2000年10月上旬

10月1日(日)j

■ 夕刻から某所でオメデタイパーティ。ホストの人柄というべきでしょうか、エラい人が大勢いましたので、ペーペーのワタクシはたいそう緊張しました。2次会はカラオケ。カラオケ装置でmp3の自前カラオケを鳴らすというのは確かに楽しいかも。いろいろな情報を小耳に挟んだり。あー、そういえば日記再開したんですか? とここで尋ねられたが、もちろんそのときの返事は「また、中断してます」でした。おそらくその方は、愛蔵太氏からリンクされた「本当は怖ろしいい森のクマさん」で、日記再開を発見したのではないか。勝手な推理だが。

10月2日(月)j

■ 引っ越しをする。というわけで近所の不動産屋に物件を探しに行く。豊島区の北側から北区の南側あたりという、今住んでいる近辺を狙っている。けっこう手頃な物件がありそうな雰囲気ではある。ひさびさにときわ食堂でサンマ定食の夕食。

10月3日(火)j

■ とりあえず浜松町方面の仕事が一段落する。おかげで部屋がめちゃくちゃになった
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■ 新番組がスタートする。『ヴァンドレッド』。主人公の性格設定は明確でわかりやすいので、これからのお話次第という印象。ただし、意匠よりもはるかにお話は正攻法な印象だが、その通りに進むのだろうか。『はじめの一歩』。例のごとく例のように丁寧にできている。1年間のシリーズだというから、それなりのボリュームが楽しめそう。し・か・し、ならなぜ『陽だまりの樹』をへんなダイジェストでやってしまったのだろうか? どっちかというと、そっちはそっちで悔やまれるのだが。

10月4日(水)j

■ 朝から浜町方面に出向き、夕方からは赤坂方面
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■ 新番組『ギア戦士 電童』。まっとうなスーパーロボットもの。Aパートのうちに主人公二人をロボットに乗り込ませてしまうテンポのよさは見事。『ボンボン』も関わっているし、おもちゃも面白く遊べそうなので(ただし、プロポーションはもうちょっとなんとかならなかったかなぁ)ヒットするといいなぁ。『グラビテーション』はOPだけで、本編は未見。ボブ白旗ってワンダフルのアニメをやってた人だな。

10月5日(木)j

■ 昼過ぎから浜町へ。以外に早く仕事が終わる

10月6日(金)

■ 浜町通いも今日でおしまい。予想以上に速いペースで仕事が済んで一安心。神保町で買い物をして帰宅。近所の居酒屋で一杯飲んだら、午後8時過ぎまで墜落睡眠。それから録画してあったビデオを見る。深夜から未明にかけての『フレンズ』特集は、ビデオをまわして寝る。

■ 平田広明と田中敦子というコンビは、『フレンズ』のジョーイとフィービー(!)なのだなぁ。

10月7日(土)

■ 朝から『フレンズ』を見始める。第4シーズンのラストを引きずって、恋愛話が多い。何本かのエピソードは見たことがあった。近くの喫茶店でカレー(食べるのは2度目だが、味は今ひとつ)。昼過ぎから、不動産屋へ行く。2時間ほどかけて3件ほど物色。ほぼ1件に絞る。またもた都営三田線沿いだが、今よりの利便性はアップするはず。帰宅して、『フレンズ』の残りを見る。さすがに6時間放映しているだけあって見ても見ても終わらない。途中で、『ごはんや』で夕食。帰宅後『フレンズ』と『グラビテーション』見る。『グラビテーション』は来週以降見ない可能性大。
 高千穂遙のTV Watchを見ると、秋の新番組の評価はめずらしく僕と一致の傾向。あーん、「これはちがーう」と見解の相違を発見したくて見たのに、うれしいというべきか、残念というべきか。

■ ここ3日ほどで読んだ本の感想など。
『脳男』(首藤瓜於、講談社 1600円)読了。乱歩賞作品はこれまで本作を入れて3作読んでいる。その中では面白かったのは、『テロリストのパラソル』。『顔に降りかかる雨』は、主人公像は面白いとおもったけれど、お話はぴんとこなかった。デキが悪いというよりも、端正すぎて僕の好みのアンテナに引っかからなかったという感じ。映画だったらこれぐらいのお話でいいと思うのだけど、たぶん僕は小説にはもっと圧倒的なクレイジーな感じを求めているのだから、こういう感想になるのだろう。というわけで、『脳男』は北村薫が帯で書いている通り、主人公の造形はとても興味深かった。けれど、それで? となってしまった。これも映画であれば、キャラクターの面白さでもっていけたような気もするのだけれど。
 こうやって書くとなんだかつまらないといっているようだけれど、読んでいる間は十分楽しめたので、そういう意味での不満はないのだけれどさ。
 『少年王』(榎戸洋司、角川書店 1600円)読了。こちらはクレイジーな感じはあるのだけれど、ラストがちょい肩すかしに感じたのは僕だけでしょうか? 描かれるべきことは過不足無く書かれてはいるけれど、同時に書かれるべき続編がありそうな感じもする。いや、別に王国の行き先とかそんなのはどうでもいいんだけどね。
 『竜が飛ばない日曜日』(咲田哲宏、角川書店 514円)読了。『バトルロワイヤル』に通じるテイストがあるって思ったのは僕だけでしょうか。学校とい場所(そもそも学園小説大賞なんだけど)の閉塞感みたいなものが、物語の背後に流れているあたりなんだけれど。

10月8日(日)

■ 今日は朝から小倉へ目指して出発。明日の従姉妹の結婚式に出席するためである。新幹線を利用するので、鳥取の地震の影響が気になるところではあるが大丈夫であろう。車中では寝たり、いろいろと本を読む予定。

■ というわけで午前6時31分のひかりで東京発。車中では居眠りはもちろん読書。『戦国吸血鬼伝』(ゆうきりん、角川春樹事務所 780円)細部の精密そうな感じが、大ウソを支えてなかなか快調。『回転翼の天使』(小川一水、角川春樹事務所 720円)やりたいことはわかるけれど、もう少しピントを合わせて、キャラだちさせたほうがベターかも。お仕事マンガの系譜を積極的に意識したほうがまとまりはよくなったような。『鉄の由来』(吉岡平、朝日ソノラマ 495円)こんなもんでしょうか。面白いのは「咆吼伝説」かな。『不可解な事件』(倉阪貴一郎、幻冬舎 533円)これはいやーな感じがするムードをけっこうストレートに描いていておもしろかった。4冊読んだ中では満足度は一番高い。

■ 寝たり、読書したりしているうちに新大阪駅で乗り換えて、小倉駅に到着。駅でばったり父と出会う。同じひかりに乗っていたわけだ。というわけで、前泊のホテルにチェックインした後、駅周辺の小倉観光。森鴎外自宅→無法松の碑→松本清張記念館(ウスい松本清張読者にはちょうどいいレベルだった。書庫が8つ!ある東京の自宅の一部を移築してあった)→小倉城。
 夜は活魚というネオンに引かれて食事。一眠りして、うるぐすなど見つつ、さらにビールを少々。

10月9日(月)

■ 11時から結婚式。古今のラブソング(『お嫁においで』の槙原敬之ver.はなかなか渋いセレクトだと思った)が適宜流れたり、新婦がバイオリン(主よ、望みよ、人の喜びよ)を披露したりと、音楽づくしの印象。新郎側は謡に演歌、フラダンスを披露。机の上の出席者の名札などが手作りだったりして、ホテルの結婚式だが細部は手作りという楽しげな式でした。なお、新郎新婦ともTOTOの社員なので、さまざまな場所で自社製品のアピールがありました。引き出物にも便座クリーナーがついていたし。

■ 帰りは新幹線が混んでいた。『あやかし』(高橋克彦、双葉社 2200円)読了。帯にはホラーとかあったけれど、いい意味でいつもどおりの高橋節。前半でひきつけておいて、後半物語に膨らみに欠ける(けれど、前半の勢いでもっていってしまう)あたりは、手慣れている、とほめたほうがいいかなぁ。でも、このある種の安っぽさ(目先の展開でがんがんよませて、ふかいことを考えさせない。しかもボリュームがある)ってのは、確かに美質だと思う。文学とか小説とかいうよりも、壮大なホラ話の面白さ。

■ 帰宅してコンビニ食事をするうちに眠くなって沈没。

10月10日(火)

■ やはり疲れている様子。とはいえ午後から新宿方面へ出かけ、その後渋谷でカラオケ。初対面の方も多かったが、ずいぶん濃いカラオケだったような。個人的には『夢の舟乗り』にエライひとの合いの手があったことに多謝。それから大盛り上がり大会だった幹事の人にも多謝。しかし、同年生まれなのに「海底少年マリン」とは……。負けたよオレは負けたよ(軍人風・笑)。あと、子門真人の『スター・ウオーズ』にも驚いた。

■ 引っ越しの手続きを進めたり、帰宅して録画してあった『笑う犬』のスペシャルとか。眠くて2時過ぎに沈没。