99年1月下旬


<1月21日・木>
◇ 翌朝方まで仕事。

○ 思うことあって、いまさらながらウルトラランキングと、Readme!に参加する。別に対した理由はない。まあ強いて理由をあげるならば、開設当初を覗けばほとんど宣伝らしい宣伝もしていないし、リンク集的なモノにも猿人、Yahoo、NTTディレクトリ(だったかな)ぐらいしか登録しなかったので、まあこのヘンで自分の励みにする意味でも、ちょっと今までとは違うところにチャレンジしてみようか、ということである。とりあえず、ウルトラランキングのアクセス解析は楽しんで使ってます。ランキングにはあまり興味がないし。


<1月22日・金>
◇ 昼過ぎから仕事で相模原市。思ったよりはやかったので、駅前で読書しながら昼食。「所有せざる人々」(アーシュラ・K・ル・グィン 佐藤高子訳、早川書房 680円←といっても人から借りた本である)、「もてない男 −恋愛論を超えて−」(小谷野敦、筑摩書房 660円)を読了。

○ 仕事を終えて帰る電車の車中、少ないバッテリーを気にしながらも、めずらしく仕事をすすめる。をを、まるでモバイル人間のようである。とはいうものの、別に携帯につなぐわけもなく、ただひたすらカチャカチャとキーボードを打っていただけ。

△ アクセス解析にInfoseekが2つ登場していた。それぞれの検索語は、一つは「福田和也、サンプリング」もう一つは「奥菜恵、妊娠、事実」。後者のひとはものすごくがっかりしたのではないだろうか。←ってこんなことを書くから、またよぶんなヒットを誘発するのだ。


<1月23日・土>
◇ なんつーか、今週も見て思ったのだが、カレカノ、監督が替わった瞬間からダメでは? ものすごくがっかりしているオレ。夕食は巣鴨でじょっぱり鍋。美味。

○ 「TALKING LOFT Vol.2」を読んで思ったこと。
・崔洋一監督が「もののけ姫」を見て、「世界のありとあらゆる困難を1本に押し込めようとしている。」「当たり前の話をくどくどわかりやすくやろうとしているから」と、イライラしているのはすごくよくわかる。特撮を多用としたハリウッド映画は別にしても、基本的に「世界を切り取る」実写映画と、フレームの中に「世界を作り込む」アニメでは、そこで何を描く(描ける)かという姿勢そのものが違うということが、崔監督にイライラを生じさせている根本的な原因だとは思うのだが。
・「このエロマンガがえらい」について。「サブカルの文脈でエロマンガをほめる」というのがそんなに悪いことなのか? まあ、「ジャンクなものを無責任にほめるが本来的に作品を愛していないので、時期がくるとすぐ「もう古いよね」と切り捨てる」イナゴ系」の人・マスコミ(広告代理店?)も世の中にいるので、そういうことに対して、ジャンルを深く愛している人が怒るのはよくわかる。でも、サブカルの文脈でほめるというのは、各人の愛し方の問題なので、別にいいじゃんと思うのでした。
 それに、そもそも枡野氏はサブカルの人(特殊歌人)ではあるが、マンガをほめるときは別にサブカルの視点で論じてはいないのでは。まあ、これについてはご本人もあちこちで反論しているようであるが。
・ツルシ編集長はまだだいぶご立腹のようですなあ。シツコイともいう?  

○ アニメ批評創刊準備号を買って思ったこと。
バイアグラネタはご愛敬としても、アダルトアニメをちゃんと取り上げているのはいい。でも、普通の作品よりも制約が多い、とスタッフが感じているようでは、やはりアニメ表現における風穴にはなりえないだろうなあ。どうやら、ポルノ映画みたいにはいきそうにない。

 B☆B氏のガサラキ評。「きれいな作画に裏打ちされた、過剰な説明を廃した抑えた演出→メディアミックスに有効」という論理は???。この違和感を説明するには、俺的メディアミックスの定義と、解釈が必要なのだろう。あまり精密ではないが、メディアミックスとは畢竟、一つのキャラクター・世界観をさまざまなメディアで展開して、一つのメディアだけでは生じないような大きな市場に育てるキャラクター・ビジネスの手法、とでもいえばいいのだろうか。ここに「物語」がからんでくると問題はちょっと複雑になると思うのだが、基本はそこにあると思う。
 では、ガサラキの「抑制された演出」というのはメディアミックスのために選ばれた手法であろうか? 例えば、あとで「物語」を確認するためにフィルムブックを買わせるための仕掛けとして「抑制された演出」をしているのだろうか? 
 抑制された演出は抑制された演出にしかすぎない、というのがボクの解釈である。スタッフは、あからさまに語らなくていいことはあからさまにしない、という普通の演出術を行使しただけなのではないだろうか。メディアミックスを前提とした、作品が1メディアだけで完結しているとは思えない作品も昨今は多いようだが、ガサラキはフィルムを見れば、物語に必要な情報はちゃんとわかるようにできている極めて正統派のアニメであると思うのだが。(これは裏設定がわかるかどうか、ということではないことを、念のために書いておく。あくまでも「物語」についてである)。

○ ピカチュウの一件で気になるのが、フランスにあるという「パロディ法」。ここでそもそも「パロディ」をどのように定義しているのか、というところから、この問題を考えたいと思うのだが。しかし、仏蘭西にいきたしと思えど、仏蘭西はあまりに遠し(←わざわざ仏蘭西にいく必要はないって)。

○ 宿題がでたので、弘兼憲史について考えることにする。


<1月24日・日>
◇ 夜更かししたので午後までぐっすり寝てしまう。雨の中、新宿へ出かけて、それから会社に。仕事が終わって明け方に帰宅。

○ 「カリスマ」(佐野一眞、)を読み始めたら、めっぽう面白い。とりあえず、最優先読書図書に認定。


<1月25日・月>
○ 在宅勤務の日、とかいいつつダラダラ寝る。

○ 夕方から早稲田方面で、一杯会。焼き肉、英国風パブとビール一本槍。それにしては、結構酔ってしまって、帰宅したあとで意識を失う。


<1月26日・火>
◇ はっと気づいたら、明け方の4時半。どうやら、夕べはそのまま轟沈したらしい。まあ、いいやと思ってテレビを消して、寝直す。「宇宙海賊ミトの冒険」を見損なったのが残念。しばらく寝てからそれでも、目を覚まして、「新機動世紀ガンダムW エンドレスワルツ 特別編」を見る。まあ、可もなく不可もなくかな。
 個人的には「ガンダムW」の旧ガンダムのサンプリング加減というのはそれはそれで愛していたし、そのさじ加減さえ間違わなければ(つまり、実際には間違ったわけなんだが)けっこう楽しいアニメになったハズだといまだに思っている。あれは、ガンダムというより'90年代のシリアスなスパロボなんだよな。だからシリアスな描写とケレン味のギャップがあればあるほど、いい。おそらくGガン以上に。

○ 在宅勤務などをしながら仕事の段取り。今週来週はけっこう忙しくなりそうな気配である。たまたま、電話をかけた方が、実はこのページを覗いてくださっていることがわかり、恐縮してしまう。、

○ ここ数日、なんとなくビデオで「ZZ」をつまみ食いするように見ている。当時はもちろんものすごく嘆きながら見ていたのだが、今になると、わかることもあるという感じ。しかし、'80年代のあの感じってのは、ずばりボクの思春期だから、この時期のアニメを見ると恥ずかしいし、懐かしい。なお、ルー・ルカの足、エルピー・プルの「ぬるい」というセリフはやはりイイかも。(断言しないのはテレだね、こりゃ)。
 明け方にテレビで上映されていた「エド・ウッド」を見て、感激を新たにする。


<1月27日・水>
◇ さっさと帰宅しようとおもいつつ取引先の人を夜メシに誘い、そのまま朝5時に。話題はなんだったかなあ、任天堂とか手塚治虫とか。そういえば、池袋のエグザスの話題は出ずじまいだったような。それから、この日記の更新日時がまだ98年であることを指摘される。

○ 不思議なメール届く。詳細はいずれ。


<1月28日・木>
○ 五反田、恵比寿で仕事をこなしてから会社に上がる。来週がメチャクチャ忙しいことが発覚しつつあるので、カフェインの錠剤とかいるかなあ、などとよしなしごとを考える。


<1月29日・金>
◇ 飲み会に出かける。酔っぱらって例のごとくアニメ話で暴走。「げんじ通信あげだま」とかが話題になる。 


<1月30日・土>
◇ ちょっとまとまった仕事があったので、在宅勤務のはず。これからしばらくは、仕事漬けかも。


<1月31日・日>
◇ 在宅勤務と会社。