらと見る。基本的によくできてる作品だけど、ではなぜここから「先」に進めなかったのかを考える。


<7月3日・土>
◇ 夕方から会社で仕事。なんとか終了。帰宅してLDで「暗黒神話」を見る。昼間は惰眠むさぼりモードに突入していたので、今日は何もしていない。

○最近気になること。
子供が「秋本康なんかダッセーヨナー」と言う、自己言及CMを是非作ってほしい。


<7月4日・日>
◇ 昼に目が覚めて、録画しておいた「おじゃ魔女どれみ」を見る。おもしろいけれど、どうも30分をかけてお話を3煮詰めていく、そのプロセスが弱いように思える。それが、ココゾという時に魔法を使うシーンにしてもカタルシスが足りない感じにつながっているような。一話完結のスタイルに近いにもかかわらず、1話の中で要素が多すぎるのかもしれない。いや、楽しんではいるんだけどね。

○ 東芝の例のページを見たり、めずらしくインターネットの本などを読んだり。あとはつらつらと読書ページの更新も。これまでに読んで日記に書けなかったようなものも7月扱いで並べてしまった。


<7月5日・月>
◇ 夕食を食べた後、うつらうつらしていると、新宿方面からお誘いの電話。そのまま出かけて、飲んでしゃべって、雨の中終電で帰宅。話題は、政治、アニメ、特撮など30歳前後の男性なら興味のありそうなことばかり(?)。そういえば、女性の話はなかったなあ(失笑)。
帰宅してビデオを回しながら、「ミト2」の初回を待っていたが、映画「バッファロー'66」の特番で1週遅れになったもよう。この特番つい見てしまったがなかなかおもしろかった。

○  「週刊ダイヤモンド」を買う。おお。浜松の企業、アルモニコスの小寺敏正社長が登場しているぞ。ますます商売繁盛の様子である。それから東芝関連の記事なども。

○ ひさしぶりに日記を書き始めたわけだが、いぜんほど世の中のことについてコメントするという気力が失せつつあるようだ。理由はいくつかおもいつくのだが、最大の理由は、似て非なることにエネルギーを多く使っているからだろう。その反動で、世の中のこととかについて考えることがひどく億劫になっているのであった。そんなことをつらつらと考えつつ、読んだ本の更新もしない。
 もともとボクは、驚きが足りないというか、スロースターターというか、わりとなんでも流してしまう傾向にあるので、いったんこういうモードに入ると、無関心とはいわないが(テレビはいつもつけっぱなしで、ニュースも含めてできるだけフォローはしているが)、「どうでもいいじゃん」という態度になってしまうのである。まあ、ひさしぶりにのんびりして弛緩しているだけかもしれないけど。

○ 東芝の問題について。あれでは東芝の評判は下がるでしょう。以下はあくまで一般論だが、クレーム処理の何割かはまず「相手の話を聞く」ということからはじまると思う。相手がしゃべりたいことをおおむね吐き出せば、それで解決する問題も少なからずあるだろう。たとえ、平行線の話題でも頭ごなしに否定されるのと、少しずつ話をつめていって、わかりあえないことを確認するというのではぜんぜん違うのである。
 まあボクは、ああいう応対をした個人を問題視することはあっても、東芝の問題とは考えないというタイプではある。だって、そうした不愉快な人間がいるという事実は、東芝の人全部がそういうひとであると断言するに足る証拠ではないからだが。別に、東芝の肩をもつわけではなく、集団と個人の関係のとらえたかがこうだという例としてあげたまでである。

△ やはり、アクセスログを解析すると、森山さんの日記からの来訪者が多いなあ。完全復活か?の記述とリンクどうもです>森山さん


<7月6日・火>
◇ 夕方から一杯会。調子に乗って、冷酒飲む飲む。いやー、おもいっきりエンジンかかっていろいろしゃべったはずなのだけれど……。

○ どうやら帰宅して、ファクスで送られてきた資料などを読んだらしい。


<7月7日・水>
◇ というわけで、昨日のツケが……。午前中は地獄でした。よくいるでしょ、深夜の繁華街に飲み過ぎでアオい顔してヤバそうな状態の人が。私は昼の12時、新橋でそういう状態でした。まあ、その顛末をこれ以上書くと、自分がかわいそうになるので、書かない。家族とかが心配すると困るしね。

○ それでも、午後にはなんとか復活の兆し。せっせとお仕事をすすめ、途中で移動し、フニャララララでフニャララララな相談も。あとは、打ち合わせという感じで「フリーのフリーたるあり方」などについて話をしたり。えらい消耗しているので、「Game Wave」を見て寝る。


<7月8日・木>
◇ 午後から翌朝まで仕事。

○ 最近、朝日新聞の「ののちゃん」にコンビニ店長として、ジブリのPD鈴木敏夫氏が登場している。まるで犯罪者のように見える特徴の捉え方は、さすがである。しかし、大朝日の読者の何人が鈴木氏だとわかるのだろう。


<7月9日・金>
◇ 会社に行く前に新宿に立ち寄り、いろいろとお話など。仕事を終えて帰宅後、ヒゲを見る。ボルジャーノン、カッコいいぜえ。カプルなのに次は「ザク」にならないところがイイよね。しかも、クラッカー使ったりして。

○ 「日経WOMAN」を読む。オレが女性だったらとてもこの本を電車とかでは読めない。ページをめくっていると、自意識が強すぎるけれど、自分ではそれに気づいていない(鈍感な)人が読者像として浮かぶのは、なぜ? 田勢康弘論説副主幹のオヤジ臭いエッセイもなかなか笑える。知人曰く、どこかの暇な老人が新聞の投書欄に書きそうなテーマである。


<7月10日・土>
◇ 夕方から会社へ。途中で、神保町に寄って、「ブレンパワードスパイラルブック」の売れ行きを確認したり。いしいひさいちの「大問題」シリーズをまとめて購入。それから「『もののけ姫』から『ホーホケキョ となりの山田くん』へ」(中村健吾、徳間書店 1200円)も。こちらはすぐさま読了。スポーツ新聞の読者に向けて書かれたこと、日本テレビ系列なので基本的にパブであるといったことから、その程度の内容だけれど、一応の記録として買っておく意味はある。

○ 最近、うまいけど、うっとうしいなとも思うのがナンシー関のコラムだったりする。
簡単に言うと、芸能人のポジショニング(居方)について語ることそのものにボクが飽きたのである。ある人の比喩を拝借すると、人生にはさまざまな「リーグ」がある。多くの人はそこに所属しながら、リーグでのランクをあげたり下げたりしていくのである。
 そのときに、中堅より下という生き方はそれが望んだものでも、不本意なものでもあきらかにある。そういう「平均的」な人々の各リーグにおけるさまざまなサバイバル術を、自分(ぴょん太)がどれほど笑えるというのいうのだろうか。
 ナンシー関は確かに才能がある。しかし、その目線だけ借りてきて、さまざまな芸能人のポジショニングを、僕自身が笑うことはもうできない気分になってしまったのだ。わらいつづければ、さすがにただでさえ加速度的にタレントを消耗していく世の流れに協力しすぎていることになるだろう。自分だって一山いくらの人間なのに、ね。そうなると自然と、どうポジショニングをとろうが別にいいじゃん、つまらないコントにお愛想わらいすをすスタッフがいたっていいじゃん、仕事なんだから、何をネチネチと見ているのだろうかという気になってくるのである。まあ、ナンシー関も仕事でつっこんで、仕事で書いているんだから、こういうことを書かれても不本意であろうが。