1999年4月


<4月1日・木>
◇ ついに4月である。久しぶりにゆっくり寝ることができて、ちょっと体調が戻るモノの、鼻風邪と花粉症のダブルパンチの威力は大きい。


<4月2日・金>
◇ ずいぶん久しぶりの更新になった。まあ、いろいろあったというほどのものはなくて、たんなる怠惰がその理由の半分であるが、日記をやめるつもりはさらさらないので、できれば週一度ぐらいのペースでまとめ書きするようにでもしようかと思う。とりあえず、今日は朝から浜町で仕事をして、浜松町に周り、最終の地下鉄で帰宅。ビバップを見ながら、「∀」の特番を見逃したことを後悔する。きっと、マイケル富岡と内山君が出演したVガンの特番みたいに隔靴掻痒なデキであったにちがいないと自分を慰める。

○ 夜はなんだか眠れなくて、CDで木下牧子の合唱曲集を聴きながら「舞姫通信」(重松清 新潮社 552円)を読む。けっこうこの組み合わせは合うので、ワインを飲みながら、つらつらと過ごす。明け方に、学生時代に歌った曲がCDから流れても、とっさに歌詞すら追えないことがあることに改めて気づく。ボクはもともと、物忘れが激しく、以前の会社でも「若年性アルツハイマー」と先輩にどやされていたぐらいで、それは俺的には極当たり前のことなのだが、やはり記憶の欠落が、CDという音の記録と対比されるとき、それは単なる物忘れ以上に、自分の中から過ぎ去っていった時間と非常に重なり合っていることを思い知らされる。そして、ワインのせいもあって、おセンチになってみたりもする。(一文が長すぎ)

○ 「クローディアの秘密」(カニスバーグ 松永ふく子訳 岩波書店)読了。いい話であった。語り手の選択が効果的であった。大貫妙子の「メトロポリタンミュージアム」のモトネタが、やっとわかった。もともとあのアルバム「Coming soon」は、児童文学などをベースにした歌ばかりのアルバムだったが、「メトロポリタンミュージアム」はその歌が「みんなのうた」で流れたことから、そのモトネタについて深く考えたことがなかった。児童文学ファンにはあたりまえのことかもしれないが、俺的にはちょっと発見であったので書いておく。


<4月3日・土>〜<4月10日・土>
欠番